食中毒防ぐにはカレー粉や梅干しが最適!?避けるべきNG食材やお弁当の安全な詰め方も
梅雨に入り、雨の日が増えてきました。この時期に気を付けたいのが、お弁当の食中毒!専門家に6月のお弁当作りのポイントを聞きました!
食中毒発生数が1年で最も多いのは6月!細菌が増えてしまう条件とは
令和4年の「病因物質別食中毒発生状況」の年間グラフを見ると、食中毒発生件数が1年で最も多いのは6月です。特に注意が必要なのが、梅雨時期に湿度が上がって繁殖しやすい細菌性の食中毒!
細菌性食中毒は、その名の通り細菌によって引き起こされる食中毒です。O157やウェルシュ菌などが知られています。細菌が増える条件は3つ。食品に含まれるたんぱく質や炭水化物などの「栄養」、水気や湿度などの「水分」、「20度~40度の温度」。
この3つの条件がそろうと、2時間後からどんどん菌が繁殖していきます。夏よりは涼しい梅雨時期ですが、油断は禁物です。「たいや内科クリニック」管理栄養士の林安津美さんによると「長時間持ち歩くお弁当は、菌が繁殖しやすいため要注意!」とのこと。
お弁当にポテトサラダやチャーハンは要注意!?意外なNGな食材をチェック
お弁当のおかずを例に、林さんに食中毒の危険性がある食材を解説してもらいました。ごく普通に見えるお弁当にも、さまざまなNGポイントがありました!
(1)ミニトマト:ヘタに菌が残りやすいので要注意!
(2)かまぼこ:加工食品であっても、生は菌が残る。お弁当に入れるのは、火を通してから!
(3)ポテトサラダ:マヨネーズは傷みやすいので、病院食などでも梅雨時期は避けることが多い。
(4)ケチャップなどの調味料:水分が多いので、別の容器に入れ、後からかけるのがよい。
(5)チャーハン:野菜など具材に水分が多いので傷みやすい。お米についている菌は、熱に強いので要注意!
続いて、食中毒を防ぐ食材、お弁当への詰め方もアドバイスしてもらいました。
(1)ミニトマト:ヘタを取り、しっかり洗い拭く。
(2)唐揚げ:水分が少なく、しっかり加熱されている揚げ物はオススメ。
(3)自然解凍できる冷凍食品:保冷材の代わりになるので、お弁当の中央に置くと効果的。
(4)カレー粉:クルクミンという成分に殺菌作用がある。
(5)梅干し:クエン酸に殺菌作用がある。混ぜ込むと全体が殺菌されるのでなおよし。
食中毒対策を!梅雨のお弁当作りの3大ポイントとは
梅雨の時期のお弁当の3大ポイントをまとめました。
(1)「水分は少なく」 余分な水分は、ゴマやかつお節に吸わせるのがおススメ。
(2)「中まで加熱」 家では生で食べているようなものにも、火を通す。
(3)「しっかり冷ます」 しっかり冷ましてからふたを閉める。保冷剤を活用する。
ちょっとした工夫で食中毒は予防できます。ぜひ、皆さんのお弁当作りの参考にしてみては。
CBCテレビ「チャント!」6月5日放送より