コスチュームもばっちり。屋根瓦修理詐欺の実例

リスナーから詐欺被害のエピソードや詐欺にまつわる情報が集まるのが、CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「オレオレ詐欺のコーナー」。9月24日の放送でも、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの体験談を紹介していきました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く国勢調査を騙るメール
「10月1日から国勢調査が始まります。すでに詐欺メールに注意です」(Aさん)
小高「皆さんのお宅に国勢調査の書類が届けられる。これは本当。それに乗っかって全く別の詐欺集団が、そのふりをしていろんな情報を取ろうとするんです」
「会社のメールに入ってきました。アドレスを見れば明らかに怪しいからわかります」(Aさん)
以下がそこに書かれていた文面です。
「総務省統計局では、2025年9月より、全国一斉に国勢調査2025を実施しております。
9月17日までにオンラインにてご回答いただいた方には、地域限定のオリジナル記念品を進呈いたします。
調査に回答しない場合、または虚偽の回答を行なった場合は、統計法第13条第61条に基づき50万円以下の罰金が科せられる可能性があります」
小高「えらい脅しにかかってきましたね」
つボイ「商品ももらえるし、やろか、ということになりますねえ」
メールで来るのは詐欺
「ということでオンライン回答のURLに進ませる詐欺メールが来ました。まだ始まっていないし、会社に送るなよ。個人に送られたら騙される可能性もあるので気をつけてください」(Aさん)
小高「インターネットで回答することもできますが、メールで来ることはありません。貰った書類の中にインターネット回答用の説明文が入っているので、それに従ってやってください」
つボイ「私の記憶では、前の国勢調査はインターネットでやりました」
ちなみに国勢調査員は、専用の調査員証と専用の手提げ袋を持っています。
町内会長などがやっているところもあるようで、つボイのところには顔見知りの町内会長が来たそうです。
屋根修理詐欺
「先日我が家に突然ひとりの男性が来ました」(Bさん)
「怪しいものではありません」と首から下げた顔写真付きの証明書を見せて、耐震調査で来たと告げたそうです。
飛び込み営業なので、まともな業者か悪徳業者か分からず、とりあえず断ると、帰り際に屋根を指さして、「あの瓦、ずれてますねえ」とひと言。
「屋根の瓦がずれていると不安にさせて屋根に登って、その時に壊すという手口を聞いていたので、私は悪徳業者と認定しました。すぐその場で帰ってもらいました」(Bさん)
小高「耐震とかシロアリとか塗装とか。ちゃんとした業者もいるんですけど、その中に紛れて来る」
出しやすい金額が盲点
「屋根修理の詐欺が近いところであってびっくりしました」(Cさん)
Cさんの叔母の隣の家は高齢男性のひとり住まい。ふたりの若い男の人が屋根の写真を下から撮影していたそうです。
次の日にその家の人に聞くと、「瓦が割れているから雨漏りをしている」と言われて契約。代金3万円を支払ったとのこと。
ニュースで見るより安い金額と感じたCさんですが、出しやすい金額にわざとしているのか?とも思ったそうです。
「その2日後に、叔母の家にも同じ人がふたり来て、同じ話をしていったけど断ったそうです。その話の時に隣の人の名前を出して『あのお宅も修理させてもらった』と言ったそうです」(Cさん)
つボイ「身近でこういう話がちょくちょくあるわけですね」
コスチュームもばっちり
「うちの家にもとうとう来ました。先月、我が家の前のお家が建て替えのために解体されていたんです。その時、やって来ました」(Dさん)
ピンポーンと鳴って出てみると、立っていたのは白いヘルメットを被った20代のお兄さん。
「いま工事やってるんですが、こちらから見たら、屋根の上が気になってしょうがないので訪ねてきました」と言ったそうです。
在宅仕事のDさんは、時間があるとどんなふうに解体が行われているか眺めに行っているそうです。
そのため、訪ねてきた人が解体工事関係者ではないことがすぐわかったとか。
「右手でしっしと追い払うジェスチャーをして睨みつけてやりました。ラジオでどんな手口かを知らせるのって大事です。知らなかったら『瓦がずれてる』と言われると、ええ?となっちゃいますもん」(Dさん)
つボイ「敵もさるもので、工事現場から来たようなコスチュームで来たわけですね」
詐欺は遠くの出来事ではなく、みなさんの身近にもあります。しっかりと対処しましょう。
(尾関)
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