失敗しない!「あさりの砂抜き」5分時短テクニック!お湯の温度や塩分濃度をご紹介!
潮干狩りを楽しめるシーズンが、いよいよ到来!あさりが食卓に並ぶ機会も多くなる季節です。しかし大変なのは下ごしらえ。あさりは好きだけど、砂抜きが面倒と言う人も多いかも。SNSで話題の「時間短縮」「うま味アップ」できる砂抜きの裏技を、専門家の解説を交えて紹介します。 CBCテレビ「チャント!」5月2日放送から
3時間かかるあさりの砂抜き…時短テクニックがあった!
あさりの砂抜きの基本となる方法は3段階。(1)濃度が2.5~3%になるように塩水を作る。500ミリリットルの水の場合、塩は15グラム(大さじ1杯)。(2)あさりをバットなどに重ならないように入れる。(3)アルミホイルなどでふたをして2~3時間置く。
あさりをおいしく食べるためには、時間がかかるのは仕方がないのでしょうか。しかし、SNSで調べてみると「たった5分でできる!」「うま味が格段にアップする!」と話題になっている砂抜き方法がありました!早速、検証してみました。
50℃のお湯に5分ほど浸けておくだけで時間短縮!
まずは、時間短縮の裏技!「50℃のお湯に5分ほど浸けておくだけで、砂抜きができる」という投稿が話題です。通常2~3時間かかる砂抜きが、塩を使わずに5分で!試してみると、お湯に入れてすぐにあさりの口が開き、活発に動き出しました。約5分浸けたアサリを酒蒸しにして試食。5分でしっかり砂が抜けていて、2時間かける基本の方法と味もあまり変わらない印象です。
50℃のお湯だけで砂抜きができる理由を、あさりやシジミなどの生態を研究して約40年の「あさり博士」、学習院女子大学の品川明教授に聞きました。品川教授によると「50℃だとあさりは熱くて苦しいので、殻を開け、中にある砂などを吐き出します」とのこと。注意点として、この方法はあさりに負担がかかり、砂と一緒にうま味が逃げやすいので、急いでいるときの「奥の手」に使うのが良いそうです。
砂抜きにハチミツを入れるとおいしくなる!
続いての投稿は、うま味アップの裏技!「塩水にハチミツかブドウ糖を溶かすと、うま味が増える」を検証してみました。3%の濃度の塩水に、少量のハチミツを入れます。アルミホイルなどでふたをして、3時間ほど置いておくと、砂抜きが終わります。ハチミツを溶かした水で砂抜きしたあさりを試食。ハチミツを使っても甘くなるわけではなく、おいしく食べやすくなる印象です。
品川教授は「ハチミツは糖の集まり。糖がアミノ酸に変わり、おいしい成分がどんどん蓄積される」と解説。ハチミツに含まれるブドウ糖には、あさりに含まれているうま味成分を増殖させる効果があるとのこと。ハチミツ入りの塩水で砂抜きをすると、塩水のみに比べて、コハク酸、グルタミン酸、グリシンなどのうま味成分が、大きくアップするというデータが出ています。
専門家の裏技!あさりがプリプリに!
品川教授にもあさりの砂抜きの裏技を教えてもらいました。(1)40℃のぬるま湯500ミリリットルに塩、片栗粉を大さじ1杯ずつ入れる。(2)あさりを入れて約3時間置く。
片栗粉の糖がうま味成分のアミノ酸を増殖させ、あさりが糖を吸収することで身が大きくなり、プリプリとした食感になるとのこと。品川教授の方法で砂抜きしたあさりを試食してみました。通常の砂抜きをしたものと比べ、ふっくらとした柔らかさがあって、弾力も感じられます!
簡単にできる裏技の数々。皆さんもぜひ試してみてください!
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。