お口の健康、どう守る?歯科定期健診を見直そう
歯医者さんの定期健診、通っていますか?行った方がいいことは分かっているけど、忙しい日々にバタバタして忘れがちだったり、ちょっと面倒くさかったりと、つい疎かにしてしまうこともある歯科定期健診。9月28日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』(CBCラジオ)では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員と渡辺美香アナウンサーが予防歯科について、すぎうら歯科クリニック(名古屋市中村区)の杉浦洋平医院長に尋ねます
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今回のテーマは「定期健診」。皆さんどれくらいのペースで健診に通っているのでしょうか?
石塚「僕の場合は3ヶ月に1回くらいのペースで予約を入れさせられます(笑)」
渡辺「私は気が向いた時に行っているのでムラがあって、3カ月おきに行く時もあれば、半年くらい空いちゃう時もあったりして…」
定期健診を勧める頻度は意外と歯科医院によって様々だそうで、中には「痛くなったら来てくださいね」なんてところもあるとか。
杉浦院長は、こまめな定期健診の受診を推奨。
歯科は治療の時代から予防の時代になってきているということで、まずは虫歯のもとを作らない、虫歯にさせないことが大切です。
そのためには痛いところがあってもなくても、定期的に受診することを勧めています。
定期健診は3カ月に1度
では、どのくらいの頻度で歯医者さんへ通えばよいのでしょうか?
杉浦院長が定期健診として推奨するペースは、3ヶ月に1回。
これが半年に一度では少なく、年に1度では定期健診の目的である病気の早期発見につながらないため望ましくないとのこと。
虫歯はある日突然発生する訳ではありません。
日々の磨き残しによって虫歯になりそうな怪しい箇所が発生し、それが改善されないまま経過していくと徐々に虫歯になっていくというメカニズムです。こまめな健診によって、自分では気づけない磨き残しの蓄積を防ぐ必要があります。
また、定期健診では歯にこびりついた歯石を除去します。
歯石は1日や2日では付きませんが、3ヶ月ほど経つとある程度付いてくるそうです。
そのために1度のペースで歯石を取ると、非常に気持ちの良い口腔環境を保つことができるとのこと。
石塚「歯石取ってもらうと、歯の裏側が気持ちいいんですよね」
渡辺「舌で触っちゃいますよね(笑)」
歯石は半年経つとベッタリ付着してしまうので、定期健診で除去する際に痛みが発生してしまうのだそうです。
痛みのない気持ちの良いクリーニングをしようと思うと、3ヶ月に1度の定期健診がちょうど良いということです。
もっと歯を大切にするために
定期健診でどんなことをするのか、事前に内容を確認する人もいるようです。
多くの歯科では、2大疾患である虫歯と歯周病の確認、歯石除去をします。
そして隠れた虫歯の発見や歯周病の進行具合のチェックのために、1年に1回程度はレントゲンを撮ることで、以前の口腔環境と比較して健康状態を確認するのだそうです。
これらを定期的に行なっていれば、余程のことがない限りは大事にはならないとのこと。
杉浦院長が特に勧めているのは、3ヶ月に一度の定期健診に加えて年に一度の歯科人間ドッグを受診すること。
歯科人間ドッグでは舌癌の健診、顎関節の健診、金属アレルギーによって粘膜に湿疹ができていないか等、さらに詳しい検査を行なうことができます。
近年では健康ブームも相まって、自身の歯の健康に興味を持って積極的に歯科を受診する人が増えているようです。
歯科医に勧められて受診する前に、ぜひ自立的に歯医者に足を運んでほしいと話しました。
一生の付き合いである自分の歯をもっと大切にするために、忘れず定期健診に通いたいですね。
(吉村)