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佐野元春。45年経ってもカッコいい秘密を垣間見た

佐野元春。45年経ってもカッコいい秘密を垣間見た

今年デビュー45周年の佐野元春さんが、5月18日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。3月に佐野元春&THE COYOTE BANDでリリースしたニューアルバム『HAYABUSA JET Ι』(ハヤブサジェット・ファースト)の話題を中心に、小堀勝啓が尋ねます。

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セルフカバーではない

小堀「思わず『今日のスペシャルゲストはハヤブサジェットさんです』って言いそうになっちゃった(笑)。ハヤブサジェットってめちゃくちゃ疾走感のあるネーミングですよね?」

佐野「ずいぶん前から『ハヤブサジェット』っていうワードは僕の心にあって。ちょっと近未来的なイメージがあるかなって感じですね」

佐野元春&THE COYOTE BANDとしてリリースしたニューアルバム『HAYABUSA JET Ⅰ』(ハヤブサジェット・ファースト)。収録曲はほとんどが80年代、90年代の曲。
新しいリスナーに届けたいという思いで、歌詞や雰囲気をアップデートしたそうです。

佐野「セルフカバーとは言いたくないですね。リリックの内容、グルーヴ、曲が発するムード。その3点をチェックしました」

ファンの勘違い

小堀「名曲であればこそ、未来に耐えうる楽曲なわけで。このアルバム制作しながら、ご自分でもニヤッとしませんでしたか?」

佐野「ニヤッとはしないですけど、やっぱりこの曲書いといてよかったなという思いはありましたね」

小堀「もっと下世話に言うと『俺って天才』って思いませんでした?」

佐野「そこまで思わないですけど(笑)、自分が書いた曲は、できるだけ長く熱い生命力を持っていて欲しいなという思いは、やっぱり書いた時からありましたね」

佐野さんが書く楽曲の主人公は、必ずしも佐野さん自身ではなく、佐野さんに似た誰かを主人公にして曲を書くことが多いそうです。

佐野「ですので、普段の僕は本当にボーッとしてます(笑)」

小堀「普段、なんもせんでボーッとすることあるんですか?」

佐野「ダラダラしてます」

小堀「いつも背筋も真っ直ぐで、未来を見据えている感じかなと思ったんですけど」

佐野「ファンの方もそう見てくれる方が多いんですけども、ハッキリ言って勘違いです(笑)」

カッコよさの秘密

楽曲だけでなく、ラジオやステージングにも独特の洗練された雰囲気を持つ佐野さんですが、実は東京の下町・浅草出身です。

下町にはなんとなく「これは粋だよね」「野暮だよね」という感覚があるという佐野さん。

佐野「何が粋か野暮かはうまく言えないんですけど、なんとなく野暮ったいことは嫌だという感覚はありますね」

小堀「ただお洒落でカッコよく、上っ面なことを言う人がいますが、そういうことを誇ること自体がまた野暮ですしね」

佐野「むしろ洋服の裏地のような、見えないところに凝ったりしますね」

それは佐野さんの楽曲にも、聞く人が聞くと何か感じてもらえるはずだ、というような隠し味的なこともあるそうです。

下町育ち

小堀「下町の匂いってとっても素敵ですよね。ノスタルジックだけど何となく近未来なものもあったりする」

佐野「特に僕がいた浅草は、伝統的なところがあるんだけど、同時に近未来的な部分もあったりして。僕は好きですね」

現在の浅草からは隅田川を挟んで東京スカイツリーが見え、隅田川には未来的なデザインの水上バスが走っています。

佐野「花やしきっていう遊園地があるんだけども、モダンなのかそうじゃないのか、よくわんない不思議さがあって。逆に僕たちはそこが魅力なんです」

佐野さんのセンスが育まれたバックボーンが伺えます。

甘酸っぱい思い出

小堀「『HAYABUSA JET Ⅰ』は、タイムマシンに乗ってやってきたハヤブサジェットって男が、未来から運んできてくれた感じがします。どの曲も映画みたいですよ」

佐野さんには十代の頃、よく足を運んだ映画館があったそうです。二本立ての名画座のようなところで、最新のロードショーではないのでお得だったとか。
しかし、映画に興味がある同級生はあまりいなかったそうです。

佐野「クラスにひとりだけ、女の子なんですけども、映画好きでデートというほどでもないんですけども、その彼女と一緒に観に行ったりすることもありましたね」

小堀「いい甘酸っぱさがありますね。彼女は今頃、お子さんと『HAYABUSA JET Ⅰ』を聞きながら、『佐野元春と映画行ったことあるんだよ』とか言ってるかもしれませんよ」

佐野「かもしれないですね(笑)」

ツアーも始まる

佐野さんの今後を尋ねる小堀。
現在のTHE COYOTE BANDは結成20周年を迎え、技術力も創造力もピークだそうです。

佐野「だからこの時にできるだけ多くのライブ、レコーディングをしたいと、1、2年先ぐらいまではそう考えてますね」

ファンにとっても佐野元春さんにとっても濃い年になりそうです。
7月からは45周年アニバーサリーツアーが始まります。ぜひ会場へ足を運んでみましょう。 
(尾関)

 

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