全国に2カ所しかない高速道路の廃道 山梨県“中央道”の側道に残る旧本線とは
全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、山梨県にある高速道路の脇を走る側道“高側道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
橋の上から中央道が一望できる!解放感抜群の側道
「中央自動車道」は、東京都の高井戸ICから愛知県の小牧JCTを結ぶ、総延長366.8kmの大動脈。歴史を積み重ねてきた中央道が、時代によって造り替えられたり、新しく安全基準に合わせて更新されたりと、生まれ変わる様子が面白いと道マニアは言います。
大月市賑岡町(にぎおかまち)にある中央道の高側道は、高速道路らしい絶景が望めるスポット。中央道をまたぐ「強瀬(こわぜ)跨道橋(こどうきょう)」の上からは、緩やかにカーブする高速道路と、山や空が広がる開放感抜群の景色が広がります。
超貴重!遺構も残る高速道路の廃道
談合坂SAと上野原ICの間には、かつての中央道本線が約1.6kmに渡って今も残されています。
高速道路の廃道は非常に珍しく、旧上り車線は現在一般道として使われており、立ち入り禁止となっている旧下り車線は作業員の研修や防災訓練などに使われているそう。橋の上からは、中央道本線のすぐ脇に並走する旧本線が確認できます。
旧本線は東京方面に向かって急な下り勾配と連続したカーブで事故が多く、それを解消するため、今から20年前の2003年に線形改良工事が行われたのだとか。現役の高速道路であれば歩くことができない場所を、この旧本線は一般道になっているため歩くこともできます。
「この先急カーブ」などの注意喚起する黄色の看板や、一般道に比べて強度の高い高速道路用のガードレール、車のヘッドライトを反射させるデリネーター(視線誘導標)などの遺構も残っています。
9月5日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より