マヂラブ、クールなジャズにマヂ感動! 愛知の県立高校唯一のジャズ部 江南市『尾北高校』ジャズアンサンブル部
『マヂカルラブリー』の野田クリスタルと村上の二人が東海地方の学校におじゃまし、今どきの“リアルな学校生活”を紹介する『マヂ学校に向かいます』。今回は、愛知県江南市にある『愛知県立尾北高校』の『ジャズアンサンブル部』です。番組視聴者から「コロナ禍で演奏の機会が少なく、4月に3年生が引退してしまうので、ぜひ取材してください」といったメールが届き、愛知の県立高校で唯一のジャズ部に向かいました。
『ジャズアンサンブル部』の練習場所の教室におじゃますると、「めっちゃ多いじゃん!」と吹奏楽部並みの人数に驚いたマヂラブ。まず、ジャズ部と吹奏楽部の違いを部長に尋ねると、「吹奏楽部には指揮者がいるが、ジャズ部の場合はその役目は主にドラム」とのこと。また「吹奏楽部より楽器の種類は少ないが、力強い音色が魅力」とも語ります。他の部員からも、「アレンジやアドリブができる」「ジャズはノリやすい曲が多い。立ちで演奏するため、全身を使って音楽を表現できる」といった吹奏楽とは違った魅力が聞けました。
この部が誕生したきっかけは、実は吹奏楽部が部員の減少により、活動が下火になったこと。「少人数でもできる音楽を」と目を付けたのがジャズで、1997年に『ジャズアンサンブル部』を発足。有名な曲も多く、部員もみごとV字回復したのです。
この日、演奏してくれたのは、アメリカのアーティスト“ブルーノ・マーズ”の“Runaway Baby”をジャズアレンジしたもの。ノリよく、迫力のある演奏に「見ていて、楽しくなっちゃう」とマヂラブ絶賛! さらに野田は「指揮者がいないから、みんなで目配せしているのがカッコイイ」と、細かいところもチェックしていました。
入部した理由を聞くと、マヂラブのファンという生徒は「部活動見学の演奏を聴いて、びっくらこいちゃって…」と衝撃を受けたのがきっかけ。また、アニメ映画にもなった人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」を愛読していてジャズにハマったという生徒や、中学生の頃から楽器をやっていて、ジャズアンサンブル部に入部したいために入学を決めた生徒などがいました。
コロナ禍前は、キャッチーな音楽と確かな演奏力で、県内外のイベントに引っ張りだこだった『ジャズアンサンブル部』。この3年間はイベントが軒並み中止になり、人前での演奏の機会が失われていましたが、毎年4月下旬に行われる江南市の“藤まつり”で今年は演奏が実現。3年生にとっては、これがラストステージとなります。
そして祭り当日は、晴れやかな空のもと、会場を埋め尽くす大観衆の前で3曲披露し、3年生は引退。嬉しさと寂しさが入り混じって涙する生徒や、「やり切った感がすごい」「今までで一番楽しかった」と清々しい表情で語る生徒など、それぞれがこの部活動での最後の演奏を楽しみました。