子どもとペットは大人より熱中症のリスクが高い!熱中症の初期症状や暑さ対策のポイントとは
梅雨の時期の晴れ間はうれしいですが、意外と暑くなって驚くことも。子どもやペットは、照り返しのある地面に近いため、大人よりも厳しい暑さにさらされています。今回は“子どもとペットの熱中症”について解説。熱中症対策もご紹介します!
大人よりも“3~4度”高い!地表に近い子どもやペットが感じる照り返し
普段、天気予報などで伝えている気温は、大体地上から1メートル50センチくらいの高さで測っています。しかし、より地表に近い子どもやペットは、地面からの照り返しの影響で、大人が感じるより3~4度高く、暑さを感じています。気が付いたら、子どもがすごく汗をかいているという経験がある方もいるのではないでしょうか?
環境省の「熱中症保護マニュアル」によると、1メートル50センチの高さの温度が32℃だった場合、小さな子どもの顔付近の高さ(50センチ)では35℃、さらに低いペットでは36℃になるのだとか!
子どもの熱中症の初期症状は?対策には“観察と服装選び”がポイント!
子どもは、大人と比べて発汗能力や腎臓の働きが未発達。また、深部体温が上がりやすいため、熱中症のリスクが高くなります。しかし、小さい子どもは、自分で暑さを調整ができないので、より注意が必要です。
そばにいる保護者が注意するポイントは主に2つ!
(1)顔色や汗のかき方を観察:顔が赤かったり、ひどく汗をかいたりした場合は、涼しい場所で十分な休息を取る。子どもの「疲れた、眠い」という言葉は熱中症のサインかも知れません。
(2)服装を選ぶ:熱のこもらない生地や薄い色の服、ゆったりした服を選ぶ。直射日光を遮る帽子をかぶらせる。帽子は時々取って、汗の蒸発を促す。
室内で遊ぶばかりなのは良くありません。適度に外遊びをして、暑さに慣れることも重要です!
ペットも熱中症対策を!「ハァハァ」と激しく呼吸していたら要注意!
犬や猫は、人間のように全身の皮膚に汗腺がないので、舌を出す呼吸による体温調整がメイン。気温の上昇などで体温調整が難しくなると、熱中症リスクは高まります。
飼い主ができる対策をまとめました。
(1)様子をこまめに観察する:ハァハァと激しく呼吸するパンティングが見られたら、暑がっている証拠。ぐったりしていたり、よだれが出たり、舌が赤くなったり、目が充血したりするのは危険な合図です。
(2)昼の散歩を避ける:暑い時間を避け、アスファルトが熱を持たない朝や夕方の涼しい時間に散歩に行く。猛暑日になると夕方でも暑さが残っているので、早朝の時間帯がオススメ。
自ら熱中症対策を行うことが難しい、小さな子どもやペット。特に暑くなり始めるこの時期は、周りにいる保護者や飼い主が気を付けてあげてください!
6月7日放送 CBCテレビ「チャント!」より