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道マニア厳選の「廃道」とは 地図から消えた旧国道を目指す

道マニア厳選の「廃道」とは 地図から消えた旧国道を目指す

ミキがMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は道マニア歴17年の石井あつこさんが厳選した、地図から消えた廃道を巡ります。

千葉県勝浦市はマニアが好む道のホットスポット!?

CBCテレビ/道との遭遇

やって来たのは房総半島南部、千葉県勝浦市。道マニアの石井さんが言う「房総の魂が宿る廃道」を目指します。

少し手前から歩いていくと、まず目の前に現れたのは、「浜行川(はまなめかわ)隧道」。明治時代に開通し、昭和26年に改修されたトンネルです。

CBCテレビ/道との遭遇

そしてこのトンネルを抜けていくと、「行合(ゆきあい)隧道」という別のトンネルが。こちらは昭和28年に開通しました。

石井さんは「昭和28年に、この"行合隧道"が開通する前は、道路が別の場所を通っていた」だと言います。

ここからいよいよ、現在の地図には載っていない旧国道の廃道を目指します。

日本でも数少ない“総石造り”のトンネルが

しかし辺りは草が生い茂っており、道の入り口はどこにも見当たりません。

石井さんによると「構造物があるということは、そこは道だった可能性がある」ということなので、構造物に注意を払って旧道を探します。すると、しばらくして構造物を発見。

「こんなところに道があるのか」と不安になってしまうほど草が生い茂っていますが、昔の地図を見ると、確かに道路の線があって隧道もある様子。

さらに山奥へ進んで行くと、往時の面影を色濃く残す国道128号の旧道に辿り着きました。そしてようやく、森の中にひっそり佇む「旧行合隧道」を発見。

CBCテレビ/道との遭遇

「旧行合隧道」は明治10年代から35年までの間に建設され、昭和28年まで人も車も通っていたと言います。

トンネル内部は全て石造り。手作業で掘られていて、トンネルの石にはその跡が今も残っています。「旧行合隧道」の反対側は土砂で塞がれている為、旧国道128号の隧道探索はここまで。

自然を人間が作り変えた痕跡!そこには神秘の光景が!?

再び車を走らせること1時間半、千葉県君津市に到着。

次の目的地は人口的な水の通路です。実は「川廻し」という人工的な工事によって、蛇行した河川の流れを変えて、切り出した木材を運搬しやすくしていました。

古くは、川がなくなった肥沃な土地を農地に活用していたのです。

CBCテレビ/道との遭遇

川沿いを歩いて行くと、田中さんが気になるものを発見しました。それは、「二五穴(にごあな)」と言われる穴。横の幅が2尺で縦の高さが5尺という構造から二五穴と呼ばれています。

河川の水量調整や、農地への用水路として使われていたそうです。

そして二五穴を抜けるとその先にあった景色は、森の緑が水面に映り込む幻想的な世界。川の流れがないはずなのに、とても澄んでいます。

CBCテレビ/道との遭遇

そしてこの川の先にあるのは、巨大な岩盤をくり抜きつくられた「川廻し」。その名も「開墾場(かいこんば)の滝」。

明治時代の地図を見てみると、川は曲がりくねった形をしていましたが、その自然の造形を昭和時代に、大きな岩盤をくり抜き、滝をつくることで、川の変えてしまったのです。

かつては、この川から切り出した木材を下流へ流していたのだそうです。

8月2日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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