交差点の真ん中に巨大な石柱!?初見のドライバーを窮地に陥れる愛知・岐阜の「奇道」とは
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る道マニア歴19年の石井良依さんと、岐阜・愛知にある奇妙な道“奇道(きどう)”を巡ります。
2車線道路が突然進入禁止になる奇道
石井さんと一緒に旅をするのは、一般の男性。
(道マニア・石井良依さん)
「初めてのドライバーだと混乱してしまうような、“初見殺しの奇道”を中心に巡りたい。今から向かうのは、どう進めばいいのか分からなくなる道」
最初に訪れたのは、岐阜市。JR岐阜駅の南東に位置する「祈年町(きねんちょう)4」の交差点から西へ進むと…
(道マニア・石井良依さん)
「立派な2車線ですが、進み続けると突然進入禁止になって行き先がなくなる」
2車線の広い道路が、名鉄線の線路とぶつかる手前で道幅が突如半減。進入禁止になってしまい、反対車線の一方通行の道になってしまいます。
(道マニア・石井良依さん)
「進入禁止の標識が出たら普通は他の方向に行き先があるはずですが、どこにも行けないのでUターンするしかない」
少し手前の、「この先50m進入禁止」の看板がある場所で右折しないと手遅れに。「進入禁止」の標識がある場所まで行くと迂回する道がなく、引き返す手段しかありません。
石井さんは、「踏切に隣接した狭い道なので、一方通行にして危険と混乱を避けていると思う。沿道の住民に配慮して、踏切の直前まで対面通行の道路にしているのでは」と考察。
地元の方曰く、突き当たりで立ち往生したり、一方通行を逆走したりする車が後を絶たず、警察が出動することもあるのだとか。しかし、この奇道は今後新たな変化を遂げるそう。
(道マニア・石井良依さん)
「ここの名鉄線が高架化する計画があり、ゆくゆくは線路の下を通って、この先の道に繋がる」
市によると、「栄町蔵前線」の高架化は令和18年度に完成予定とのことです。
交差点があるのに行き止まりになる奇道
続いて2人は、愛知県蒲郡市へ。
(道マニア・石井良依さん)
「次は、歴史を重ねて周りの道の変化に翻弄されていく道。初見で行くと、かなり絶望してしまう」
国道247号から南下し、「平田町」交差点へ向かいます。2車線の道を進み続けると…
(道マニア・石井良依さん)
「(平田町の)交差点が見えるので繋がっていると思いきや、交差点に差し掛かる直前で突然行き止まりになる」
「この交差点は何度も形を変えている」と石井さん。もともとの道に、新しく建設された道が加わって交差点になり、さらに造られた道が交差点に合流して変則的な4差路に。そこへ別の新たな道が開通し、交差点が変貌したのだとか。
蒲郡市によると、変則的な5差路による交通の混乱を避けるため、2人がいるもともとの道は通行止めになったとのこと。幹線道路としての役目は終えましたが、「沿道に駐車場や家屋があるため、生活道路として確保されているのでは」と石井さんは考察します。
交差点の真ん中に巨大な“あるもの”が建つ奇道
最後に訪れたのは、蒲郡市清田町(せいだちょう)。初見の石井さんを驚愕させた奇道を目指します。
(道マニア・石井良依さん)
「道の真ん中に、一度見たら忘れられないような“あるもの”が立ち塞がっている」
「三河湾オレンジロード」から山間部へ細い市道を進むと、突如“巨大な石柱”が出現!交差点に鎮座しているのは、この近くにある平安時代・長保2年(1000年)に創建された「石山神社」の石柱。「交差点のど真ん中に、ほぼ無保護の形で石柱が建っているのは珍しい」と石井さんは言います。
地元の方によると、かつて神社の敷地は石柱付近まで広がっており、手前には細い道が走っていたとのこと。その後、神社や山を行き来する車が増えたため、道路を拡張した結果、石柱だけ取り残されたのではないかということでした。
11月14日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より