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戸郷翔征投手の続投はなぜ?侍ジャパン吉見一起コーチが語るプレミア12決勝戦秘話

戸郷翔征投手の続投はなぜ?侍ジャパン吉見一起コーチが語るプレミア12決勝戦秘話

11月28日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に、2024 WBSCプレミア12で侍ジャパンの投手コーチを務めた吉見一起さんが出演しました。番組にはリスナーから「なぜ戸郷投手を5回まで続投させたのか」という率直な質問が寄せられました。「素人目線ですが、戸郷投手の調子が良くないように見えた」という声に、吉見さんはどう答えたのでしょうか?

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調子は悪くなかった

「最後の台湾との決勝戦。先発した戸郷投手について、素人目線ですがあまり調子が良くなかったように見えました。結果論にはなりますが、なぜ5回まで投げたのかというのをもしお話できるなら教えて欲しいです」(Aさん)

決勝戦で先発した戸郷翔征投手は、中5日での登板。5回に先頭打者のリン・ジャーチャン選手に先制のソロホームランを許し、続いてチェン・ジェシェン選手に3ランを浴び、合計4失点を喫しました。

この質問に「僕は結構調子いいと思ったんですよ」と吉見さん。4回に板倉将吾捕手に
戸郷投手の調子を確認した時も、「悪くないですよ」と言っていたそうです。

決断の裏にあった迷い

4回での交代も検討していたそうですが、「0対0で進んだ場合、7回は誰が投げるのか?清水達也投手は投げられないし…」と考え、迷ったという吉見さん。

村田善則バッテリーコーチと相談し、「もう1回行こう」と戸郷投手の続投を決めたとのことです。

5回、先頭バッターにホームランは打たれましたが、吉見さんはこの場面を「何とか投げきって欲しかった」と振り返ります。

吉見さん「3ランがね…ちょっと自分たちの中で迷ったところもあったんですけど。でもあそこは戸郷投手に任せたというか、戸郷投手ならっていうところで、継投しなかった。裏目に出てしまったんですけど。あそこで変えていればっていうのは結果論ですけど、悔やまれるところですね」

フォアボールに見えた疲れ

戸郷投手は、先頭バッターにソロホームランを打たれた後、1アウトを取ったものの、その後ヒットとフォアボールで一、二塁のピンチを背負い、続く打者に3ランを浴びてしまいました。

吉見「『あそこで変えていれば』と言われましたけど、僕たちの中では戸郷投手を信頼したというか、戸郷投手の方がまだいけるという判断をしたんですね」

とはいえ、吉見さんは「0対1のままならどうだったんだろう」と考えることもあると言います。

吉見「いい経験って言ったらダメなんですけど、やっぱり1年間フルに投げた人間は、いきなりガクンと落ちることもあるんだなと。今までだったら2番バッターに出すフォアボールなんか、きっとなかったと思うんですよ」

振り返ってみれば、吉見さんはそこに戸郷投手の疲れが出ていたと感じているそうです。

井端弘和監督から「悪かったな」

続いてはこちらの質問です。

「井端監督からはプレミア12の大会の後、何か声をかけられましたか?」(Bさん)

この質問に、井端監督から「いろいろ言って悪かったな」と声をかけられたと答える吉見さん。実際、監督と意見が合わず「こっちも曲げられない」と言い返したこともあったそうです。

吉見「ケンカとかそんなんじゃないですけど。『きつく言い過ぎたこともあってごめんな』っていうような言葉のようなニュアンスでは言われました」

ただ、こうしたピッチングコーチと監督の意見の違いは、12球団どこでも起こるものだといいます。

吉見「それを承知で僕は受けてるので、なんとも思ってないんですけど。そういう言葉はいただきましたね」

戸郷投手の続投や井端監督とのやり取りなど、吉見さんから貴重な裏話を聞くことができました。
(minto)
 

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