「カーペンターズって誰?」中学生困惑の英語教材ジェネレーションギャップ

7月11日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』。 この日は、中学校の英語教材に登場する「カーペンターズ」が話題となりました。「好きな音楽は?」「カーペンターズです」という例文に、現代の中学生は「誰それ?」状態。つボイノリオと小高直子アナウンサーが、教材の中身が時代に追いついていない問題について語りました。
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カーペンターズの「Top of the World」が流れる中、つボイが静岡県浜松市のリスナーから寄せられた投稿を読み上げます。
「数年前に知り合いの中学生の家庭教師をした時のこと、日常あり得ない会話の教材がありました」(Aさん)
その教材とは、静岡県で使われていた英語の副教材でした。
「『What kind of music do you like?(どんな音楽が好きですか?)』という問いに対して、『I like Carpenters(私はカーペンターズが好きです)』という答えがありました。
はぁ?2010年代の英語教材にカーペンターズ?
中学生に『カーペンターズ知ってる?聞いたことある?』と尋ねると『知らない』と言いました」(Aさん)
つボイ「カーペンターズといえば、このグループだという風にぱっと気づく年代は、どういう年代やということ。今の中学生に『私はカーペンターズが好きです』って通じるか?いうことです」
問題は、英語の学習という以前に、「カーペンターズ」という例が現代の中学生にとってはピンとこないという点でした。
テイラー・スウィフトを使うべき?
つボイ「やっぱり、この英文を採用した人の年代。『好きな音楽はなんですか?』『カーペンターズです』っていうのは、こんな教材でいいんですか」
小高「でも、結構カーペンターズって若い人でも好きな人は好きだったり」
Aさんは、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデなど、現代の中学生が知っているアーティストを使うべきだと提案していました。
つボイ「いつまでもカーペンターズじゃないだろうと」
教材の意図を探る
小高「でもそこから会話が始まるみたいなことで、わざとそういうの持ってきてたりする場合が。この英語の文に関してはどうかわかりませんけど」
長文読解に社会問題や時事問題を取り込むこともあるため、そういった意図があったのかもしれないと小高は推測します。
つボイ「でも、そこからカーペンターズの音楽的なことを話し合うならいいんでしょうけども」
小高「あとアメリカ文化、とかね」
つボイ「それよりも、構文的な話でいうならば、テイラー・スウィフトでいいんじゃないですかということ」
もし深い意図があったとしても、確かに基本的な英語学習には身近な例の方が適していそうです。
時代の変化を実感する瞬間
小高「テイラー・スウィフトになったら、おじいちゃん校長先生とかが『なんじゃこれは』ってなる」
つボイ「校長先生は学べへんからええんです。中学生の教材内容です」
ここで小高は思うことがあったようです。話は教材から離れ、学校の先生の年齢の話題へ移ります。
小高「最近ね、おじいちゃん校長先生、おばあちゃん校長先生って私言うけどね、こどもの学校行ったら、校長先生も教頭先生も自分より若いよね」
つボイ「そういうこと」
小高「びっくりするね。いつからそうなった?いつからじゃないんだ、私や。歳取ったんやわ」
英語教材のカーペンターズから始まった話題は、時代の移り変わりを実感させる展開となりました。
(minto)
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