エスカレーター・階段に鏡を設置!盗撮防止の取り組み

盗撮対策として駅のエスカレーターや階段などに鏡を設置する動きが広まっています。カメラ付きのスマホなどによる盗撮に対し、鏡はどのような心理効果をもたらすのでしょうか?6月27日放送『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの天野なな実が、27日の中日新聞朝刊の記事を基に、竹地祐治アナウンサーとともに解説します。
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記事によれば、愛知県警生活安全特別捜査課は10日、名古屋市営地下鉄赤池駅のエスカレーターと階段に縦32cm、横25cmの鏡をそれぞれ1枚ずつ設置しました。
愛知県では昨年4月に地下鉄八事駅で初めて設置され、現在までに地下鉄を中心に13の駅でこのような取り組みが行われているそうです。こうした取り組みは全国に広がっています。
鏡を置くことで利用者が周囲を見渡し、盗撮への意識を持ってもらうというもの。
さらに盗撮する側にもモチベーションを下げる効果があるのではないかとのことです。
今年1~5月までに県警に寄せられた盗撮被害は222件で、うち44件がエスカレーターや階段でのできごとなのだそう。
そこで重点的に鏡を置く取り組みがなされているというわけです。
鏡に映された時の心理
竹地「やっぱり人が多いか少ないかっていう部分がありますよね。ホームとかだったら当然大勢の人たちがいらっしゃいますけど、階段あたりだと出口がいろいろあって。
ひと気がないとなると、今までは監視カメラが設置されています、注意してください、悪いことをすると映ってますよという話だったんですけど。
加えて鏡を置いて、加害側が自分の目でいろんなものを見てるんですけど、今度は鏡で自分が映る。映されるとアレ?っていうのは出てくるんでしょうね」
天野はこの記事を読んで、加害者側が鏡を見て罪を犯さないのはもちろんのこと、普通に歩いている人たちもスマホを見ながらではなく、注意しながら歩かなければならないと感じたようです。
痴漢の被害を目撃、動くことはできるか
盗撮と同じく電車で起こる犯罪と言えば痴漢。
18日、名古屋市や愛知県警などが大学生ボランティアと一緒に痴漢への対応訓練について、実際の地下鉄車両を使って実施。
鶴舞線の車内で痴漢が発生したと想定して、痴漢に気づいた人がどのように動けば良いのか、被害者役や痴漢に気づいた人の役などをロールプレイ。
気づいた役の人が車内の非常通報ボタンを押して110番をし、他の乗客が犯人を取り押さえたり声をかけたりしました。
実際に痴漢を目撃した時、果たして自分は被害者を助けるために動けるのでしょうか?
竹地は「急に具合が悪くなって倒れた人にAEDを使うことと同じ」と語り、救済するためには訓練を行っておくのが大事とまとめました。
(岡本)
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