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“高齢“だけじゃない!あちこちに潜む「転倒リスク」の原因

“高齢“だけじゃない!あちこちに潜む「転倒リスク」の原因

木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、健康に役立つ情報を紹介しています。10月1日の放送では、スマートクリニック代表で整形外科医の福田誠先生を迎え、「転ばない身体を作る」をテーマに話を聞きました。聞き手は宮部和裕アナウンサーと山本衿奈です。

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なぜ高齢者が転びやすい?

転倒というと、高齢者の問題というイメージがあります。
転んで骨折したことが影響し、その後歩くことが難しくなるケースもあります。

福田「実はこの転倒、特に年齢を重ねた方がこの時期から急増するんですよ。なので、ちょっとぜひ注意もしていただきたい」

一方で、転倒の原因は単純に「歳をとったから」というだけではありません。

年齢とともに、筋力やバランスを取る平衡感覚、足の裏の感覚、視力、とっさに足を出して体勢を立て直す反応の速さなど、複数の身体機能が少しずつ変化していきます。

道を歩いていて小さな段差につまずいたとき、若いころなら反対の足をすぐに出して体勢を立て直せても、年齢とともにその一歩が遅くなり転倒につながることがある、と説明する福田先生。 

どの筋力が必要?

転倒予防では、筋力も重要です。特に太ももの前側にある大腿四頭筋やお尻の筋肉、足首を動かす筋肉などが大切だといいます。

中でも、最近よくつまずく人は、つま先を十分に持ち上げる力が弱くなっている可能性があります。
歩行時につま先が十分に上がらないと、わずか1~2センチ程度の段差でも足が引っかかりやすくなるとのこと。自分では上げているつもりでも、思ったより上がっていないのが、転倒につながる場合があります。

道路の小さな段差だけでなく、家の中にあるカーペットの端や電気コードなども注意が必要です。

また、転倒予防に必要なのは筋力だけではありません。人間は立っているだけでも、目から入る情報、足の裏から得られる感覚、耳の奥にある平衡感覚など、さまざまな情報を脳で処理しながらバランスを保っています。 そのため、視力が低下したり、足の裏の感覚が鈍くなったりすると、それが転倒につながることがあります。

福田「筋力はもちろん重要なんですが、転倒予防は、筋トレだけではやはり不十分なこともあるんですね」

病気や薬、家の中も転倒リスクが

転倒には、病気や薬が関係する場合もあります。膝や腰の不調によって歩き方が不安定になっている人や、脳・神経の病気によってバランスを取りにくい人もいます。
さらに、血圧の薬を飲んでいる場合、立ち上がったときに一時的に血圧が下がって、ふらつくことがあります。睡眠薬などでも、眠気やふらつきが出る場合があるとのことです。

ただし、薬が転倒の原因になる可能性があるからといって、自己判断で薬をやめてはいけません。薬を飲み始めてからふらつくようになったなど、気になる変化があれば、医師や薬剤師に相談し、必要に応じて薬の量や種類を調整することが大切です。

そして、転倒のリスクは外出時だけにあるわけではありません。むしろ普段から過ごしている家の中にも、さまざまな危険があります。

例えば、季節が変わってこたつを出すと、これまでなかったコードが床に出てきます。鍋料理などで使うコンセントに足を引っかけることもあります。また、夜中にトイレへ行くとき、暗い廊下でつまずくケースもあります。

宮部「慣れているご自宅だからこそ、油断してしまうということはあるでしょうね」

他にも、かかとのないスリッパやルームシューズなども、履き方によっては足元が不安定になる場合があります。
つまずきそうな場所を減らすなど、住環境を整えることも転倒予防の大切なポイントです。

どんな変化に注意すべき?

転倒の恐ろしさは、打撲だけで済まず骨折につながることがあること。特に高齢になると骨粗鬆症を伴う人も増え、転倒をきっかけに骨折するケースがあります。

整形外科で特に問題となるのが、太ももの付け根にあたる股関節周辺の骨折です。骨折すると長期の入院や手術が必要になることもあり、その後の生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

では、「以前より転びやすくなったかもしれない」と感じたとき、どんな変化に注意すればよいのでしょうか?

福田先生によると、以前より明らかにつまずくことが増えた、歩くスピードが遅くなった、階段で手すりが必要になった、椅子から立ち上がるときに手を使うようになった、といった変化はひとつのサインです。

転倒について「年齢だから仕方がない」と諦める必要はないと、福田先生は語ります。

福田「筋力やバランス能力は、年齢を重ねてもトレーニングによっても維持することができますね」

大切なのは、実際に転んで骨折してから対策するのではなく、「最近ちょっと危ないな」と感じた段階から取り組むことです。
筋力やバランス能力を保つことに加え、薬や病気について医療者に相談し、自宅の環境も見直す。日々の小さな対策を積み重ねることが、転倒を防ぎ、これからも自分らしく歩き続けるための一歩になりそうです。
(ランチョンマット先輩)
 

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