政府が検討している戸籍法の見直しで話題の“キラキラネーム”。個性的な表記や読み方が多様化しており、国が認める名前のルールが変わるかもしれません。CBCテレビ「チャント！」5月19日放送から

“キラキラネーム”とは？

親から子へ最初のプレゼントとなる大切な名前。「戸籍法」で定められているルール内であれば、常用漢字やひらがな、カタカナなど自由に組み合わせて命名ができます。近年は名前が多様化し、一般的ではない漢字の読み方や、人名には珍しい漢字を用いることが増えました。漢字本来の読み方とは異なり、読み方の想像ができない個性的な名前を総称して“キラキラネーム”と呼びます。

何が問題になっているの？

戸籍について定めた法律「戸籍法」では、今まで名前の読み仮名の必要性がなかったため、現在の戸籍には読み仮名が記載されていません。しかし、「行政のデジタル化を進めるために読み仮名を把握する必要がある」として、戸籍法を見直すことが検討されています。データベースを活用するにあたり、検索が難しい名前の読み仮名を明確にする必要があり、国が戸籍法の改正に向けて動き出しました。

キラキラネームはどこまで認められる？

論点は、名前の読み仮名の法制化。5月17日の法制審議会では、キラキラネームの読み方をどこまで容認するかの中間試案が出されました。これまで通り法律で制限を付けない案もある一方、“漢字の「読み」「意味」と直接関連があるものに限定”という案も示されました。後者の場合「大空(すかい)」「光宙(ぴかちゅう)」「海(まりん)」などは認められる可能性があります。しかし、「一郎(たろう)」「高(ひくし)」は認められない可能性があるとして、いくつか例が挙げられました。

国は今後、法制案について国民から意見を募集する予定とのこと。キラキラネームが今後どうなっていくのか注目です。

『チャント！』は、CBCテレビで毎週月～金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。