タカアシガニでシリーズ完結!愛知のせんべい屋が作る「深海魚せんべい」
「深海魚を食べたことありますか?」と聞かれて即答することはできますか?パッと思いつくことはなかなか難しいのではないでしょうか。愛知県蒲郡市のせんべいメーカー「辰屋」は、深海魚をせんべいで味わう「プレミアム深海魚せんべいシリーズ」を5年前にスタート。つい先日発売された「タカアシガニせんべい」でシリーズ完結したそうです。9月30日放送の『CBCラジオ #プラス!』では辰屋の工場長・春日井さんに、この「プレミアム深海魚せんべいシリーズ」について話を伺いました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く「どうめー深海魚10選」をせんべいに
2017年、蒲郡市内の旅館や飲食店の経営者で構成する「がまごおり若旦那’s」が、蒲郡のPRのために「どうめーさかな総選挙」を開催。
辰屋は、この結果から決定した「どうめー深海魚10選」をせんべいにしました。
蒲郡は深海魚がおいしい街。深海魚を多く展示する「竹島水族館」も有名です。
これまでせんべいにしてきた深海魚は、メヒカリ、タコ、アカザエビ、キンメダイ、ニギス、ワガ、ムツ、ガスエビ、フグの9種類。
そして今回発売となったタカアシガニが、シリーズを締めくくる最後の深海魚せんべいです。
最も苦労したせんべいは?
この「プレミアム深海魚せんべいシリーズ」は、竹島水族館・小林館長の「蒲郡市の特産である深海魚をもっと多くの人に知ってほしい」という熱い思いから生まれたプロジェクト。
蒲郡に住むカスガイさんでも聞いたことがない深海魚がたくさんいたそうです。
カスガイさんによると、最も苦労したのは一番最初に作った「メヒカリ」のせんべい。
普段「辰屋」ではいかせんべいを作っていることから、「素材が変わっただけだからできるだろう」と簡単に考えていたそうですが、焼く温度や時間などが難しく、最初にできたのは「形にもならない、なんだかわからないもの」だったといいます。
メヒカリのせんべいがちゃんとした形になるまでは、半年近くかかったそうです。
お気に入りは「ガスエビ」
シリーズ最後の「タカアシガニ」は、カニの上品な味を活かすため、白だしでシンプルに味付けをして焼き上げたものだそうです。
この10種類の深海魚せんべいの中で工場長一番のお気に入りは「ガスエビ」。
元々あまり流通していないことから、春日井さんも今回のプロジェクトで初めて知ったそうですが、頭を取って姿焼きにしてみたところ、塩、砂糖、一味唐辛子のシンプルな味付けで「なかなかいい味が出た」のだそう。
水深400メートルに住む「ムツ」は春日井さんが驚くほど脂が多く、そのまま焼いて食べるにはおいしいものの、せんべいへの加工はかなり大変だったとか。
蒲郡で深海魚を食べよう!
「プレミアム深海魚せんべいシリーズ」は、辰屋のオンラインショップまたは、蒲郡のラグーナテンボスにある直売店で購入することができます。
最後に、工場長からのメッセージです。
「聞き馴染みのない深海魚ですが、どれも身が柔らかくておいしいお魚です。この深海魚せんべいをきっかけに、ぜひ蒲郡に来ていただき、本物の深海魚を食べていただきたいと思います」
蒲郡で深海魚せんべいを食べて、さらに本物の深海魚も味わいましょう!
(minto)