マダニに注意!致死率30%の感染症も!?山のレジャーを楽しむためのマダニ対策とは
過ごしやすい季節になり、キャンプなど山のレジャーを楽しむ人が増えてきました。しかし、マダニ対策をしないとマダニにかまれて感染症を患う恐れがあります。そこでマダニの生態をはじめ、マダニにかまれたときの対処法などマダニから身を守る対策をご紹介します!
「マダニ」って何?気温が上がる時季は要注意!
「マダニ」はダニの一種。動物の血液を吸う害虫で、国内に40種類以上ものマダニが生息しています。春から秋にかけて活動が活発に。吸血の際に、さまざまな感染症を媒介する恐れがあります。
1mmほどのイエダニに比べ、吸血前のマダニは2~4mmと見て分かるほどの大きさ。吸血後は1~2cmまで大きく膨らみます。
マダニはどこに生息している?
マダニは主に山林や草むら、民家の裏山、畑、あぜ道などに生息。街中の公園にいることもあるそうですが、イノシシやシカなど野生の動物に寄生していることが多いようです。
マダニにかまれたらどうなる?感染症を引き起こす可能性もある!?
マダニにかまれても、痛みやかゆみはほとんどありません。しかし、日本紅斑熱やライム病などマダニが媒介するウイルス感染症にかかることがあります。
中でも特に怖い感染症は、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」。致死率は10~30%と高く、2023年3月には国内で死亡者も。潜伏期間は6日~2週間。SFTSを発症すると、発熱・倦怠感・吐き気・下痢などの症状が見られます。
マダニにかまれると手で払いたくなるところですが、自己判断で取ってしまうとマダニの一部が体に残ってしまい、皮膚の炎症や感染症を引き起こす可能性があります。自分では無理に取らず、必ず医療機関で適切に除去してもらうのが良いそうです。
マダニ対策には、長袖・長ズボンの着用や虫よけスプレーが効果的!
マダニが媒介する感染症にかからないようにするためには、マダニにかまれないようにするのが一番大切です。
マダニが生息するような場所へ行く際は、長袖・長ズボンの着用を徹底。肌の露出を少なくし、袖や裾を服の中に入れたり首にタオルを巻いたりします。
また、虫除けスプレーも効果的。さらに、マダニを家に持ち込まないよう十分なチェックも必要です。マダニが衣服や持ち物、ペットに付いていないかを確認しましょう。
山のレジャーをお考えの方は、万全なマダニ対策をしてお過ごしください。
CBCテレビ「チャント!」5月2日放送より