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1本道に3か所連続してロータリーが!?山奥にひっそりとたたずむ謎を解明!

1本道に3か所連続してロータリーが!?山奥にひっそりとたたずむ謎を解明!

全国の道に特化した番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、三重県にある“謎のロータリー”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

目的がない!?謎過ぎる3連ロータリー

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

三重県の北部に位置するいなべ市には、“謎のロータリー”が存在するとのこと。謎を解明すべく現地へ訪れてみると、周囲には何もない山の中にポツンとロータリーが。そのロータリーの真ん中には、立派な木が1本そびえ立っています。道は舗装されていて、古びた感じもありません。

南に分岐した道には何もなく、30mほど進んだところで行き止まりに。しかし西に分岐した道の先には、なんと2か所目のロータリーが。1か所目と同様、ロータリーの真ん中には大きな木がそびえ立っています。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

分岐する道はなく、さらに西へ真っ直ぐ進んだ先にはなんと3か所目のロータリーが!そのロータリーの先には進む道が見当たらず、終点のようです。

1本道に3か所連続して造られたロータリー。どこかに通じるわけでもなく、目的が分からず謎が深まるばかりです。

昔は境界の目印だった!?ロータリーが造られたワケ

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

道マニアが、いなべ市に問い合わせ、さらに当時の事を知る農事組合の理事長に取材を敢行。すると、ロータリーが造られた理由が判明!ロータリーがあった山は、大昔から地域の人々の生活の里山として利用されていて、生活に必要な木を調達していたそうです。

まだ山に道とロータリーがなかった70年ほど前、その地域は林業が盛んで、麓の4つの町で山を区分けしてそれぞれ管理していました。

その頃地区の境界線の目印として使われていたのが、大きな松の木や大きな石など分かりやすく目立つ物。しかしそれでは境界線が曖昧なため、1952年に4地区で話し合って境界線を真っ直ぐに引き直されました。

境界線を明確にするため、まずは真ん中に一直線の道を造設。1980年代にその山道をアスファルト舗装の道路に改修し、境界線をより分かりやすくするため、地区と地区の間にロータリーを建設したのだとか。3つのロータリーは、地区の境目となる場所にあることが判明しました。

何気ない場所に存在する不思議な道でも理由があり、歴史が積み重なっていることがあります。調べてみると、意外な事実と新しい発見があるかもしれません。

3月28日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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