原因は?日本の「英語能力指数」過去最低の92位
日本人の英語力の低下が危惧されて久しいですが、さらに警鐘を鳴らす出来事がありました。世界各国の英語力を測るテストで、日本が過去最低記録を更新したのです。11月19日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小川実桜アナウンサー、榊原悠介アナウンサーがこのニュースについて取り上げました。「自分も英語を勉強する気になれない」と語るつボイ。その理由とは?
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く残念な結果
英語圏の国以外の「英語能力指数」で2024年版のランキングが公開され、日本は過去最低の92位に転落しました。
語学学校を世界的に展開するスイスの企業が発表したもので、日本は去年より順位を5つ下げました。
「英語能力指数」は英語を母国語としない世界116の国と地域が対象で、約210万人に対して行なったテスト結果をもとに作成された、世界最大の国際調査です。
2011年の発表開始以来、急速な国際化に逆行して日本の順位は下落が続き、英語力の低下に歯止めがかかっていない状態です。
なお前年に比べてスコアが下降した国・地域は全体の60%にのぼりました。
また、世界全体では女性よりも男性の方が英語力が高い傾向にありますが、今年度の調査では男女差が縮小していることもわかりました。
思わずツッコミ
つボイ「下がりすぎやろ、これ!」
榊原「しかも英語圏以外の国と地域が対象ですからね」
英語圏の国を抜いても92番目ということは、すべての国と地域の中ではもっと下の順位ということになります。
つボイ「榊原アナはどうなんですか、英語は?」
榊原「私、英語は受験英語で全て止まっておりますね…」
受験当時は英語が一番得意だったという榊原ですが、今はサッパリだとか。
つボイ「また後輩に帰国子女やらなんやらが入ってくるしね」
榊原「最近多いですよね、帰国子女」
後輩には英語の得意なアナウンサーが多いようで、「もう発音が違います、かっこいい」とうらやむ榊原。
便利な時代ゆえに
つボイ「小川さんはどうなんですか?」
小川「私も全く同じで、受験英語のみです。読み書きは多少できるんですが、実践的に話したりとかは全然で、通用しない英語なんです」
つボイ「海外旅行なんか行くと、もっとやらなアカンなと思って帰ってくるんですけどね」
海外へ行けば英語の必要性を実感するが、日本へ戻ってしばらくするとそんな気持ちも忘れてしまうと言います。
つボイ「最近また、英語の勉強意欲を削ぐようなことが次々起こってきて…」
最近買い替えたスマホには翻訳機能が付いたというつボイ。
話しかけた内容を外国語に変換したり、反対に相手の話した外国語を日本語に翻訳してくれるようです。
つボイ「もう覚えんでええか、英語は(笑)」
榊原「今は便利なものがありますからね」
最終的には気合いで伝わる?
さらに驚きの翻訳グッズがあるようです。
つボイ「AI眼鏡に翻訳機能が付いてるんです」
榊原「え、眼鏡ですか?」
相手が話した外国語を自動翻訳し、眼鏡のレンズに映し出すという優れもの。
スマホを介さずとも、まるで普通に会話しているかのように自然にやり取りができるそうです。
つボイ「これさえあれば…と思うと、また勉強意欲が削がれて(笑)」
小川「すごい技術ですね!」
榊原「あとはもう、身振り手振りでね(笑)」
タレントのルー大柴さんからあることを聞いたというつボイ。
世界各国を回っていたルー大柴さんは、英語が全く話せなかったとか。
つボイ「例えば『good』って『良い』という意味で使いますよね。でも英語では『まぁまぁ』とか『普通』くらいのニュアンスなんですって」
知識としての英語と、実際に使われている英語との間にズレがあるようです。
つボイ「でも身振り手振りも交えて大げさに『good!!!』って言うと、『素晴らしい』という意味で伝わるんだそうで」
抑揚と身振り手振りによって、気概があれば伝わるものなのかもしれません。
つボイ「でもそういう話を聞くと、また勉強する気がなくなるんだよな…」
英語力はAIに任せるか、はたまた自力で獲得するか。今後はどちらを選ぶ人が多くなってくるのでしょうか。
(吉村)