秋こそカビ対策が重要!?夏の暑さを乗り越えた頑固な“秋カビ”に要注意!発生する原因や予防法をご紹介
いよいよ秋が近づいてきました。この時季にしておきたいのが「秋カビ対策」!梅雨や夏に比べてカビが発生するイメージがあまりないという人もいるかもしれませんが、実は秋こそ、しっかり対策をしておかないと大変なことになるそうです!そこで今回は、リビングケアの専門家に秋カビを増やさない方法を聞きました。
秋は“夏バテ”したカビが再び活発化する!?
生活用品メーカー「ライオン」が「カビが生えやすいと感じる季節は?」というアンケートをとったところ、1位は梅雨。
2位・夏、3位・冬、4位・春で、秋は12%で5位という結果でした。しかし、ライオンで商品開発などを行う「リビングケアマイスター」の吉井和美さんは、秋カビにも要注意と呼びかけます。
吉井さんによると、カビも人と同じように「夏バテ」をするとのこと。気温が30℃を超えるような暑い夏よりも、涼しくなる秋の方が、夏バテから回復して元気になったカビが増殖しやすくなるそうです。
クロカビの育成状態を観察する実験で、温度によってカビがどのように変化していくのかが分かります。夏の気温33℃を想定した条件でカビを培養して4日間観察したところ、増殖はしないという結果になりました。これは暑くてカビも元気でいられない、いわば「夏バテ状態」とのこと。
次に、33℃と27℃の2種類に分けて、さらに4日間培養しました。33℃のままだとカビは増殖しません。しかし、秋の気温27℃で培養したカビは、再び増殖しました。夏の間、動けなかったカビは、秋になると活発になることが分かります。
夏バテしていたカビは、気温が下がるとより強いカビになることも分かっています。それぞれ25℃、30℃で培養したクロカビを用いて、生育には適さない45℃の過酷な環境でどれくらい生き残るかを実験しました。
120秒後には、25℃で培養したカビはほぼ消滅してしまいますが、30℃で培養したカビはかなりの数が生き残っています。つまり夏を乗り越えて生きてきたカビは鍛えられていて、生命力が強く、暑さに耐性があると言えます。
カビが繁殖しやすい浴室!「秋カビ対策」3つのポイントとは?
吉井さんによると、まだまだ暑いこの時期は、カビにとって増殖しづらい環境。カビが発生しやすい水回りでも、目立っていない家庭も多いそうです。今のうちに対策しておくことが重要とのこと。カビが繁殖しやすい浴室を、秋カビから予防する方法を教えていただきました。
(1)お湯を入れている時はフタをする:浴槽にお湯がある時は、入浴以外では開けっ放しにせず、フタをしておくことが大切。湯気によって温度や湿度が上がるのを防げます。
(2)お風呂から出る時は、お湯のシャワーを浴室全体にかける:頭や体を洗う時に、座るか、立つかで、泡や汚れの飛び散り方が違います。浴槽全体にお湯をかけることが重要。冷水だと、水滴が残りやすく、逆にカビが生えやすくなる環境を作ってしまいます。
(3)とにかく換気をすること:しっかり換気扇を回し、窓を開け、こもった熱気や蒸気を追い出すことが大切。通気のためにドアを少し開けておくのも効果的です。
カビ予防には重要なのは秋!暑さが落ち着いてくる前に、秋カビ対策をしてみては?
CBCテレビ「チャント!」9月18日放送より