真っ黒な笹かまぼこ!宮城県内限定販売の「仙臺BLACK」

宮城県仙台市の代表的な特産品のひとつ「笹かまぼこ」。通常は白色ですが、最近真っ黒な商品が登場し、話題となっています。4月15日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、「仙臺BLACK」という商品について、光山雄一朗アナウンサーが株式会社鐘崎の高橋さんに尋ねます。
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高橋さん「笹かまぼこイコール白という常識を覆すような、これまでにないまったく新しい漆黒の笹かまぼこになっています」
袋を開けたときの見た目から切ったときの断面まで真っ黒という「仙臺BLACK」。
この黒はどんな原料から出ているのでしょう?
高橋さん「すり身にイカ墨を入れることで真っ黒な色を出しています。
もともと仙台名産の笹かまぼこは白身魚のすり身を串にさして、笹の葉の形に整えて焼いたものなので、基本的には白い色と表面のきつね色が特徴です。
が、今回、鐘崎で作った『仙臺BLACK』は、とにかくすべてが真っ黒の商品となっています」
低利用魚を活用
「仙臺BLACK」のネーミングについて尋ねます。
高橋さん「真っ黒のかまぼこは初めてということで、一番インパクトがあるネーミングとなりました。“台”は旧字体の『臺』を使っています。“BLACK”とアルファベットで表すことで伝統と新しさを表現しています」
そもそもなぜ漆黒のかまぼこを作ろうと思ったのでしょう?
高橋さん「仙臺BLACKには宮城県産の低利用魚、カナガシラという魚を使っています。低利用魚とは海でたくさん獲れても、知名度が低かったり、調理がしづらい等の理由で廃棄されてしまう、もったいない魚のことを言います。
こうした低利用魚に新しい価値をつけていこうという取り組みを行なっていて、『仙臺BLACK』もその流れで作られた商品です。
低利用魚はすり身にしたときに真っ白になりにくいものが多いです。いっそ真っ黒にしてしまえば、素材の色の違いは気にせず、おいしい笹かまとして食べていただけるのではと考えました。
また具材として宮城県産の規格外のワカメを使用するアイデアも思いつきました。黒い色ですからワカメの色むらとか、傷、形などが気にならずおいしく食べていただけます。SDGsに貢献した商品になっています」
上品で深い味わい
ひと口食べると笹かまぼこらしいしなやかな歯ごたえが楽しめる「仙臺BLACK」。
高橋さんによると、わかめによるとろみのある食感も特徴だとか。
高橋さん「このカナガシラという魚は大変うまみが強く、ワカメの風味と合っていて、それぞれのよさをひきたて合った上品で深い味わいが特徴です。ワイン、日本酒とも相性が抜群。見た目のインパクト以上に本当においしくできている商品です」
通常の笹かまぼことの違いについて尋ねると…
高橋さん「すり身であることは間違いないですが、やはり使っているお魚のバランスが違いますので、味の違いは感じられると思います」
ご当地のみの販売
商品を見た人は「みなさん驚かれます」とのこと。
高橋さん「ただ食べると『見た目から想像できないほどおいしい』という感想をいただいています。リピート購入されている方もいらっしゃいます。フードロスへの取り組みということにも共感の声を多くいただいています」
現在「仙臺BLACK」は、県内だけの販売だそうです。高速道路の仙台東インター近くの『鐘崎総本店 笹かま館』とか、JR仙台駅や仙台空港2階売店で数量限定で販売されているとのこと。
高橋さん「これから杜の都、青葉がきれいな季節ですので、ぜひ宮城県仙台に足を運んでいただいて、『仙臺BLACK』をお試しください」
(みず)
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