テレビ局ヘアメイク直伝!小顔が叶うベースメイク&肌悩みカバー術

小顔に見せるベースメイクや、気になる肌悩みを自然にカバーするテクニック。「知りたい!」と思っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、CBCテレビのアナウンサーやタレントのメイクを担当し、長時間の撮影にも耐える仕上がりを実現するプロ集団「Do8」さんのベースメイク術を大公開!
テレビの現場で培われたテクニックは、私たちの日常でも役立つテクニックが満載です。
本記事では、小顔効果を叶えるベースメイクと、 クマを自然にカバーするプロの方法をテーマに、プロの技を解説します。
【今回テクニックを伝授してくださったメンバー】
CBCテレビ「ゴゴスマ」「花咲かタイムズ」など、数々の番組やイベントのヘアメイクを手がけているヘアメイク会社「Do8」。
韓国コスメやプチプラアイテムも使いこなす、感度の高いプロフェッショナルの3名です。
【メンバー紹介】
《E子》CBC歴:約18年
「化粧品屋さんになりたい」という幼少期の夢から憧れのテレビ業界のヘアメイクに。
現在はバラエティや情報番組のほか、地元アイドルのヘアメイクも担当。
《M子》CBC歴:約11年
美術科高校卒業後、進路を転換してヘアメイクの専門学校へ。
色々なテレビ番組のヘアメイクを経てタレントさんからの信頼も厚くご指名を頂くことも。
《N子》CBC歴:約11年
美容師として顧客を抱えながらテレビ業界でも活躍。
大物アーティストの地方コンサートで、ヘアメイクの指名を受けることもある実力派。
ヘアラインシャドウで“自然な小顔見せ”を叶える!?

ステージやテレビモニターに映る際、照明の影響で生え際の透け感が目立ちやすくなることも…。
そんな時に頼りになるのが、ヘアライン専用シャドウ。自然な影を足すことで、顔の輪郭を引き締め、小顔効果を演出できます。
ヘアラインシャドウは、ポンポンと軽くのせるだけで生え際の透けをカバーでき、顔の面積を小さく見せることで小顔に演出できるアイテム!
強めのシェーディングで顔の輪郭を削るのではなく、フェイスラインやこめかみ、もみあげ部分の隙間を自然に埋めるイメージで入れましょう。特にアップスタイルやおでこを出すヘアアレンジの日は効果抜群。範囲を少し調整しながらシャドウをのせると、小顔に見えるようにカバーできます。
ファンデーションはブレンドして理想の肌色に

モニター越しでもタレントさんの肌が美しく見えるように、メイク室では複数色のファンデをブレンドし、その人の肌にぴったりな色をつくっています。
普段は、RMKのクリーミィファンデを9色常備。そこから地肌の色味に合わせていきます。黄味を足したり引いたりしながら、タレントさんのパーソナルカラー(ピンクベースとイエローベースなど)の違いにも対応します。
最終的には“何十色”もの試作カラーを作り、その中から最も肌に溶け込む色を選び仕上げます。
こうして完成したオリジナルカラーが、照明の下やテレビモニター越しでも自然に映える、プロならではの肌づくりの秘密です。
【おすすめのメイクツール3種】
● スポンジ:しっかりカバーしたいとき、均一に伸ばしたいとき
● ブラシ:透明感を出したいとき
● スパチュラ:素肌のようなツヤ感を演出したいとき
近年人気が高まっているスパチュラ。余分なファンデーションをそぎ落とすように塗布できるので、厚塗り感がなく、均一なツヤ肌に仕上がります。
「ワンランク上のナチュラル肌」が叶うので、女性タレントさんからも支持されているツールです。
クマ悩みを解消!カバーベーステクニック
顔の印象を左右する「クマ」。目元のクマを的確にカバーできるかどうかで、仕上がりの美しさに大きな差が出ます。クマカバーのポイントは、コンシーラーの色選びと使い分けです。
クマが目立つな…と感じる際は、小顔ベースメイクに取りかかる前に、まずはクマをカバーして土台を整えておくことが大切です。

【クマ悩みをカバー!覚えておきたい色知識】
● 青クマ→オレンジ、レッド系のコンシーラーで血色感をプラス
● 黒クマ→ベージュ系のコンシーラーで自然にトーンアップ
● 茶クマ→イエローやオレンジ系のコンシーラーでくすみをカバー
CBCテレビのヘアメイクチーム「Do8」さんが実際に使っているのは、カラーバリエーションが豊富な『フーミ―』のコンシーラー。

クマの色は人によって異なるため、コンシーラーは単色で済ませず、混ぜて微調整するのが基本。色相環カラーチャートの反対色を意識してブレンドすれば、たいていのクマは自然にカバー可能。「手持ちのコンシーラーの色だけではカバーできない…」というときは、赤リップを少量仕込んでからファンデを重ねる裏技も。
茶クマは広範囲に広がっている人が多いので、目の下だけでなくまぶたにまで広がっているケースが多いです。その場合は、イエロー系コンシーラーを使うと綺麗にカバーできます。
コンシーラーの色で迷ったら?プロメイクの裏技紹介
クマなどの肌トラブルに対する色の調合が難しい…!と思ったらオレンジ一択!と覚えておきましょう。
オレンジは、男性のヒゲ隠しにも使えるくらい万能なカバー色。もしオレンジがなければ、赤のアイシャドウや赤っぽい口紅で代用可能です。赤の顔料を薄く伸ばしたあとにファンデーションを重ねると、自然に肌悩みがカバーできるのでおすすめです。
ベースメイクの仕上げは“おしろい”!首まで広げて一体感を

ベースメイクを美しく仕上げるための最終ステップはおしろい(フェイスパウダー)です。ファンデーションやコンシーラーの持ちを高めるだけでなく、肌全体の質感や印象をコントロールできる重要アイテムです。
ここでは、プロが実践するおしろいの色の選び方と塗り方のコツを紹介します。
【シーン別のおしろいの色選び】
● 透明感アップ&トーンアップ → ラベンダー系
肌のくすみを飛ばし、明るく見せてくれるので、テレビや写真撮影など「映え」を意識したいときに最適。
● 自然な仕上がり → ベージュ・マット系
イエローベースの肌にしっくりなじみ、ナチュラルで落ち着いた印象に。
● 血色感をプラス → ピンク系
ピンクベースの肌にはもちろん、黄ぐすみや疲れで顔色が暗く見えるときにも効果的。ベース問わず血色感を与えたいときにおすすめ。
● 華やかに見せたい → パール感の強いタイプ
イベントやパーティーシーンで大活躍。ただし、ニュースなどシリアスな場面では避けるのがプロの鉄則です。
顔と首の色の差が目立たなくなり、強い照明の下でも自然に見えます。
プロの小顔ベースメイクは日常にも応用できる!

テレビ局で培われた小顔ベースメイク術や肌悩みカバー術は、実は私たちの毎日メイクにもすぐ使えるテクニックばかり。
今回ご紹介したベースメイクのポイントは以下の通りです。
● 小顔見せは光と影で演出
生え際・こめかみ・もみあげを《エチュードハウス ポンポンヘアシャドウ》でカバー。髪色に合わせて色を選び、自然に輪郭を引き締める。
● ファンデーションはブレンド!ツールは使い分け
《RMK ラスティング ジェルクリーミィファンデーション》を使用し、複数色をブレンド。 ツールはスポンジ・ブラシ・スパチュラを使い分け、見せたい肌を自在に操る。
● コンシーラーは悩み別でカラーを調合
《フーミー コンシーラーパレット》で色を使い分け。オレンジ=青クマ、黄色=茶クマ、ベージュ=黒クマなど、色の特性を活かしてクマをカバー。色選びに迷ったらオレンジが万能。
● おしろいで白浮き&色差を防止
《チャコット》のおしろいをパフで首までなじませ、顔と首のトーン差を解消。肌トーンアップにはラベンダー、なじみ重視ならベージュやマット系を選択。
今回のテクニックは、テレビの高照度ライトやHDカメラでも自然に映えるプロ直伝の方法。
明日からは、この小顔&カバー術を取り入れて、毎日のメイクをもっと楽しくしてみてください!