チューリップのあの名曲も、今となっては不適切?
2024年話題となったドラマのひとつが『不適切にもほどがある!』(TBS系)。略語の「ふてほど」は流行語大賞に選ばれました。昭和では当たり前だったことが、令和となりコンプライアンスの見地で「不適切」になったものが数多くあります。CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「年忘れ 輝く!不適切ソング大賞」という企画を1週間に渡り放送。つボイノリオと小高直子アナウンサーが楽曲とリスナーのコメントを紹介しています。12月10日の放送から。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く虹とスニーカーの頃
この日の放送で選ばれた曲は、1979年(昭和54年)発売の「虹とスニーカーの頃」。
チューリップの代表曲のひとつですが、リスナーから「不適切」と指摘されたのは、歌い出しのフレーズ。
「僕から言わせると、逆のわがままは女の罪で、それを許さないのは男の罪というカップルのほうが多いような気がします。
それを口にしたら現実に不適切発言だと言われ、ジェンダー問題がゆるかった昭和時代の歌ですので、この曲をリクエストさせていただきます」(Aさん)
小高「つまり、どっちもあるやんっていうことですよね」
何を許さなかった?
この曲は特に歌い出しが有名ですが、ここで小高は、歌詞に対する疑問を投げかけました。
小高「歌詞をよく見てみても、何のわがままを言って、どのように許されてないのかがわからないから。
『今日俺、肉食べたいねん!』、『違う!私、魚やねん』っていうのかもしれないし。
最後まで歌詞をつぶさに見ても、何でそんなんになってんのか書いてない」
つボイ「今度、財津(和夫)さんに会った時に聞いてみるわ。『うちの相方は肉やら魚やらが食いたいって言ってたけど本当?』って聞いたるわ」
男性の浮気を許す許さないという話なのか、それとも晩ご飯のメニューのわがままを聞いてあげる話なのか、どうなのでしょうか?
つボイ「それやったら、『肉とスニーカーの頃』っていうタイトルになるんではないでしょうか?」
似た頃なら『肉とスミイカの頃』とも語りました。
一方は大ブレイク
チューリップとつボイはデビューの時期が近く、かつては三重県鈴鹿市で一緒にステージに立ったこともあるそうです。
この「虹とスニーカーの頃」は財津さんが久々にヒットを意識して作った曲だそうで、実際に50万枚を超える売り上げを記録しました。
バンドを率いていたつボイ、当時は「同じようにデビューしたな。大したことないぞ」と思っていましたが、チューリップは人気となる一方でつボイのバンドは解散し、「見る目がなかった」とぼやきます。
小高はあらためて「不適切やなとブツブツ言いつつも、つい口ずさんじゃう歌詞ではありますね」とまとめました。
(岡本)