小さな集落に“6差路”がある謎とは…?愛知県には奇妙な交差点が多い!?道マニア厳選の奇妙な交差点を巡る旅
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ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る道マニア歴21年の石井良依(らい)さんが、愛知県にある“奇妙な交差点”を巡ります。
集落の中に6差路!?道が入り乱れる奇妙な交差点の謎とは
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石井さんと一緒に旅をするのは、一般の女性。2人は、愛知県稲沢市へ。
(道マニア・石井良依さん)
「これから向かうのは、道が入り乱れた謎の交差点。しかも、近くにそういう交差点がいくつもある。まるで要塞のよう」
20年近く道路を観察してきた石井さん曰く、愛知県には他に類を見ない奇道が多く潜んでいるとのこと。今回は、石井さんが厳選した愛知県の奇妙な交差点を巡ります。
まずは、いざ通ると混乱してしまうという奇妙な交差点を目指すことに。県道121号の矢合口(やわせぐち)交差点を北へ進むと、3本の車道が不自然に交わる奇妙な交差点が姿を現します。
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交差した2本の道に対して中心から外れたところを幹線道路が貫くという、なんとも歪な形をしており、その独特な造りから中央に小さな三角地帯が存在しています。
(道マニア・石井良依さん)
「一見普通の交差点のようだが、道が入り乱れていて、なぜ同じところで交差していないのだろう、と。周りの地域はすべて碁盤目状になっているのに、この矢合町(やわせちょう)だけ道が入り乱れているのが奇妙」
地図で見てみると、碁盤目状に整備された周辺とは異なり、矢合町だけ道が入り乱れ奇妙な交差点が集まっているのが分かります。
(道マニア・石井良依さん)
「町内を歩いてみると、小さな三角地帯がいくつもあるし、交差点の間隔が極めて近い」
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小さな集落にも関わらず、交差点に6本の道が交差した6差路の場所も。また、至るところにお地蔵様がいるのも気になります。
地元の方によると、矢合町は古くから信仰心が厚く、かつて存在した矢合城の城主・橋本大膳(はしもとだいぜん)が祀った矢合観音も残っているそう。※諸説あり
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この地域では日本最古の巡礼路「西国三十三所」にならい、各所に43体のお地蔵様を祀るほど観音信仰が浸透しており、お地蔵様は生活の拠り所であったため、いつしかそこへ道が集まり、現在のような各所が入り乱れた道路網になったのでは、とのことでした。
参道への歩行者専用道路がある奇妙な交差点
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続いて2人は、稲沢市にある名鉄・国府宮(こうのみや)駅から南のエリアへ。
(道マニア・石井良依さん)
「次に向かうのは、愛知県の中でも今かなり気になっている交差点。立派に造られた奇妙な道が分岐している」
石井さんも初めて足を運ぶという、目的の場所へ行ってみると…
(道マニア・石井良依さん)
「車道が真ん中にある道を挟んで二手に分かれ、立体交差している。このアーチ状の立体道路にはポールが立っていて車両が入れない。つまり、このアーチ状の道は歩行者専用」
道路の中央に、突如現れた立派なアーチ状の歩行者専用道路。側面から見てみると、歩行者専用道路は愛知県道62号を跨いでいますが、車両は愛知県道62号を渡ることも合流することもできず、県道に沿って左折しかできません。
(道マニア・石井良依さん)
「実はこの橋、参道になっている」
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掘り下げ式になっている県道62号の上を跨ぐこの歩道は「参道橋(さんどうきょう)」と呼ばれ、北に位置する国府宮へとつながっています。参道橋の先には鳥居や多くの灯籠が立ち並び、地元の方たちに親しまれています。
かつては平らな一本道でしたが、県道62号のアンダーパス工事により参道は分断。その後、道を跨ぐように新たに参道橋が造られたと言います。
また、参道橋は古くからこの地域で行われている歴史的な行事「国府宮 はだか祭り」が関与しているとのこと。
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「国府宮 はだか祭り」は、願いを込めた笹を担いで拝殿へ駆け込み、厄除けや無病息災を祈願する伝統的な神事。各所から国府宮へ向けて大きな笹を持ちながら練り歩くこの祭りで、転倒や事故を防ぐため、参道橋は階段を設置せず緩やかな傾斜にしてアーチ状に造られているとのことです。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年2月25日(火)午後11時56分放送より
番組紹介
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