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トヨタ自動車、3連覇なるか?中部・北陸実業団駅伝で「25回目の栄冠」の底力再び

トヨタ自動車、3連覇なるか?中部・北陸実業団駅伝で「25回目の栄冠」の底力再び
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激戦必至!中部・北陸実業団駅伝、トヨタ自動車の連覇なるか

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【昨年の様子はこちら】第63回中部・第53回北陸実業団対抗駅伝競走大会

昨年11月、愛知県田原市を舞台に繰り広げられた中部・北陸実業団対抗駅伝。トヨタ自動車が2年連続25回目の優勝を飾り、東京五輪マラソン代表の服部勇馬選手が復調の兆しを見せる区間賞など、熱い戦いが繰り広げられた。今年も11月に開催される本大会。昨年の興奮を振り返りながら、今年の展望を探る。

25回目の栄冠、トヨタ自動車の底力

昨年の第63回中部・第53回北陸実業団対抗駅伝は、トヨタ自動車が3時間53分55秒で優勝を飾った。2年連続25回目という圧倒的な強さを見せつけたトヨタ自動車だが、その勝利は決して簡単なものではなかった。

レースは1区から激戦の様相を呈した。トヨタ自動車の内田隼太選手がトップと9秒差の2位でスタートを切ると、2区で順位を1つ落とす展開に。しかし、3区から反撃の狼煙を上げる。

3区の田中秀幸選手が区間賞の走りを見せ、2位の中央発條を抜き去る。さらに4区では太田智樹選手が44分18秒の区間1位と好走。2区から首位に立っていたトヨタ紡織を抜き去り、トップに立った。

「トヨタ自動車、ついに首位に立ちました!太田選手の素晴らしい走りで、トヨタ紡織を抜き去りました!」と実況アナウンサーの興奮した声が飛び交う中、沿道の観客からも大きな歓声が上がった。

服部勇馬、復活の走り

そして、6区で東京五輪マラソン代表の服部勇馬選手が復調を示す区間賞を獲得。服部選手の力強い走りに、沿道は大きな拍手に包まれた。

「服部選手、素晴らしい走りです!昨年の大阪マラソンで34位と不本意な結果に終わりましたが、今日の走りは完全に復調を示していますね」と解説者が興奮気味に語る。

服部選手は「今日は自分の走りができました。チームの勝利に貢献できて嬉しいです。この調子で、ニューイヤー駅伝に向けて仕上げていきたいと思います」と、力強く語った。

トヨタ自動車は最終的に2位に2分近い大差をつける快勝となった。チーム一丸となった走りと、要所での区間賞の獲得が勝因となった。

北陸はYKKが接戦を制す

一方、同時開催の北陸地区では、YKKが3時間59秒55秒で優勝を飾った。しかし、その勝利は決して楽なものではなかった。

1区の綱島辰弥選手の区間賞などで、3区終了時点で2位のセキノ興産に対して1分50秒の差をつけたYKK。しかし、4区から6区まで区間賞を獲得したセキノ興産に猛追され、6区で逆転を許す。

「セキノ興産、ついに逆転!YKKを抜き去りました!」と実況アナウンサーの声が高まる中、最終7区でYKKのアンカー、小島優作選手が再逆転。わずか15秒差という僅差で、YKKが32年連続34回目の全日本大会出場を決めた。

ゴール地点では、YKKの選手たちが抱き合って喜ぶ姿が見られた。一方、惜しくも2位となったセキノ興産の選手たちは、悔しさをにじませながらも健闘を称え合う姿が印象的だった。

ニューイヤー駅伝への切符を手に

中部地区からは、トヨタ自動車、トヨタ紡織、愛三工業、愛知製鋼、中央発條、NTN、トーエネックの上位7チームが、ニューイヤー駅伝の出場権を獲得した。北陸地区からはYKKが出場権を手にした。 今年1月1日に開催されたニューイヤー駅伝では、トヨタ自動車が8年ぶり4度目の優勝。中部地区の強さを示す結果となった。

今年の大会への期待

今年11月に開催される第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝。昨年の興奮冷めやらぬ中、早くも今年の大会への期待が高まっている。

トヨタ自動車は3連覇を狙う一方、トヨタ紡織や愛三工業など他のチームも巻き返しを図るだろう。また、パリオリンピック10000m出場の太田智樹選手の活躍や、新たなスター選手の登場にも期待が集まる。

北陸地区では、YKKの連覇なるか、それともセキノ興産が雪辱を果たすのか。わずか15秒差で明暗が分かれた両チームの再戦に、注目が集まっている。

各チームの準備状況や注目選手の動向など、大会に向けての話題は尽きない。愛知県田原市の風景と共に、選手たちの熱い走りを想像すると、今から胸が高鳴る。

今年の中部・北陸実業団対抗駅伝は、どんなドラマが待っているのか。昨年以上の熱戦が繰り広げられることは間違いない。

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