ドラファン1000人に聞いた今季期待の選手ランキング!栄えある第1位に選ばれたのは一体誰?
【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
名古屋は侍ジャパン一色
先週の名古屋はまさに侍ジャパン一色!2/28、侍ジャパンは、キャンプを張っていた宮崎から空路中部国際空港に降り立ち、名古屋入り。3/1、2とバンテリンドームで練習を重ね、迎えた我らドラゴンズとの壮行試合2連戦。
実は2戦目の土曜日に現地観戦したのだが、開門時のかつて経験したことのない人の行列にただただ驚くばかり。メジャー組が名古屋に集結するのでは?との新聞報道で即完売となったプラチナチケットを手にして、少しでも早く侍ジャパンの選手を見たいと、足を運んだ全国の野球ファンが集ったように見えた。そしてプロ野球の興行でこれだけの人々が名古屋に来てくれたんだという格別なる喜びに浸ったものだった。
中でも人気をさらっていたのが大谷翔平選手。メジャーリーグでもなかなか見ることのできないバッティング練習ではファンだけでなく、侍ジャパン、そしてドラゴンズの選手たちも彼の規格外のバッティングに見とれるばかり。
27スイングで4連発を含む9本のオーバーフェンスを披露。そのうちドーム最上階の5階席に3発放り込み、そのパワーにドラゴンズ選手一同は呆気に取られた様子。打撃練習ではなく、まさにホームランダービーそのもの。また外野で見せたキャッチボールも別格!時折、投げた変化球があまりにもえぐい曲がり方を見せたため、相手も一苦労。バッティングといい、ピッチングといい、桁違いのパフォーマンスを生で目撃したファンは皆揃って、大歓声を上げていた。
野武士ナゴヤは貴重な体験
実はバンテリンドーム、3年前から禁止されていた球場内での声出しがこの壮行試合より解禁。ようやく野球が戻って来たという実感はまさに大谷選手の一挙手一投足から得られたものであり、改めて野球の素晴らしさを感じさせてくれた。
できるものならばこのスタンドすべてに子どもたちだけを招き入れ、大谷翔平というスーパースターのプレーを見せてあげたい、そんな思いにかられたものであった。素晴らしい野球というスポーツを後世に伝えていくためにも少しでも多くの子どもたちに感動を与える機会を作って欲しいとつい夢想したのだ。
またこの壮行試合を見て感じたのは、ドラゴンズ選手たちも誰もが体感することのできない経験を積むことができたのではないかということ。なかでもルーキーの3人、失点は許したものの、後続を断ち切った仲地礼亜投手、侍という猛者を相手にマスクを被ってリードした山浅龍之介捕手。そして1、2戦共にシュアなバッティングを見せた田中幹也選手のハツラツとしたプレーには明るい竜の未来が感じ取れたものだ。なかなか味わう事のできない日本代表・侍ジャパンとの試合で“野武士ナゴヤ”の選手たちは貴重な経験を得たことは間違いない。
“こんな経験なかなかできないだろう。しっかり肌で感じて来い!”
そんな立浪監督の粋な計らいともいえる言葉が聞こえてきそうな起用。出場した選手たちは今シーズンの戦いに必ずや役立ててもらいたいものである。
さて前置きが長くなったが、今週のサンドラはドラファン1000人から聞いた今季期待の選手ランキングの発表!貴方の推しは一体何位?
20位から11位までのランキング
20位 柳 裕也投手 7票
17位 ビシエド選手 12票
木下拓哉選手 12票
山浅龍之介選手 12票
15位 細川成也選手 13票
仲地礼亜投手 13票
14位 村松開人選手 14票
13位 涌井秀章投手 19票
12位 大島洋平選手 20票
11位 鵜飼航丞選手 21票
ゲストコメンテーターの川上憲伸さん、このランキング内でのイチオシは15位の仲地礼亜投手。同じドラ1での入団だけに気になる存在なのだろう。
川上氏「彼が育ってくれて、ローテーションを守ってくれるとなれば、さらに分厚い投手陣が形成されるわけで。それが5年、10年と強力投手陣が続いていくわけです。最初から最後までローテーションに入れないかもしれません。ただそこに入り込むだけの実力は十分にあります。期待するしかないですね!」
ピンチにも動じないピッチングはルーキーとは思えないほど。過大な期待は禁物だが、まずは早い時期でのプロ入り初勝利を見たい!
10位から4位は!?
10位 小笠原慎之介投手 25票
3/3、侍ジャパンとの壮行試合後に立浪監督本人の口から5年ぶり二度目の開幕投手を託された小笠原投手。開幕投手を目標に今オフ身体をいじめ抜いてきただけに、監督直々の指名にほっと一安心。
小笠原投手「去年のオフから開幕投手を狙って、トレーニングを積んできたので、まずは目的を達成しました。あとは3月31日を白星で発進できるように頑張りたいと思います」
9位 アキーノ選手 33票
一発不足のドラ打線に彼の活躍は不可欠!侍ジャパン壮行試合では2戦連続ホームランと結果を残しただけに、この調子を維持したまま開幕を迎えてもらいたい。
8位 根尾昂投手 37票
二軍キャンプで先発投手としてレベルアップを図る日々を過ごし、一軍入りを虎視眈々と狙う。ファンからの期待値が高いだけに、バンテリンドームで投げる勇姿を早く見たい!
7位 ブライト健太選手 44票
バッティングが買われ、キャンプ終盤から一軍合流。目標であった開幕一軍が見えてきただけにこれからのオープン戦で結果を残したいところだ。
6位 高橋周平選手 49票
まさに打撃陣のキーマンとなりそうな存在。彼が打つ、打たないで打線のつながりがまるっきり変わってしまう。川上さんも同意見だ。
川上氏「石川昂弥選手が戻ってきてもしっかり勝負に勝ってもらいたい。そうすれば打線は自然と厚みが増すはずです」
第5位 岡林勇希選手 83票
プロ3年目となる去年は最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。ドラの新リードオフマンとして去年以上の活躍が期待される。ファンの期待値もうなぎのぼりだ!
サンドラ解説者の吉見一起さんも今季の活躍を願うひとり。
吉見氏「継続して活躍することが大事だと思うので、打つこと、投げること、すべてにおいて活躍して欲しい」
第4位 石川昂弥選手 85票
左ひざの手術を受け、実戦復帰を目指す。沖縄キャンプではひざへの負担がかかる守備練習を再開。打撃練習では柵越えを連発し、和製大砲の片鱗を見せている。
石川選手「去年の秋から立浪監督、和田打撃コーチに教えてもらった椅子に座っての打撃練習をずっとやり続けてきたことが今、バッティングで良い感触を得ています」
大谷翔平選手の規格外ともいえる一発に対抗できるのはオレしかいない!それぐらいの気構えで日々鍛錬に励んでもらいたい。それはドラファン全員の総意でもある。
ベスト3は!?
第3位 田中幹也選手 93票
ルーキーで唯一トップテン入り。華麗な守備でファンを魅了。自身、チャンスはセカンドにあると確信。開幕スタメンを狙う!背番号2の先輩であり、田中自身の目標でもある荒木守備コーチは彼の持つポテンシャルを絶賛!
荒木コーチ「田中選手はスピードですよね。スピードの中で確実性を出していってもらいたいですね」
第2位 龍空選手 149票
全員年齢は上だが、今年入ったルーキー内野手はすべてライバル!激化するポジション争いを制し、不動のショートとして全試合出場を目指す。
そして堂々の第1位は侍ジャパン壮行試合でも圧巻のピッチングを見せたあの投手!ファン1000人のうち、ぶっちぎりの210票を獲得!
第1位 髙橋宏斗投手 210票
去年リーグ3位の134三振を奪うなど大ブレイクした若きエース。今回、史上最年少20歳でのWBC日本代表入りを果たした。壮行試合2戦目に登板し、2イニングをノーヒット、4三振という文句のつけようもないピッチングを見せた髙橋宏投手に川上憲伸さんもご満悦。
川上氏「圧巻でしたね。この時期にスピードもしっかり出てますし、自分のペースに持って行って、打者を迎えているなという印象ですね!」
チームAクラス入りはもちろんのこと、リーグ優勝、日本一になるためには彼が一年間先発ローテーションを守り抜くことが必要条件。チームのエース、いや日本のエース、いやいや世界のエースに君臨する大器、髙橋宏斗投手の特大ブレイクな活躍を今年一年楽しもうじゃないか!本当に本当に期待しています!
がんばれドラゴンズ! 燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜