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中日OB・伊藤準規が明かす!9番打者で狙ったノーノー秘話と憧れの中日入団

中日OB・伊藤準規が明かす!9番打者で狙ったノーノー秘話と憧れの中日入団

3月5日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』、この日のゲストは元中日ドラゴンズの伊藤準規さん。「ドラゴンズスペシャル」のコーナーでは、Wikipediaに書かれた伊藤さんの経歴を本人と検証しました。高校2年生の夏、9番打者として出場した県大会でホームランを放ち、さらに後輩のひと言から「全員三振を取ってやろう」と決意してノーヒットノーランを達成した試合。そして「頼む、頼む」と祈りながら待ったドラフトでの中日指名。登場曲にまつわる思い出まで、伊藤さん自身が初めて明かす貴重なエピソードを聞くことができました。

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「YouTuber」の肩書も

以下、フリー百科事典『Wikipedia(ウィキペディア)』「伊藤準規」からの引用です。

「伊藤 準規(いとう じゅんき、1991年1月7日 - )は、愛知県稲沢市出身の元プロ野球選手(投手、右投左打)、YouTuber」

伊藤さんは「YouTuber入ってんだ!最近全然更新してない」と驚きながらも、「やめたわけではないんで。まだこの先更新する可能性もあります」とコメント。

ここは変更なしの判断となりました。

コーチとの縁で岐阜城北へ

次に、プロ入り前のエピソードです。

「小学生の時に稲沢リトル(硬式)で野球を始め、中学時代は父親が創設したヤングリーグ『西尾張ドリームス』でエースとして全国大会に出場。高校進学にあたっては、地元の私学からの誘いもあったが、愛知県では愛工大名電、中京大中京、東邦など一部私学が甲子園出場寡占状態であることもあって、甲子園出場を目指す本人の希望もあり、岐阜県立岐阜城北高等学校へ進学する」

これについて伊藤さんは「言ってることは間違いではないんですけど」と前置きしつつ、「実際岐阜城北高校を選んだのは、その時コーチをやられてる方との縁があって、『ぜひうちに来てくれ』というお声かけをいただいていた」と実際の進学理由を明かしました。

宮部和裕アナウンサーが「岐阜城北でドラゴンズからの指名を受けたわけじゃないですか。その縁って強いですね」と話すと、伊藤さんは「感謝ですよ、本当に」と高校時代の恩人に思いを馳せました。

奇策が生んだ驚異の活躍

続いては高校時代の快挙です。

「岐阜城北時代は1年秋からエースとして活躍し、夏の県大会では2年時の2007年に準々決勝の清翔高校(現:岐阜聖徳)戦でノーヒットノーランを達成し、チームの中軸打者として本塁打も記録している。3年夏の県大会では4回戦で敗退」

この記述について伊藤さんは「大正解ですね。すごい」と感心した様子。さらに「この試合、確か僕9番打ってるんですよ」と、興味深いエピソードを披露します。

普段は3番から5番を打っていたそうですが、監督が「『この試合は、準規を9番に置いた方がいい気がするから、準規9番で行くぞ』と言われた」と当時を振り返りました。

監督は投手に集中してほしいという思いもあったそうですが、この采配がピタリとはまり、見事にホームラン。さらにノーヒットノーランも達成しています。

この試合がきっかけでスカウトの方が増え、「違う、変わったぞ」と実感したといいます。

「三振全員取ってやろう」

マウンド上での思い出を聞かれると、意外な告白が。伊藤さんは「実はめちゃめちゃ狙っていた」そうです。

ノーヒットノーランは欲を出さずに9回を投げ切って出すもの。しかし、伊藤さんは5回終了時点で後輩から「準規さん、ノーヒットっすよ」と意識させられてしまったというのです。

「普通言わないですよね。『ノーヒットっすよ。やっちゃってくださいよ』って言われてから、『おっし、じゃあ俺あと全員三振取ってやろう』ぐらいの気持ちで行って、取れた」と振り返りました。

「プロのノーヒットノーランだと、みんな『言っちゃいけない』みたいな雰囲気がありますよね」という問いかけに、「あります。一番かわいがってた後輩なんで、イジりで来たのか分かんないすけど」と答える伊藤さん。

「一生言えますよね。『僕が言ったからですよ』みたいな感じになってないですか?」と宮部が尋ねると、伊藤さんは「そうなったら僕ちょっと怒りますよ」と笑いました。

ドラフト指名と入団時の思い出

「2008年のドラフト会議で中日ドラゴンズから2位指名を受け11月30日に仮契約した。12月13日に入団発表され、背番号は18に決定した」

「めちゃくちゃ嬉しかったですよ。正直、中日に入りたかったんで。大好きだったんで『頼む頼む』と思いながら待ってましたね」と当時の喜びを語る伊藤さん。

背番号について尋ねられると、「ビックリですよ。全員揃った時に、名前と背番号が書かれた席に紙が置いてあるんですよ。それで背番号を知ったんで。18で『えっ!』みたいな。僕より周りの方がビックリしてました。『18やー!』『すげぇ!』みたいな(笑)」と舞台裏を教えてくれました。

思い出の登場曲

コーナーの最後には、伊藤さんの登場曲だったBUMP OF CHICKENの『ray』をオンエアしました。

曲を聴いての感想を聞かれると、「僕、登場するとき試合に集中しながらですよ、もちろん。けど、曲聴いてましたからね」と答え、「落ち着かせたり、集中力を高めたりみたいな、1個のツールとして本当に大切な曲でした」と振り返りました。

今の気持ちについて「ドキドキする。聴かないですよね」と答える伊藤さん。

「2014年に主にこの登場曲になったんですが、肘の怪我とかから復活して1軍に戻ってきてというマウンドだったじゃないですか。あの頃、あの時期。そういう苦労と華やかさと、両方」という宮部の言葉に、伊藤さんは「いろんなことを思い出しますね」と感慨深げに語りました。
(minto)

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