中日、Aクラス争いのカギは「先発白星」 9連戦の注目はあの投手

毎週月曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、野球実況を担当する光山雄一朗アナウンサーが、独自の取材をもとに中日ドラゴンズ情報を紹介します。8月4日放送のテーマは「先発ピッチャーに白星がつかない現状」について。井上一樹監督や川上憲伸さんへの取材内容も交えて分析しました。聞き手は三浦優奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く先発ピッチャーの防御率がビリ2
光山によると、今シーズンのセ・リーグにおける先発ピッチャーの防御率はほぼリーグ順位に比例しており、トップ3はAクラスの3チームが占めているとのこと。
この点について川上さんに話を聞いたところ、プロ野球では最近「点が入らない」傾向が強まっており、「高投低打」がトレンドとなっているそうです。
そのため、先発ピッチャーが試合を作り、リードを守りきる展開に持ち込めるチームが、上位に進出しやすいのではないかという見解でした。
一方、ドラゴンズは現在Aクラス争いに加わっているものの、先発ピッチャーの白星数はリーグで2番目に少ない状況です。
光山はこれまでの試合を振り返りました。
光山「先発ピッチャーは長いイニングを投げて試合を作っているんだけど、ちょっと打線の援護がなかったな、勝ちつかなかったなっていう試合もありましたしね」
逆転勝利数とリリーフ陣の防御率は高順位
しかし、こうした状況の中でもAクラス争いに絡めている理由として、光山は中盤から終盤にかけての打線の反発力を挙げました。
ドラゴンズは現在、セ・リーグで最も逆転勝利が多く、リリーフ陣の防御率はリーグ2位。
こうした中継ぎ陣と打線の粘りが、チームを支えていると分析しています。
ただ、やはり先発ピッチャーに白星がつかないことは課題です。
5日から始まる9連戦に向けて、「勝ち越しはもちろん、先発ピッチャーに白星がついて勝つゲームがどれくらいあるかで、ここからの2ヶ月の勢いの乗り方が変わってくるんじゃないか」と光山は語りました。
三浦も「9連戦となりますと、その鉄壁のリリーフ陣も、なかなか使いづらくなってくるわけじゃないですか。これは先発の人に頑張っていただくしかないですね」と、先発陣の踏ん張りに期待を込めます。
キーマンの金丸投手、中6日登板になる?
そんな中、井上監督が後半戦のキーマンに指名したのは、髙橋宏斗投手と金丸夢斗投手です。
髙橋投手は今季2度目の完封勝利を挙げ、調子も上向き。
一方、金丸投手は初勝利が待たれる中、光山は9連戦での登板を予想しています。
ここまで金丸投手は中6日での登板を一度経験しており、今後はプロのローテーションに組み込まれていく見込みです。
井上監督も以前「来年以降を見据えて金丸には中6日で投げさせる」と語っていたとのこと。
光山は「9連戦で白星がつくと、より乗っていけるのでは」と今後の活躍に期待を寄せました。
中6日登板、2カ月以降がしんどい
川上さんに金丸投手の中6日登板について話を聞いたところ、「ローテーションで回っていくとはこういうことなんだ、という感覚を掴んでほしいんだ」と語ったそうです。
川上さんによると、中6日の登板を1カ月こなすのは何とか乗り越えられるものの、2カ月を超えると疲労との向き合い方や調整が難しくなってくるとのことです。
それだけに「その感覚をしっかり掴んで、来シーズンにつながる2カ月にしてもらいたい」と、金丸投手にエールを送りました。
光山「白星はもちろんのこと、来シーズンにつながる金丸投手のピッチングを楽しみにしたいなと思います」
(ランチョンマット先輩)
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