衝撃!インドで飲まれていた「聖水」、実はエアコンの排水だった
インド北部のウッタル・プラデシュ州の寺院にある象の彫刻から水が滴り落ちており、信心深い信者たちはこの水を「聖なる水」と信じていました。ところが共同通信の記事によると、最近になってこの「聖なる水」が、実はエアコンから垂れた結露と判明。寺院では「汚い水なので飲まないで」と呼びかけているようです。11月14日放送のCBCラジオ『戸井康成の木曜スクラッパー』では、戸井康成と小林美鈴がこの衝撃的なニュースについて語り合います。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く神聖な象から流れていた水の正体
戸井「こんな出来事があったんですね!」
リスナーからはこんなコメントが。
「ヒンドゥー教の神様の化身とされる聖水で、ご利益のある水だと飲まれていたそうですが、飲んだ人たちはどうなっているんでしょうか?」(Aさん)
「これはとんだ聖水でしたね。でも、ふーみんのエアコンから出た水なら聖水になり得るんですよね?」(Bさん)
戸井「さすがにそれはならないの!(笑)」
否定しておいて「風呂の残り湯なら聖水になる」と続ける戸井。
戸井「エアコンの排水。そんなもん汚いの?」
小林「カビとかホコリとか、すごそうじゃないですか」
戸井「要するに、室外機から出ている水なわけでしょ。夏場エアコン使ってて」
実はエアコンの排水をペットボトルに貯めておき、植木にかける水として普段使用しているという堅実な戸井。
彫刻に手を差し伸べる人々が…
「インド エアコン 水」で画像検索すると、街路に集まった大勢の人々が壁の彫刻に手を差し伸べ、我先に水をすくおうとしている画像が見つかります。
それにしても、この「聖なる水」、なぜインドの人々に信じられていたのでしょうか?
画像に映っている彫刻は、日本でよく見かけるエアコンの室外機とは色も外形も異なり独特な形状をしています。
戸井「これ見ると、壁の象の彫刻がどうやらそれっぽいのよ」
小林「わかる!ちょっと聖なる感がありますよね」
ヒンドゥー教の教えが背景にあるのだろう、と洞察する戸井。
戸井「『チャラン・アムリット』っていうのが信仰の対象ってことでしょ?」
小林「はい、聖水ってことですね」
「チャラン・アムリット」とは、ヒンドゥー教の中でも特に神聖視されている神「クリシュナ神」の足元から流れ出る聖水のこと。
ちなみにチャラン・アムリットには、ヒンドゥー教の聖草やバラの花びらの成分が含まれているとされているそう。
日本でも似たようなことが?
クリシュナ神は、大宇宙を支配し維持する神「ヴィシュヌ神」の化身とされているだけに、現代も人々が崇拝しています。
インドと日本では宗教観がかなり異なるため、わたしたちにはわからない部分もありそうです。
ただ、かつての日本も情報が届きにくい時代に似たような事件はたくさんあった、と思い起こす戸井。
その例としてこどもの頃、「月の石」だと近所のおばさんに売りつけられたのがただの庭の石だったり、カラースプレーをかけたヒヨコが色付きの雄鶏に成長すると信じ込まされたエピソードを挙げます。
戸井「(今回のニュースは)信じちゃったパターンだもんね。『間違いない!これは聖なる水だ!』ってね。どこまで信じちゃったのかな、ということですが」
悪意のある嘘でなく「人々を騙すつもりはなかったはず」と理解を示す戸井でした。
(nachtm)