ガーブ川の上に建つ水上店舗 川の暗渠化で戦後の闇市から商店街に発展した那覇中心部の歴史とは
全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、沖縄県那覇市にある暗渠道を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
那覇の中心市街地を流れる「ガーブ川」の暗渠道

「那覇の市街地には、国場川(こくばがわ)や安里川(あさとがわ)などが流れていて、水を集めながら那覇港、そして東シナ海へと繋がっている。一方で、時代とともに暗渠化された川もある」と道マニア。

沖縄方言で“湿地”を意味する“ガーブ”。その名に由来する「ガーブ川」は、那覇の中心部を流れ、久茂地川(くもじがわ)へと注いでいますが、かつては湿地帯を流れていました。現在は大部分が暗渠となり、排水路として街の暮らしと発展を支えていると言います。

暗渠道の上には重い建物を建てられないため、駐輪場や駐車場に使われていることが多く、ガーブ川の暗渠道も駐輪場として活用されている場所があります。

久茂地川と合流する手前からガーブ川の上流は暗渠となっており、沖映(おきえい)通りを南へ進み、那覇のメインストリート「国際通り」と繋がっています。さらに、国際通りに突き当たると、市場本通りとむつみ橋通りの商店街の間を流れるルートへ。

商店街の入口にはかつて架けられていた「むつみ橋」の橋跡があり、その名は今も商店街の名前として人々に親しまれています。

ガーブ川を挟むように南へと続く市場本通りとむつみ橋通りは、一見すると一般的なアーケード商店街ですが、ガーブ川の真上に立つ建物には「水上店舗」と書かれた案内が。「1965年、ガーブ川の上に建てられた歴史のある建物です。建物の下には今でも川が流れています」と書かれています。

地元の住民によると、商店街が歪な形をしているのは、川筋に合わせて建物が建てられたからだそう。また、2つの商店街をつなぐ道は、かつて橋が架かっていた場所にコンクリートを設置し活用したものとのこと。現在も橋の跡には店舗を建てず、ガーブ川が流れていた頃の面影を残す造りになっています。
浸水被害を防ぐために暗渠化 闇市から発展した商店街

戦前は湿地や畑が広がっていたという、現在の那覇中心部。しかし、空襲によって一面が焼け野原に。戦後には闇市が生まれ、1950年には公設市場が開設されました。
市場に入れなかった商人たちは、ガーブ川沿いに店を構えていましたが、川は度々氾濫し人々を悩ませることに。そこで那覇市は1962年、浸水被害を防ぐためガーブ川の大規模改修に着手。川幅を広げ護岸を整備し、約1kmにわたって川に蓋をかけていきました。
大雨のたびにガーブ川が氾濫し、商売には不向きだったこの一帯。それでも商人たちは逆境を乗り越え、その上に街の賑わいを築いていきました。
CBCテレビ「道との遭遇」2026年8月11日(火)午後11時56分放送より





