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1200年の歴史を持つ「日本一危険な火祭り」!?燃え盛る松明に果敢に飛び込む男性たちの雄姿に密着!

1200年の歴史を持つ「日本一危険な火祭り」!?燃え盛る松明に果敢に飛び込む男性たちの雄姿に密着!
CBCテレビ:画像『チャント!』

愛知県西尾市にある鳥羽神明社で約1200年の歴史を誇る「鳥羽の火祭り」。人々に「日本一危険」と言わせるほどの祭りとは、一体どんなものなのか、さらに危ないと分かっていながらも、祭りに参加する人々の思いとは…?タレントの寺坂頼我くん(以下、寺坂くん)が、熱すぎる祭りに密着しました。

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燃え盛る巨大な松明から「神木」と「十二縄」を取り出す速さを競う!

CBCテレビ:画像『チャント!』

祭りについて調べるため、鳥羽神明社の境内に入ると、何やら巨大な物体を発見。境内にいた人に話を聞きました。

(鳥羽の火祭り保存会・大西俊竹会長)
「(Qこれは何ですか?)すずみです!まさしくすずみです。たいまつみたいなものですよ」

高さ5メートル、重さ2トンの巨大な松明「すずみ」。祭りの参加者が自分たちで全ての材料を調達、祭り前日に約200人が集まり、4時間かけて2つのすずみを完成させました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

そんなすずみには、「神木」と「十二縄」という特に重要なパーツが入っています。鳥羽の火祭りは西と東に分かれ、すずみの中から「神木」と「十二縄」を取り出す早さを競う祭りなのです。さらに、その時々の火の燃え方などから1年の天候や作物の出来を占います。

また、このお祭りの主役となるのが「神男(しんおとこ)」と呼ばれる人々です。今回、一生に一度の大役・神男を務めるのは、東が2度目の祭り参加で大抜擢された野口翔太さん(26歳)。対する西は、5度目の参加で念願の神男に選ばれた重富涼太さん(25歳)です。

2人は年齢こそ1つ違いますが、小学生のころから友達同然の仲。そんな2人の神男は、祭りの3日前から神社で寝泊まりし、1日に2回、氷水を浴びて心身を清めます。

(西・神男・重富涼太さん)
「年が明けると、ことしも祭りが始まるなという気持ちになる」

(東・神男・野口翔太さん)
「火がついたら本当に全員の心に火がつく感じで、人がみんな変わりますね」

午後3時、点火5時間前には下帯姿の男たちが海岸へ移動。2月の極寒の海に突入し、禊を行いました。

燃え盛るすずみにしがみ付く!揺する!ネコと呼ばれる人々

CBCテレビ:画像『チャント!』

点火2時間前になると、すずみの前には既に溢れんばかりのお客さんが集まっていました。神社の駐車場には、大阪や所沢など遠方からの車が多数。全国各地からカメラ好きが集います。さらに、地元の消防団も集まり、点火前に入念な準備が行われます。

(東・神男・野口翔太さん)
「(Q今の心境は?)1年間こうやってここのためにやってきた部分はあるので、すべてぶつけられるといいかなと思います」

午後8時、街灯が消され、いよいよ点火です。西と東、2つのすずみへ同時に火がつきました。このすずみの中から、「神木」と「十二縄」を取り出す早さを競います。瞬く間に燃え上がった2つの巨大なすずみ。燃え盛る炎の中に、男たちが立ち向かいます。すずみにしがみ付き、揺するような動作をする男性たち。

(祭り歴20年の男性)
「(すずみを)ゆすってね、空気を入れてよく燃えるように。速く燃えないと神木、十二縄が出せない」

CBCテレビ:画像『チャント!』

すずみを早く燃やすことで、中から神木と十二縄を取り出すのです。参加者は、このすずみをゆする姿や、耳が付いたように見える頭巾の形から通称「ネコ」と呼ばれます。ここで、東のすずみの炎が一段と激しさを増しました。ネコは、熱さを凌ぐために水をしっかりとかぶって、火の中に飛び込んでいくそうです。

点火から8分、太鼓の音が響き渡ると、神男の見せ場がやってきます。松の木でできた「ゆすり棒(一の棒)」をすずみに刺し、右へ、左へゆすって空気を送り込みます。
ゆすり棒は、一の棒、二の棒、三の棒の合計3回あり、その時々の火の燃え具合で1年の天候を占うというのが1200年続くしきたりです。

ここで、二の棒が入った直後、西のすずみに動きが。すずみを固定していた「藤づる」が切れたのです。一斉に外側の竹を引っ張って壊しにかかります。さらに、三の棒も突入し一気に畳みかけます。

西が先に「神木」を奉納し優勢に!東も必死に食らいつく

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激しい煙が立ち込める中、とうとう西のすずみから「神木」が出てきました。神男の重富さんを先頭に神木を奉納し、西が一気に優勢に。しかし、過去には大逆転が起きたこともあるといいます。

西の参加者は急いですずみに戻り、今度は「十二縄」を取り出しにかかりました。対する東も、まもなく神木が出そうな状態。手に汗握る競争が続きます。その後、勢いそのままに西が十二縄も奉納。これで勝利が決まりました。

さらに4分後、東も神木に続いて十二縄を奉納し、点火から約20分で今年の鳥羽の火祭りは幕を下ろしました。

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(東・神男・野口翔太さん)
「あっという間の勝負だったなと思ってます。経験をいろいろ見たものを、次につなげていけるといいなと思います」

(西・神男・重富涼太さん)
「こうやって皆さんにやっていただいている姿を見て、本当涙が出そうでした。本当にいいお祭りだなと改めて実感しました」

今回、寺坂くんが最もアツい「OMATSURIちゃん」として選んだのは、神男を務めた野口さんと重富さんです。“日本一危険な火祭り”は、“日本一熱い祭り”なのかもしれません。

CBCテレビ「チャント!」2月21日放送より

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