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我が子に奨学金を背負わせたくない!教育ローンのメリット・デメリット

我が子に奨学金を背負わせたくない!教育ローンのメリット・デメリット

中学生や高校生のお子さんを持たれている方にとって、お金の面で特に気になるのが大学進学。奨学金に頼るという親御さんも多いと思いますが、できることならこどもに奨学金返済の心配をかけるのではなく、あらかじめ準備しておきたいところです。CBCラジオ『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、貯蓄や税金などお金にまつわる相談をリスナーから募集。12月16日の放送では、教育ローンに関する質問に対して、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、針田真吾さんが回答しました。

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教育ローンについて知りたい

番組で紹介した相談の内容は、次のとおりです。

「高校生のこどもを持つ親ですが、来年大学受験を控えています。東京の私立大学を目指しているため、授業料だけでも年間150万円以上と聞いていて、学費や仕送りの工面で苦労しそうです。

奨学金の利用も考えましたが、こどもに借金を負わせるというのがどうしても抵抗があります。
教育ローンであれば親の名義で借りられるそうですが、どんな特徴があるのでしょうか、教えてください」(Aさん)

「教育ローン」という名前ですが、普通のクレジットや自動車ローンとは何が違うのでしょうか?

借りる先は国か民間か

教育ローンは国と民間の2種類で提供されているもので、国は日本金融政策公庫という機関が「教育一般貸付」という名前で行なっています。

民間ではさまざまな銀行などが教育ローンを取り扱っており、一般的には国の方が利率が低いといわれていますが、融資の対象者が親という点はどちらも同じです。

国の方が利率は低いのですが、借り入れに条件があります。

まずは所得制限があり、こどもの人数ごとに決められていますが、例えばこどもが1人だと世帯年収が790万円以下、自営業は事業所得が600万円以下、2人であれば890万円以下などと設定されています。

ただし緩和措置があり、親の勤続年数が3年未満や下宿通学など、9つの要件を満たせば制限は990万円まで上がります。
国の条件に当てはまらなければ、民間での借入を検討する必要があります。

借りられる金額は?

では、借りられる金額はどれぐらいなのでしょうか?

国の方は限度額が設けられていて、こども1人あたり350万円まで。
ただし下宿通学や5年以上在籍する大学など、4つある緩和措置のいずれかが満たされれば100万円アップできます。

金利は国の教育ローンでは令和6年11月で固定金利が2.35%、民間は銀行によってまちまちですが、針田さんによれば、例えば都市銀行の場合は3.975%だそうです。

国の教育ローンの金利にも緩和措置があり、ひとり親家庭や世帯年収が200万円以下ですと、金利は0.4%下がります。

ちなみに奨学金は最後に借りた時期の金利が適用されるため、今の段階では不明ですが、現段階では固定金利が1.34%、変動金利が0.8%と低く設定されています。

何年ぐらいかけて返済?

返済期間は国のローンは18年以内で任意に決められますが、民間は10年ぐらいが多いそうです。

注意しなければならないのは、他のローンと同じく連帯保証人が必要ということ。
こどもから見て4親等以内の人になってもらう必要がありますが、立てたくない場合は保証会社に保証料を払うことで借りることができます。

例えば先月200万円を借りて10年返済を利用すると保証料は10万3304円、最長の18年ですと13万6000円で、借りる際に引かれることになります。

返済は融資を受けた月の翌月からすぐに始まりますが、すぐに負担がかかって厳しいという場合は、在学中は金利だけを払い、卒業してから元本と利子の両方を払うという方法も可能です。

借りる目的は国の場合は広く設定されていて、授業料だけではなくパソコンの購入や国民年金保険料の支払いなどにも使えます。

しかし、民間の場合はシビアで基本的には学費のためであり、大学に直接振り込む形となるそうです。

まずは借入条件を確認して国か民間か借入先を決めた上で、あとは借入額や返済期間の計画を立てるのが良いようです。
(岡本)
 

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