ラジオが詐欺予防に役立った件。

6月26日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの詐欺エピソードを紹介します。日々巧妙になる詐欺の手口ですが「ラジオが詐欺から逃れるのに役立った」という報告が寄せられました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くラジオに救われる
「平日の午後、『夫の会社の常務』という人から電話がありましたが、うちの夫は公務員で常務なんて人はいません。
これが詐欺電話ということはすぐわかりました。でも、『どうしよう』と頭はパニック、心臓はドキドキ。
そのとき、隣の部屋のステレオで結構な音量でラジオを聞いていたのを思い出しました。
電話を聞きやすくするために、ラジオを消そうと思って、『すいません、少々お待ちください』とラジオの音量を下げにいきました。
戻ったときには電話は切れてました。初めての詐欺電話から私を救ったのはラジオでした」(Bさん)
つボイ「この人が『ちょっとお待ちください』と離れたのを、詐欺師は誰かに相談に行ったのかと思った。だから、ラジオが救ってくれたとこの人は言います」
「誰かに相談に行くことは大事なことです」と新しい情報を付け足すつボイ。
最近警察を騙って電話がかかってくることがあります。最初に尋ねられるのが「いまあなたひとりですか?」ということ。
さらに「これは特別案件です。まだ、捜査中の案件なので、他の人にばれてしまっては捜査に支障をきたします」と続けるとのこと。
詐欺師は誰かに相談されることを巧妙に避けようとするのです。
小高「よくもっともらしい理由を考えるね」
つボイ「敵はそのくらいやる人間なので、僕らはもっと勉強しないといけない」
53億を騙し取る人
東京新聞などが報じたところによると、全国1万人から53億円のお金を騙し取ったとして、東京都江東区の41歳の男が、組織犯罪処罰法違反で逮捕されました。
この男が詐欺の舞台としていたのは、自ら立ち上げ運営していた出会い系サイト。
グループには偽メッセージを送る運営部門、被害者のクレーム対応をする法務部門、被害金を管理する経理部門があり、この男が統括していました。
「そこまで管理能力があるなら、普通に会社を運営して利益をあげればいい」(Cさん)
つボイ「頭のいい人がやってますから、それに騙されないように対抗策を考えなくてはいけない」
日本がカモ?
詐欺のきっかけとしてよく目にするのはメールです。
産経新聞等が報じたところによると、5月に世界で送信元の確認ができた詐欺メールの8割以上が日本を標的にしていたことが、アメリカのセキュリティ会社「プルーフポイント」の調査でわかったそうです。
つボイ「変なメールが届きますが、世界中が詐欺メールを送っています。その中の8割が日本をめざして送っています」
小高「いい餌食にされているということです」
「従来の日本語の詐欺メールは間違った言葉使いで見破りやすかったですが、生成AIが進歩して自然な日本語の文章が外国人でも作れるようになりました。詐欺メールで騙されないようお互い気をつけないといけませんね」(Dさん)
つボイ「いろんなことを頭に入れておいて、あいつらと戦わないといけません」
常に警戒心が必要です。
(みず)
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