うどんの固さ、太さ、出汁…日本各地に息づく個性豊かな麺文化
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2月21日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』。この日は小高直子アナウンサーに代わり、福岡出身の吉岡直子アナウンサーがピンチヒッターを務めました。つボイノリオと吉岡は、リスナーからの投稿をもとに、吉岡の故郷・福岡の食文化から始まり、各地のうどんの特徴や固さへのこだわりまで、奥深い話題で盛り上がりました。
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「福岡といえば小倉駅鹿児島本線ホームで食べる、かしわうどん。あと、あまり話題にはなりませんが、焼きラーメンも好きです」(Aさん)
吉岡「あります!屋台で食べたりしますよ」
「門司で食べた焼きカレーもおいしかったです」(Aさん)
吉岡「カレーも有名です、焼きカレー。香ばしくて熱々。ご飯がちょっとパリッとするんですよ。焼きおにぎりみたいな感じになって、おいしい」
この話に、つボイノリオも食欲を大いにそそられた様子。
衝撃の固さ!味噌煮込みうどん
続いては、なごやめし・味噌煮込みうどんについての投稿です。
「味噌煮込みうどんの麺って固いんですか?」(Bさん)。生まれも育ちも愛知県のBさんは、スガキヤの袋入り味噌煮込みうどんぐらいしか食べたことがないため、柔らかいイメージしかないという。
つボイ「意外にそうですよ。ずっと京都におるけど、清水寺に行ったことがないという人と一緒で」
吉岡「私も福岡タワー1回しか登ったことない」
身近過ぎて経験しないことへの共感が広がる中、固さへのこだわりを語る声も。
「味噌煮込みうどんはあの固さが良いのです。僕は乾麺のうどんもインスタントラーメンも少し固めが好きです」(Cさん)
「うどんは讃岐に1票です。でもお出汁は関西がやっぱり一番」(Dさん)
Dさんは名古屋で初めて味噌煮込みうどんを食べた際、その固さに驚いたそうです。
火が通っていないのではないかと疑うほどの固さは、名古屋に来た人なら誰もが最初に直面する壁かもしれません。
関西が誇る出汁文化
「昔、大阪ではうどんは出汁が中心で、麺は汁物の具に当たる存在なので、麺が柔らかいものだったそうです。
先日、大阪の阪神百貨店でなごやめしの催し物があって、味噌煮込みうどんを食べていたら、隣の席にいた女性2人が『味噌煮込みうどんって、きしめんが使われてるかと思った』と話してましたよ」(Eさん)
名古屋のうどんといえば、「味噌煮込みうどん」のほかに「きしめん」もあります。どちらも名古屋を代表する郷土料理であり、県外の人には区別がつきにくいのかもしれません。
つボイ「なんのために北前船や樽廻船ができたか。北海道から昆布をダイレクトに関西へ運ぶためにあったわけですから」
吉岡「食へのこだわりですよね」
稲庭うどんが選ばれる理由
「讃岐うどんも好きですが、細めのうどんが好きなんで、稲庭うどんも好きです。でも、数年前に富山に行った時に食べた氷見うどん、これが美味しかった。稲庭うどんよりも少し細いぐらいで、夏の暑い時に冷やした氷見うどんが最高でした」(Fさん)
最後につボイは、居酒屋での興味深い体験を披露します。
つボイ「飲みに行った先で数軒、稲庭うどんがあるんですよ。『大将、秋田の出身で?』と聞いたら違う。なぜ稲庭うどんかなのかと聞くと、『茹でるのが一番早いから』という理由もあるらしいです」
固さ、太さ、出汁と、各地のうどんにはその土地ならではの特徴がありますが、時には思いがけない理由で店の定番メニューとなることもあるようです。
(minto)
番組紹介
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