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4番から一転、石川昂弥に二軍行きを命じた明確すぎる理由。“ドラポジ”井上一樹監督が真相激白

4番から一転、石川昂弥に二軍行きを命じた明確すぎる理由。“ドラポジ”井上一樹監督が真相激白
「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

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CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。

4月20日の放送回で共有したいトピックスは、井上一樹監督のサンドラ独占インタビュー。開幕からセ・リーグ5球団すべてのチームと対戦し、4月19日終了時点の戦績は17試合で7勝8敗2分。攻撃陣の不振が際立つ中でも4位と健闘を見せているが、指揮を執る井上監督はチームの現状をどのように捉えているのか―。序盤の戦いぶりを振り返りながら手応えと今後の課題、そして竜党の気になる「石川昂弥の今後」など。センシティブな起用法の話題においても包み隠さず本音が語られた。

井上竜、序盤の自己採点

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

井上監督:ピッチャーで言うと90点あげてもいいと思いますね。一生懸命やっている姿を見ているだけに甘いと言われるかもしれませんけど、野手は50点というところですかね。まぁこれから・・・、のぼっていってくれるだろうという希望を持ちつつ指揮棒は振ってはいるんですけども(苦笑)

福永の故障離脱で余儀なくなされた日替わりオーダー

「サンデードラゴンズ」より福永裕基選手(C)CBCテレビ

井上監督:いる中でのメンバーでやらなきゃいけないわけですから。その中でどの打順が良いんだろうか、どのポジションに就いていた方が機能するかを考えています。その上でポジションが被るなら調子が良かったとしても、相手チームの後半に良い投手がいる時は切り札としてとっておくのは誰なのかも考えています。

―必ずしも「調子が良いから明日スタメン」とはならない?
井上監督:そうですね!そういう事です。

井上監督が理想とする2番バッター像

開幕からここまで2番に名を連ねてきたのは9人。先発2番打者の打撃成績を見てみると打率1割2厘と総じて不振に喘いでいる。井上監督にとって理想の2番打者とは?

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

井上監督:器用であること。昔で言えばバントが出来て、右打ちが出来る事が求められる。そこも持ちつつ、今はメジャーリーグでも2番に良いバッターを置いています。ドジャースの大谷翔平くんが1番を打つ事を考えれば、「打順にこだわる必要がないんじゃないか」というところもあるんですけど、ただ得点を取るためにどうしたらいいのか。バカーン、バカーンとホームランがどんどん出れば良いんですけど、そういうわけにはいかないので。2番にはやっぱり器用な選手を置きたいと思いますね。

「左投手対左打者」、「右投手対右打者」を避けた起用法偏重の真意

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

井上監督:左打者にとって左投手は不利というのも持ちつつ、左投手が良いという左バッターもいますし、左打者が苦手な左ピッチャーもいるわけです。ザクッとしたデータで言われるかもしれませんけど、こちらもデータは取っているので。正解がないんです、オーダーというのは。結果論で言われてしまったら「そうですね、すみません。そういう(点が取れない)形になってしまっていますね」と僕は言うしかないんですけど。頭の中で考えながらミーティングしながら決めていることなので、突っつかれてもしょうがないのかなとは思っています。

井上監督が二軍降格の石川昂弥に思うこと

「サンデードラゴンズ」より石川昂弥選手(C)CBCテレビ

井上監督:これからのドラゴンズを考えた時にどこのチームも、例えば巨人でいえば岡本。横浜でいったら牧くん。ヤクルトの村上くんのような存在の選手をドラゴンズも作らないといけない。これまで前任の立浪監督も期待を寄せながら我慢して使ってきたのを見てきていますので、そこは継承というか。こいつしかいない、昂弥しかいない!と僕も思っていましたから。これからもそれでいきます!もちろん。これからもいきますけども、熱いモノというか。三振して苦虫を噛んで「ニタッ」とするような顔じゃなく、10時10分くらいの眉毛になって「クソッ」みたいな。「そういったものを出しなさい。そういった所を望んでいるよ」と淡々と言ってきたんですけど。打撃不振が影響している部分もあるんでしょうね。そういったものさえ見えない。守りの方にも影響が出てきた。ファウルフライをポロっとしたり、ファーストにワンバウンドを投げてみたり。そういった事をされると、ちょっとこれはチーム全体に良い影響が無いなと。そういったところが僕の中で目に余るモノがあったので。「二軍に行ってもう一回鍛え直してこい」というのがベストな選択だと判断しました。

―再び一軍となった場合は4番?
井上監督:いや、そこも(苦笑)。じゃあそこまでの間、頑張ってきた選手がいたら、その選手に「石川昂弥が帰ってきたから、お前ちょっとどけ」というのは失礼な話でしょ。それは僕はできません。仮に石川昂弥が一軍に帰ってきて、そこまで頑張ってきた選手でも4番が誰なんだろうというフワフワした状態なら、その時にならないと分からないんじゃないですか。

「4番・石川昂弥」を明言したことで懸念された細川成也の精神状態

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督と細川成也選手(C)CBCテレビ

井上監督:「俺6番じゃねーし」と思ったかもしれません。でも、そこはこっちの中で考えがあるからと。「お前が残したキャリアを評価しないわけではない。この打順でもこれだけの打点を残せると見せつけてくれ」と。「あとは俺のさじ加減で5番、4番、6番になる事はあるよ」という話はしてあるので。そこは心配しなくて良いです。細川だけではないですよ。中田翔にもそういった話をしてきています。

“どらポジ”の手応えと今後に向けて

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

井上監督:どらポジ、ポジティブにいこうぜと言っても、僕がポジティブを与える側だと思っていたけども、逆に選手からポジティブをいただく事もある。「何言ってんすか、監督!」と言ってきてくれてハッと気がつくこともあるんで。そういったところは指揮を執りつつも選手たちに助けられる部分はたくさんあるし。その分、選手たちを助けてあげる。施し、施されをやりたいなと思います。

赤星さんによる井上“どらポジ”竜の評価

「サンデードラゴンズ」より赤星憲広氏(C)CBCテレビ

井上ドラゴンズのここまでのチーム打率は1割9分7厘。借金1で4位につけている現状について、この日のスタジオ解説・赤星憲広さんは「善戦している」と評価されていました。

赤星氏:ものすごく頑張っていると思います。打率1割9分7厘で借金1はすごいですよ! もちろんピッチャーが良いというのはあるんですけど、ここまで完封負けが3試合。5点以上取った試合が1回しかないというのは、打順の組み替えだったり作戦面でなんとか点を取っていこうという姿が見えるので、これを続けていけば(チームの点を取る)形になっていくんじゃないかと思いますね。キーマンは4番の細川君ですね。細川君の4番が固定することによって1番の岡林君も固定できていますから打順の形が出来る。1番と4番が固定できればあとは調子の良し悪しで替えられるので、「4番・細川」でいってほしいかなと思います。

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。あらためて・・・、監督が井上一樹さんで良かった!!

「サンデードラゴンズ」より井上一樹監督(C)CBCテレビ

今週のサンドラを観た感想・・・。あらためて、井上一樹さんが監督になってくれて良かったぁと思える独占インタビューでした。そう思わせてくれたのは一軍監督になってもしっかりとコミュニケーションモンスターの本領を発揮していたこと。実績からいえば細川選手を4番に据えるのが定石なところを敢えて6番に置くことで得点力の向上を狙う作戦。その裏でしっかりと細川選手に意図を説明していたことに、監督と選手が一丸となって戦っている事実に安心しました。監督がしっかりと選手に意思疎通を図ったことでおかしな不協和音は防げたことでしょう。

そして、もうひとつ!「勝つために最善の策を取って選手を起用していること」も良いですね。井上監督は単に調子が良い、昨日打ったから今日も使おうという安直な起用法で楽な采配をするのではなく、勝つためにはどういったオーダーを組むべきかを考えてくれています。その結果が奏功したのが今回のベイスターズ戦。19日は中田翔選手が、20日はボスラー選手が値千金のホームランを打って見事に2タテしてくれました。
石川昂弥選手の二軍降格も理由を聞いて納得です。ただ、このまま終わってほしくないのは竜党も井上監督も同じでしょう。ここから石川昂選手が4番に返り咲くのは相当厳しく高いハードルになりますが、もしも当初の井上監督の構想、4番・石川昂、6番・細川が再度実現となれば本当の意味でのシン・強竜打線が誕生するでしょう。筆者はその時を待っています!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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