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あの熱狂はどこへ? 55年前の大阪万博と今を比べてみた!

あの熱狂はどこへ? 55年前の大阪万博と今を比べてみた!

2月24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』のテーマは「万博」。音楽を起点に情報やニュースを届ける「トーマスの箱」のコーナーでは、1970年の大阪万博のテーマソング、三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」をBGMに、リスナーの投稿からこの万博を振り返りました。あれから55年。大阪・関西万博を前に、かつての熱狂と思い出、そして現在との違いを語りました。

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万博ソング300万枚超の衝撃

島田陽子さん作詞、中村八大さん作曲の「世界の国からこんにちは」は、1967年1月14日に毎日新聞紙上で発表されました。当時の一流歌手たちが次々と歌い、各社からレコードが発売。総売上は300万枚を超えるミリオンヒットとなりました。

「大阪万博のテーマソングもあるにはあるんでしょうけども、私たちあんまり意識してないし。当時は一流と呼ばれる三波春夫さん、坂本九さん、吉永小百合さんなどが共作してでもこの曲をバーっと歌ってたわけでしょ」とつボイ。

「この盛り上がりって、今あるの?」と問いかけます。

保育園児が見た万博カウントダウン

「こんなところからも比較してみると、いかに70年万博がすごかったか。そして、今の万博があかんかということが」とつボイは続け、開催3年前から始まった国民的な盛り上がりと、現在の温度差を指摘しました。

「当時、保育園児の自分は、万博の意味も、歌詞の中にある『1970年のこんにちは』の意味もわかってませんでした。その後、3年が経って、少し知恵がついてきた私は万博が楽しみで楽しみでしょうがありませんでした」(Aさん)

「意識のない頃から流れ出て、意識ができる頃に万博が始まったんですよ」とつボイ。「こういう準備期間といいますか、この助走の期間が、きちんとあったということです」と続けます。

万博の目玉でがっかり?

「私の場合、1回目の大阪万博には回数も行ったし、多感な時期だったのか、生まれて初めてというのがあったのか、感動はでかかったような。中でも一番はやっぱり、『アメリカ館の月の石』でした。『がっかり館』」(Bさん)

「人は呼んだけど、『軽石みたいなやつが置いてあるだけやどーおいー!』」と当時の感想を代弁するつボイ。

「きっとシンガポール初代のマーライオンやデンマークの人魚姫、ベルギーの小便小僧に匹敵するというより、それらを凌駕するものだったと思います」(Bさん)

世界三大「期待はずれ」の観光名所をおそらく超えるであろう「がっかり体験」だったと振り返ります。

太陽の塔が魅せた生命の不思議

しかし、Bさんが経験したのはがっかりばかりではなかったようです。

「太陽の塔の外観、中の生物の進化の過程は、10歳の私には衝撃で『あんな変なものから人類へと進化してきたのか、ほんまかいな』と思いました」(Bさん)

Bさんは会場の近くに住んでいたため、父親が半ドンの土曜日に夕方からの格安チケットで入場できるよう並び、何度も連れて行ってくれたそうです。

「今度の大阪万博もそんなチケットがあるのかな。近場の人は良いチケットだったと思います。泊まりがけで出かける人も、当日はこの半日チケットで見て、翌日に1日券で入れば1.5倍楽しめます。今度のチケットの種類も興味があります」(Bさん)

10倍に跳ね上がった入場料

そして、Cさんは「万博特集の参考にどうぞ」と、「昭和45年3月15日」と記載された1970年大阪万博の入場券をFAXで送ってくれました。夜間割引のチケットとはいえ、なんと300円です。

大阪・関西万博の17時以降に入場可能なチケット「夜間券」は、3,700円で当時の10倍以上の価格です。55年の時を経て10倍になりました。

「皆さん方の収入もこの頃と比べて10倍に上がっていれば文句はない話なんですけれども」と、物価と収入のバランスに思いを巡らせるつボイでした。
(minto)

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