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医師が実践する身体リセット法

医師が実践する身体リセット法

サマリーSummary

ゲスト:藤井サチ
12月も半ばに入り、いよいよ年の瀬。運動不足や暴飲暴食による体重の増加、人間関係によるストレスなどで、身体に不調が現れていませんか?そこで今回は、1年間で溜まった不調の原因をリセットする方法を各分野の専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。

今回のテーマは「~今年の不調は今年のうちに!~医師が実践する身体のリセット法

12月も半ばに入り、いよいよ年の瀬。運動不足や暴飲暴食による体重の増加、人間関係によるストレスなどで、身体に不調が現れていませんか?そこで今回は、1年間で溜まった不調の原因をリセットする方法を各分野の専門医に教えてもらいました。

医師が実践するリセット法~動脈硬化を防ぐ!血管リセット~

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

※東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科 教授 医学博士 市原淳弘 先生

運動不足の人は、脂肪が増えるだけでなく血管の中でコレステロールなどが蓄積し動脈硬化を進めてしまう危険があります。進行すると、脳梗塞や心筋梗塞など、突然死につながる可能性もあるそうです。

<血管リセット法(1) ウォーキングで身体の脂肪を燃やす>
血管をリセットするには、脂肪を燃やす事が何より重要!身体の脂肪から出るアディポサイトカインというホルモンは、増えると血管の壁を傷つけ、動脈硬化の原因になってしまうのだとか。脂肪を燃やすために、先生も実践しているのが「ウォーキング」。週2回5kmほど歩くようにしているそうです。

<血管リセット法(2) 片鼻呼吸法でNOを増やす>
血管が固くなる原因の1つが活性酸素。一酸化窒素NOには、活性酸素を血液内から除去するとともに、血管をしなやかに開き血圧を安定させてくれる働きがあるそうです。そこでオススメなのが片鼻呼吸法。方法は、片方の鼻を押さえ10秒息を吸い、反対側の鼻を押さえ10秒息を吐きます。これを交互に繰り返す事で鼻の奥にある粘膜を刺激し、一酸化窒素NOを増やす効果が期待できるのだとか。仕事の合間や眠る時などに1日10分程度取り入れると良いそうです。

<血管リセット法(3) 貧乏ゆすりで血の巡りを良くする>
貧乏ゆすりで太ももの筋肉を動かす事によって、全身の血流が促進します。すると、血管の内側にある血管内皮細胞から一酸化窒素NOが作られるそうです。

医師が実践するリセット法~便通改善&体重を落とす大腸リセット~

※松生クリニック 院長 医学博士 松生恒夫 先生

大腸の不調は便秘だけでなく、肌荒れや免疫力の低下、基礎代謝が下がる事による体重増加など、さまざまなトラブルにつながってしまうそうです。

<大腸リセット法(1) スプーン1杯のオリーブオイル>
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、大腸内で潤滑油となり便の流れをスムーズにしてくれる働きがあるのだとか。そのため、毎日スプーン1杯ほどのオリーブオイルを食事に取り入れると良いそうです。

<大腸リセット法(2)オリジナルバナナジュース>
先生が普段から飲んでいるのが「甘酒豆乳バナナジュース」。バナナは、腸内で便のカサを増やしたり便を柔らかくしたりする食物繊維が豊富。甘酒に含まれる麹菌や植物性乳酸菌は、腸内で善玉菌として働き、腸内環境を整える効果が期待できるのだとか。夕方に飲めば、満腹感が得られて、夕食の食べ過ぎも防げるそうです。ぜひ、お試しください!

~オリジナルバナナジュースの作り方(1人分)~
・バナナ1/2本 
・豆乳 200mL
・甘酒 100mL(※アルコールを含まない米麹の甘酒を使用)
上記の材料全てをミキサーに入れ、混ぜ合わせたら完成です!

医師が実践するリセット法~100円でできる!?疲れ目リセット~

※二本松眼科病院 眼科専門医 医学博士 平松類 先生

パソコンやスマートフォンの普及により、目はますます酷使されています。眼科の専門医も実践している方法で、疲れ目をリセットしましょう。

<疲れ目リセット法(1)ホウレン草のサラダ>
ホウレン草に含まれるルテインは、天然のサングラスとも言われ、目への強い刺激となるブルーライトを吸収する黄斑色素という成分を上昇させる働きがあるそうです。

<疲れ目リセット法(2) 100円ショップの+2度の老眼鏡>
先生が普段から実践しているのが、100円ショップでも購入できる+2度の老眼鏡を使った「老眼鏡疲れ目リセット」。方法は、メガネやコンタクトをしている人はその上から、裸眼の人はそのまま+2度の老眼鏡をかけます。そして、1m以上離れた場所を3~5分間ぼやっと見るだけ。焦点が合っていない状態をあえて作る事で、毛様体筋という目の筋肉をリラックスさせ、コリをほぐす効果が期待できるのだとか。一生懸命見ようとすると、より目が疲れてしまうので注意してください。(※気分が悪くならない程度の時間で行なってください)日々目を酷使している人は、毎日やってもOK!眠る前に行うと特に良いそうです。

医師が実践するリセット法~虫歯・口臭・歯周病をなくす!口腔リセット~

※神奈川歯科大学 歯学研究科口腔科学講座環境病理学 教授 歯学博士 槻木恵一 先生

歯科医も実践している方法で、口腔トラブルをリセットしましょう。

<口腔リセット法(1) きちんとした歯磨き>
何よりも大切なのは、きちんと歯磨きをする事だそうです。歯ブラシは小刻みに動かし、5分ほどかけて丁寧に磨きましょう。順番を決めて1本1本の歯を磨くように意識すると良いそうです。

<口腔リセット法(2) 飲む量を確認しながらこまめな水分補給>
喉が渇くと唾液の分泌量が減り、口臭や口腔トラブルの原因につながってしまうそうです。そのため、普段からこまめな水分補給を行う事も大切なのだとか。先生は、1~2時間おきに、コップ1杯程度の水を飲むようにしているそうです。

<口腔リセット法(3) 食後に無糖のガムを噛む>
食後の口内は酸性気味になるので菌が繁殖しやすいそうですが、唾液の量を増やす事で酸性の状態をアルカリ性に傾け、菌が繁殖しにくくなるのだとか。唾液の分泌はたくさん噛む事で促されるため、食後にガムを噛むのがオススメ!キシリトールなど無糖のものを選び、よく噛むように意識すると良いそうです。

医師が実践するリセット法~ストレス解消!心のリセット

※千葉大学大学院医学研究院 認知行動生理学 教授 医学博士 清水栄司 先生

精神科の先生もルーティンにしている方法で、仕事や人間関係などのストレスをリセットしましょう。

<心のリセット法(1) スリーグッドシングス>
紙とペンを用意して、その日にあった小さな良い出来事を3つ書き出します。これは、ポジティブな情報に目を向け満足感を高める「スリーグッドシングス」というリセット法。
「録画していたドラマが面白かった」「妻に弁当を作ってもらった」など、日々の小さな良い事を見つける事が心のリセットにつながるそうです。

<心のリセット法(2) ネガティブダストビン>
嫌な事があった時は、それを紙に書き出してゴミ箱に捨てる「ネガティブダストビン」というリセット法がオススメだそうです。頭の中でぼんやり考えている事を紙に書くという行為は「思考の物質化」といって、書いた事がモノになったと脳が錯覚するのだとか。そのため、書き出してゴミ箱に捨てるとストレスが消え去ったと感じられて気分がスカッとするそうです。

(2021年12月12日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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