「一時停止」の標識が14か所連続!30mに1回停止しないといけない奇妙な道“奇道”とは
ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る道マニア界のホープ・石井良依さんと、北関東の奇妙な道“奇道”を巡ります。
日本一「止まれ」の標識が連続する奇道
石井さんと一緒に旅をするのは、タレントの芹那さん。2人は最初の奇道「日本一イライラするかもしれない道路」を目指します。
訪れたのは群馬県大泉町。大通りから住宅街の細い道に入ります。
(石井さん)
「この道、日本一“止まれ”が連続する道路なんです」
400mの直線に「止まれ」の標識がなんと14か所も設置されています。約30mに1回一時停止しなければならない道ですが、一直線に止まれの標識が並んでいるのを全部見通せるのが魅力的だと石井さんは言います。
本来優先道路が交互に現れるのが一般的なため、連続して一時停止しなければいけない道は全国的にも非常に稀だそう。
近所の方にこの道をどう思っているのか聞き込みしたところ、この道の両側にある道は一時停止がないので、近所の住人たちはそちらを通ることが多いそう。
管轄する警察署によると、この道は住宅区域で道幅が狭く出会い頭の衝突も多かったため、住民の要望で一時停止が設置されたそうです。
旗を揚げて船を呼ぶ!? 渡船で川を渡る県道
続いて2人は、石井さんのオススメ「車では通り抜けできない県道」に向かいます。ちゃんとした県道なのに車で通れない道とは一体?
利根川の堤防をあたりで車を降り、2人はしばらく県道を歩き進みます。すると、行く手を川が遮っていて車では通れない場所に到着。地図で確認しても、県道が川で阻まれていて対岸にある県道とつながっていません。一体どうやって川を渡るのでしょうか?
(石井さん)
「これから呼ぼうと思います」
2人が訪れた周辺には橋がないので、川を渡るための渡船が無料で運行されているのだとか。川の近くの小屋には「渡船への乗り方」の案内表示があり、対岸の小屋に常駐している係員が対岸の黄色の旗が揚がるのを確認したら、出航するシステムなのだそう。
2人は旗を揚げてサインを送り、対岸から迎えに来た渡船で川を渡ります。
利根川を挟んで埼玉県熊谷市と群馬県千代田町を動力船で結ぶ県道83号は、生活の足として年間2万人を超える人が利用。約700m離れていますが、黄色い旗が上がっているのを見逃すことはまずないと係員は言います。
群馬県千代田町によると、江戸時代から水上交通の要衝としてこの地域が繁栄していた名残として渡船が残り、大正15年に道路渡船となり現在も利用されているとのこと。
利根川で唯一橋のない公道は、アナログなシステムながらも渡船が重要な役割を果たしていることが分かりました。
最後に2人は、「全国的にも珍しい巨大な信号機」を見るために群馬県藤岡市へ。国道254号に設置されていて、一般的な信号機のレンズの直径が30cmなのに対し、巨大な信号機の直径は45cmと1.5倍も大きいそう。
トンネルを抜けてすぐの交差点のため、視認性を上げるために一回り大きくしてあるのだとか。激レア信号機を実際に見たところで、2人の奇道巡りは終了です。
10月4日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より