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パートナーの健康にも!?意外と大きい いびきの悪影響

パートナーの健康にも!?意外と大きい いびきの悪影響

サマリーSummary

ゲスト:中村仁美
ゲンキリサーチャー:ハマカーン
ドクター:RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 院長 医学博士 白濱龍太郎
睡眠に問題があり、いびきをかいている人は5人に1人と言われています。皆さんも心当たりありませんか?しかし、たかがいびきと侮ってはいけません。いびきは健康に悪影響があり、放っておくと高血圧や心筋梗塞などにつながる危険があるといいます。そこで今回は、いびきについて徹底リサーチ。原因や改善法を専門医に教えてもらいました。

大いびきをかく原因

私たちアジア人の骨格は、アゴが小さく気道が狭い傾向にあります。そのため、細い気道を空気が通り抜ける際に、いびきをかいてしまいやすいのだとか。さらに、加齢や疲労、お酒の影響などで舌や口の筋肉が緩んで喉の方へ下がり気道が狭くなってしまうと、よりいびきが起きやすくなるそうです。

いびきの悪影響~パートナーの健康も脅かす!?~

いびきの最大の悪影響は、酸素が取り込まれにくくなってしまう事。さらに、眠っている間の脈拍数も上がってしまうそうです。睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので、気になる方は病院での受診をお勧めします。また、先生曰く、いびき・無呼吸は、近くで眠るパートナーの体調にも悪影響。パートナーの脈拍や血圧が高くなってしまうという論文もあり、本人だけでなく家族の健康も脅かす可能性があるそうです。

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に気道が狭くなり呼吸ができなくなる症状の事をいいます。現在の患者数は、推定900万人。予備軍を含めると2200万人以上になるといわれています。主な症状は、日中眠気に襲われる、疲れが取れないなど。また、高血圧のリスクも無呼吸によって高まるといわれています。さらには、不整脈や心不全・狭心症・心筋梗塞など心臓にも影響を及ぼし、放っておくと突然死につながる危険もあるそうです。

<睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係>
通常、血圧は夜就寝すると下がっていきます。しかし、無呼吸が起きると身体がアクセルを踏んでしまい、眠っている時も血圧が下がらないどころか、起床時に上がってしまう事もあるのだとか。朝方の血圧が高い「早朝高血圧」は、脳卒中のリスクを高めるといわれています。

夫婦そろって健康に!家族でできる「いびき改善法」

研究により、いびきや無呼吸は眠りが浅い時に出やすい事が判明しているそうです。そのため、睡眠の質を高めて深い眠りを増やす事でいびきを減少させる効果が期待できると考えられています。

<ドクターおすすめ!いびき改善法①「朝食」>
アミノ酸の一種であるトリプトファンは、摂取して14~15時間経つと睡眠の質を高めるメラトニンに変わるといわれています。そのため、トリプトファンが豊富に含まれる食物を朝食に取り入れると、睡眠の質の改善効果が期待できるそうです。

~いびき改善スペシャル朝食~
・バナナ
・卵焼き(卵)
・納豆ご飯(納豆)
・味噌汁(味噌、豆腐)
上記のメニューには、全てトリプトファンが豊富に含まれているそうです。

<ドクターおすすめ!いびき改善法②「ノンアルコールビール」>
ノンアルコールビールに含まれているホップやGABAには、睡眠の質を高める効果があるといわれています。実際、スペインの研究で17名の女性にノンアルコールビールを夕食時に1杯、2週間飲んでもらったところ、眠りにつくまでの時間が平均12分早くなり、睡眠の質も改善したという結果に。ビールも同じ成分を含んでいますが、アルコールの影響でいびきが起きやすくなってしまうため、ノンアルコールビールがおすすめなんだとか。

<ドクターおすすめ!いびき改善法③「横向き寝」>
先生曰く、いびきは仰向けの時に出る傾向があるので、横を向いて眠ると気道が広がっていびきや無呼吸が減る可能性があるとの事。抱き枕をしっかり抱いて眠ったり、脚にクッションを挟んで寝たりする事で横向き寝をしやすくなるそうです。

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