爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』。今回は、名古屋＆岐阜の「激安モーニング」を特集。全て“500円以下”で食べられる、驚きのモーニングの数々を紹介します！

県外からの客も！？25種類の品が「盛り放題」の激安モーニング

山に囲まれた人口約130人の地区、岐阜市秋沢の喫茶店「ブルーナイト」は、県外からもお客さんが集まる人気店。岐阜の中心地から離れた場所にも関わらず行列ができ、土日になると午前8時半のオープンとともに満席になります。

わざわざ遠方から来てまでも食べたいと人気のモーニングは「盛り放題バイキング」。バイキングに並ぶのは、こんにゃくやひじきの煮物などの和食から、焼きそば、ナポリタン、さつまいもやピーマンの天ぷら、ウインナー、ゆで卵、おにぎり、総菜パンまで。その数25種類！

ドリンク1杯を頼むと、ごはん、そうめん（夏季限定）、盛り放題バイキングが付き、その値段は「400円」！（※ごはん・そうめんはおかわり不可）

店主の光子ママは「400円なら子どもも連れて家族で来てくれる。（今は77歳だけど）120歳までは、400円でやりたい。自分の力で何でも作って、既製品を使わなければやっていけると思っている」とのこと。

仕込みは朝5時半から。料理は全て手作りで、作るのは光子ママ1人！25品を毎朝、開店する8時半までの3時間で手作りします。一品平均8分以内に作らなければオープンには間に合いません。

まずは、ゆでるだけのスピードメニュー。ニンジン、サツマイモ、新ジャガなどをゆでていきます。仕込み開始から20分、徐々に光子ママがスピードアップ！たまごポテトサンド、こんにゃくの甘辛煮など、次々に調理。3時間で、25種類の料理約50人前を作りました。

ブルーナイトがオープンしたのは8年前。それまでは同じ場所でスナックなどを経営していたそうです。「（モーニングを始めた）当初は普通の器に、茶碗蒸し、おにぎり、サラダ、たまご。テーブルにいっぱいのせ、一人でできる方法を考えて、今の取り放題、食べ放題にした。お客さんに、喜ばれるかなと思って」とのこと。

お客さんに喜んでもらいたい一心で始めたバイキング形式のモーニングは見事に大成功。そこから、光子ママは、お客さんのために数々のサービスを始めていきました。お弁当は大盛りで400円。お弁当用にチキンカツを揚げています。

ランチは600円で、モーニングのメニューに揚げ物が盛り放題です。ランチが終わった午後2時すぎには、カラオケ喫茶に。近所に住むお客さんの憩いの場にもなっています。さらに、料理を無料のお土産に。「残ってもしょうがない」とお客さんにふるまっています。

光子ママは「やっぱり、作ることが好き。『おいしかったから、また来た』の一言で永遠に頑張れる」と話します。

中国茶付きの「本格中華9品のモーニング」が480円！

岐阜県坂祝町の「上海亭」は、2023年にオープンした中華料理店。本場の上海から連れてきた料理人が腕をふるっています。味はもちろん、量も多く、さらに値段も安いと人気です。自家製のチャーシューを使い、こんもり盛られた炒飯が一皿600円。お皿になみなみと盛り付けられたピリ辛の麻婆豆腐は400円です。

モーニング激戦区で戦うために上海亭が始めたのは、一人用の回転台が付いた本格中華9品のモーニング！にんじんとザーサイの付け合わせ、いんげん、豆腐、ピーナッツに、クコの実をのせたおかゆ、デザートのぜんざいと合計6品の小鉢、3種類の点心が付いた豪華セットです！

ドリンクは本場の中国茶で、パッションフルーツ、ジャスミン、バラ、ハイビスカスを使ったものなど全4種類。コップ4～5杯分はあるたっぷりサイズです。リラックスや疲労回復など、種類によって異なる効能があるとのこと。

たっぷり中国茶に9品がついた中華モーニングは、お値段480円。社長の酒匂（さこう）淳さんによると、上海から直接本場の食材を安く仕入れることができるので、普通よりは原価は安いのだとか。それでも「ギリギリでやっています」とのこと。

巨大なホッケが丸ごと1匹！？ワンコインで味わえる「本格和食モーニング」

岐阜県羽島市の「マラテ」は、巨大ホッケ丸ごと1匹の和食モーニングが楽しめるお店。

コーヒーに、茶碗蒸し、ごはん、味噌汁、豆腐、刺身、甘エビの唐揚げ、高菜、豆の煮物、そして巨大ホッケがついた全9品のモーニング。ドリンクと定食が一緒になって、お値段は500円。ごはんと味噌汁はおかわり無料です。

ワンコインでしっかりとした焼き魚モーニングが出せるのは、お店のママ原田さんの努力の賜物。おいしい魚を仕入れるため、海がない岐阜県から、北陸や沼津市など他県まで買いに行っているそうです。魚もホッケに限らず、その時々でおいしい魚を買ってくるのだとか。

この日のホッケは、愛知県豊橋市で仕入れたもの。移動だけで200㎞、車で往復3時間以上の距離！原田さんは「新鮮な魚が一番いい。高齢のお客さんが多いので」と笑います。

「1日中モーニング」の元祖！絶品「小倉あんプレスサンド」

名古屋市中村区の「モーニング喫茶 リヨン」は創業50年で、「モーニングの聖地」と呼ばれています。決して大きなお店とは言えませんが、名古屋のガイドブックにものっているため、全国的にも有名。オープン直後の午前8時台でも40人を超える行列ができ、店内は30人以上のお客さんでいっぱいです！

実は、リヨンは「1日中モーニング」の元祖！25年以上前からモーニングはフルタイム。営業開始の朝8時から閉店の午後4時までずっとモーニングタイムです。

モーニングについてくるのは、名物メニュー「小倉あんプレスサンド」。パンはきめ細やかでコクのある味わいが特徴の本間製パンの食パンで、有名ホテルでも使われています。食パンを薄切りにし、バターと小倉あんを塗って挟みます。専用のプレスマシーンにパンをセットし、加熱すること2分で完成です。

ドリンクに、サービスで小倉あんプレスサンド、柿の種が付いてお値段は480円。プレスサンドは、フルーツ、野菜サラダ、ピーナッツクリーム、ポテトサラダを挟んだものなど全部で5種類。モーニングは、トーストに変更することもでき、その場合はゆで卵がついてきます。

太田さん、石井アナは「1日中モーニングをやる店が増えてきているが、第一人者としてどう思うか」と質問。マスターの川合和行さんは、「この業界でここまで世話になってきたから、多少でも貢献できているかなと思っています」と答えました。

いつ来てもモーニングが食べられる。そんな幸せを求める人で今日もリヨンは満席です。

CBCテレビ『デララバ』7月17日（水）放送