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県道の下を通る“幻の隧道” 明治時代にわずか3年で閉塞?ミキも「スゴーい!」と興奮

県道の下を通る“幻の隧道” 明治時代にわずか3年で閉塞?ミキも「スゴーい!」と興奮

ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は全国800か所以上の道を巡ってきた道マニア歴18年の石井あつこさんと、千葉県にある“歴史が積み重なった廃道”を巡ります。

江戸時代に使われていた古道の名残

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

石井さんと一緒に旅をするのは、一般の男性・鈴木拓三さん。最初に訪れたのは、千葉県の中央に位置する針ヶ谷(はりがや)。2人は江戸時代に大多喜城の城主・本田忠勝などが江戸へ行くために使っていたとされる道を巡ります。

県道147号の近くには江戸時代から使われていた旧道があり、今は舗装され車道として使われています。道の脇には地名や「享和3年」と書かれた道しるべの石碑が残っていて、200年以上も前にこの道が存在し人が往来していたことが分かります。

(道マニア・石井あつこさん)
「普段見過ごしてしまう石碑ですけど、実は歴史がある」

さらにこの近くには、江戸時代から明治初期まで使われ今は廃道になった道もあります。特別に許可を得て、道なき道を進むと、幅のある掘割の道が出現。目印になりそうな大木もあり、古道の名残を感じます。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

(道マニア・石井あつこさん)
「江戸時代にはこの道を使って、旅したり物を売りに村から村へ往来していたでしょうね」
(鈴木拓三さん)
「ロマンありますね」

人の往来を想像しながら進み続け、廃道区間が終わったところで県道147号に合流。まるで江戸時代から現代にタイムスリップしたかのような感覚になる2人。

(道マニア・石井あつこさん)
「(今の県道を見ると)いかに私たちが便利なのかが分かる」

3年しか使われなかった幻の隧道

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

続いては、明治時代に造られたものの短命で終わってしまった隧道へ向かいます。隧道への道は、地図からも消えてしまった廃道区間。生い茂る草木をかき分けながら、山中にある隧道を目指します。県道147号が通る尾根が見えたところで、尾根の下に名も無き隧道を発見!

現在の県道147号の基礎となった道が造られたのは明治19年のこと。それよりも前の明治16年、山越えのために尾根の上ではなく下に隧道が掘られました。この隧道を造るために5000人以上の多くの人が関わり、寄付など募ったりして多額の費用がかけられたのだとか。

(道マニア・石井あつこさん)
「地元の人々は自分たちの道だから大事にしようという意識が今よりも強くて、隧道ができたときは誇りをもって通っていたと思う。きっと開通式とかもしたんでしょうね」

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

しかし崩落などが起こる恐れがあるため、せっかく完成した隧道もわずか3年で閉塞。別の道が造られることになりました。本来なら県道の真下にある隧道を通って反対側に出られるはずですが、通り抜けられず廃道となっています。当時の人たちに思いを馳せる2人。ロマンと歴史を感じたところで、廃道巡りの旅は終了です。

(鈴木拓三さん)
「勉強になりました。今度から道を少し気にして見るようになるかも」

何気ない風景にも、歴史が詰まっていることを教えてくれた石井さん。ミキの2人も、石井さんの廃道への愛情と知識に圧倒されっぱなしの回となりました。

3月21日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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