昔は川だった“暗渠道”には川の痕跡がたくさんある!かっぱの銅像や橋跡も
全国の道に特化した番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、愛知県名古屋市にある“暗渠(あんきょ)道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
かっぱの銅像は暗渠サイン
名古屋駅のすぐ近くにある「笈瀬(おいせ)川筋」には、笈瀬川に子ども好きのかっぱが住んでいたという伝説に基づいてかっぱの銅像が置かれています。このかっぱの銅像が、笈瀬川筋はかつて川だったという痕跡=暗渠サインの一つです。
さらに笈瀬川筋を南下すると、周りの道と違って少し曲がっている部分が。変な曲がり方をしている道は、もともと川だった証拠だと道マニアは言います。名古屋駅周辺は日本屈指の暗渠道がはりめぐらされていて、知る人ぞ知るディープスポットのようです。
川の痕跡が見られる中井筋
中村公園の近くにある「中井筋」には、川の痕跡がたくさん残されています。路面には、川をイメージした波模様が描かれています。また、立ち並ぶ車止めも暗渠サインの一つ。暗渠道は重量のある車両が通ると崩れてしまう可能性があるため、乗り入れられないよう車止めを設置していることが多いのだとか。
さらに、“楠橋”と書かれた橋跡も残っています。中井筋は約50年前までは川があり、一度コンクリートでフタがされた後、その上に暗渠道が造られたそうです。
もともとは川が流れていた百曲街道
ナゴヤ球場近くの「百曲(ひゃくまがり)街道」には、車道用と歩道用のトンネルが2つ並列している場所があります。歩道側には車止めがあるため、おそらく歩道側のトンネルの下がかつて川だったのではないかと道マニアは推測。
約80年前の航空写真を見ると百曲街道に川が流れていたことが確認でき、今は水路用の土管が道路の下に埋められているそうです。
本山エリアにも暗渠道がある
約50年前、市内の本山駅周辺には猫ヶ洞池から本山の方へ掘割の用水路があり、いつも水が流れていました。水がキレイで魚もたくさん泳いでいたそうで、昔の資料にも暗渠道になる前の川の様子がしっかり写っています。
みなさんも、暗渠道を探して歩いてみてはいかがでしょうか。かつての川の痕跡を見つけることができるかもしれません。
2月21日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より