50年越しに命が吹き込まれる道 「ようやく全部つながる」時が止まっていた“未成道”がついに開通!?
ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回はバイクで日本を2周したこともある道マニア歴26年の松村真人さんと、関東エリアにある完成していない道“未成道”を巡ります。
50年越しに命が吹き込まれる未成道とは
松村さんと一緒に旅をするのは、プロのギャル・MAAACHIRIN(まーちりん)さん。最初に訪れたのは、埼玉県川口市の住宅街。
(道マニア・松村真人さん)
「東北自動車道をまたぐ川口市道幹線第55号線上に未成道がある」
跨道橋(こどうきょう)を渡って目的地へ行ってみると、その先に砂利が敷き詰められた未成道が突如出現。100mほどの砂利道を挟んだ反対側には、また舗装された道が続きます。
道の建設計画が始まったのは1970年代。50年以上も時が止まったまま、砂利の部分の建設が進まず立ち入ることができません。実は橋の部分と砂利道を挟んで反対側の道は川口市、砂利の部分だけがさいたま市で管轄が違うのだとか。
近くの住民に聞くと、この周辺はかつて木が生い茂り、小動物もいたほど自然豊かだったそう。次第に木が伐採され、造成されて今の空き地のような状態になったのだとか。砂利道が完成すれば東川口駅までまっすぐ抜けられる重要な道路になるので、住民たちは一刻も早い道路の開通を願っているよう。
そして現在、さいたま市も道路の建設に着手!計画から50年を経て、再び動き始めました。さいたま市土地区画整理協会によると2024年に開通予定とのことです。
時が止まっていた道がついによみがえる!?
続いて訪れたのは、千葉県船橋市にある千葉ニュータウン。1960年代に建設が開始された、白井市・船橋市・印西市の3市にまたがる開発地。しかし用地買収の難航やバブル崩壊などの影響で開発規模は縮小。それに伴い未成のままの道もあるそうで、松村さんは「全国の中でも特に珍しくとっておきの場所」だと言います。
小室駅近くへ行くと、国道464号に沿って伸びる橋が見えます。そして橋の奥には草が生い茂り、人の手を離れてからかなり年月が経っている様子。橋は完成したものの、役目を果たせないまま封鎖されてしまったようです。
当初は小室駅の線路脇に大きな道路が造られる予定でしたが、計画から45年以上経ってもいまだに造られず、その大きな道路に合流するための橋が先に造られてしまったそう。橋の終着点は道とつながることなく、今も眠っています。
しかし最近は「都市再生」というプロジェクトが始まっているそうで、この橋も長い年月を経て命を吹き返すかもしれないとのこと。
(道マニア・松村真人さん)
「50~60年先に、ようやく全部がつながる時代が来そう」
(まーちりんさん)
「よかった!あの橋も喜んでるよ、きっと」
いつか日の目を見るであろう未成道に、思いを馳せる2人。そして村松さんの道への愛情と豊富な知識に、ミキの2人も驚かされる回となりました。
3月7日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より