いくでっ幸平!はいなっ憲さん!憲伸小田の爆笑コンビが語る、二人の“良い所悪い所”
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上憲伸×小田幸平SP編
今季より二軍バッテリーコーチとして8年ぶりにドラゴンズのユニホームを着る小田幸平さんが燃えドラch初登場!現役時からウマが合った川上憲伸さんと爆笑トークを展開!お互いの長所&短所を語って、アクリルボード越しにヒートアップ!!
シラフで語る“先輩の悪い所話”
今回のお題目は“お互いの良い所&悪い所”。
聞く前から、なんとも笑いの渦が巻き起こりそうな予感がプンプン!
トークの口火を切ったのは今季からドラゴンズに戻って来た小田コーチ!
もうそれは言いたくて、言いたくて、うずうずしているようですぞ(笑)
てなわけで、まずは憲伸さんの“悪い所”から話してチョ!
小田『憲さんの悪い所は…』
川上『初めてやな!こういうの!』
そりゃあ、後輩から先輩の悪い所をシラフで話すなんてプロ野球縦の社会ではあり得ない話だ。
小田『いつも言っているけど…人のせいにする』
いつも言っているんかい!(笑)
川上『そうや。それは当たってる』
おやおや、素直に認める憲伸さん。
具体的にどんな点なの?
小田『憲さんが二軍で真夏に投げた時があったんですよね。そんな暑いところで投げたことはまずないと思いますし。ドームでばかり投げているので、真っ赤っかな顔で投げていたんです』
川上『命の危険を感じるような暑さだったもん』
夏のデーゲーム、それも屋外。
ベテランにとっては地獄絵図としか思えないシチュエーションだ。
小田『そういうことなんですけど、野球選手って命の危険を感じてもやらなあかんじゃないですか。ボクも必死で、“投げているあなたより、ボクは防具をつけている身”なので、憲さんより体感温度は15度は高いわけですよ。それでもサインを出して、必死にワンバウンドのボールの止めたりしているのにも関わらず、適当に投げてくるわけですよ!今だから言うけど』
川上『適当ではない!(笑)』
小田『サインでも出し終わっていないのに、“うんうん”と頷いて投げるぐらいの集中力だったんですよ。コントロールは良かったので、ボールを投げることはあまりなかったのですけど、その時は結構ボール球が多かった』
川上『あの時ね、ホントにホームベースまでボールが届かんかった!』
あまりの暑さにボールはさぞかしヘロヘロだったよう。
小田『カーブもホームベースのかなり手前でバウンドして。それまではそんなことなかったのに。しかもクソ暑いのにボクはその球を止めなあかんし。そんなことがあって、“いい加減にしてくださいよ!”と言ったら、“お前のサインの出し方が集中力をなくす!”と逆切れされる始末!』
実はこの話、以前憲伸さんが吉見一起さんと燃えドラchで“二人が認める名捕手”として爆笑を誘ったトークネタ。未見の方で気になる方は是非ご覧下さい!
ニコニコと小田さんの話を聞きながら、言い訳を話し始める憲伸さん。
川上『言い訳じゃないけど、ホームベースの前に出て、身体をタッチしてのサインの仕方が腹立つぐらいに遅いのよ!もっと早く流してやればいいのに』
すかさず反論の小田さん。
小田『流してやったら分かりにくい野手がいっぱいおったの!!中日入った時に身体をしっかりタッチするように言われたの!!!』
“!”マークが3つほどつくぐらい、エキサイトする小田さんをあざ笑うかのように、憲伸さんは冷静に反論(笑)。
川上『あのような暑い場面、そしてオレが投げていることを考えれば、流すように出せばいいのよ!誰も見てないし!』
小田『ベンチからサイン出るからオレは出さなあかんわけ!憲さんだけのためにやってんじゃないじゃん!』
川上『あれでね、今だから正直に言うけどキレとったもん!』
小田『申し訳ない!申し訳ない!なんでオレが謝らなあかんの!』
素晴らしいひとりボケツッコミ!
落合監督を驚かせた小田の“魔送球”
憲伸さんにとって、小田さんとは正捕手であった谷繁元信さんの状態が悪い時などはよくバッテリーを組んだ良き相棒。さぞかし思い出話はかなりお持ちなのでしょう(笑)。
川上『今度は返すようだけど…』
場面は東京ドーム。
4回ぐらいで結構緊迫している場面のベンチ前で小田さんとキャッチボールしている時のことだ。
川上『(小田は)イップスだったやんか!』
おやおや、これはまた引退したとはいえ、個人“マル秘”情報ですぜ!
憲伸さん、一切小田さんに構わず、話を続ける。
イップスで自信を無くしていた小田さん、投げた球は信じられない場所へと放り込む!
川上『暴投してベンチにガチャンという音をさせて入っていった、あの時の落合監督のビックリした顔は後にも先にもあの時だけ!あの後、オレ打ち込まれたんやで!』
小田『またオレのせいにしてる!』
実はその話も燃えドラch、山井大介さん初登場編で明かされている爆笑ネタ。是非こちらもご覧下さい!
憲伸さんの悪い所を晒したつもりが、いつの間にか倍返し(笑)。
次は良い所で先輩のゴキゲン取りをしましょうかね!
まずドラゴンズに入った時の思い出話から始めた小田さん。
小田『野口茂樹さんとの人的補償で中日に来た時に不安がいっぱいじゃないですか。そんな時、憲さんに挨拶した時に“ここのロッカー使えよ”と言って、優しく声掛けてくれたんですよ。それがうれしくて、“なんていい人なんだろう”と思って、それからずっと話せるようになったんですよね』
良い人話を披露したにも関わらず、小田さんに冷や水をぶっかける憲伸さん!
川上『そっかぁ。オレの横のロッカーを使う人って、よく変わっていたんだわ。もしくはちょっと嫌われているような雰囲気の人が常に横に来とった!』
小田『そんなん初耳やし!』
もはや名人芸。
この二人の掛け合いトークは大御所の漫才師に匹敵する腕を持つ!
そんな冗談ばかり言う憲伸さんだが、本当は常に優しく接してくれたと当時を思い返す小田さん。
小田『本当に優しくしてくれました。時には便所に連れて行かれてドツカレたこともあったけど…』
中坊かっ!(笑)
終始小指ピクピクだけの簡単サイン
攻守交替。
小田さん同様、悪い所から話し始める憲伸さん。
川上『悪い所は…野球の話でするのであればサインの出し方とか…あんまり頭良くないから…』
あらあら、得意のディスりから入りましたよ!(笑)
キャッチャーがサインを出す際のきまりとしてキーなるものがあり、3回目のサインが本当のサインとするならばそれまではダミーなサインなわけである。そんな中、夏の暑い時など小田さんは初めから最初から最後まで終始ずっと小指だけをピクピクさせては終わるという、ピッチャー憲伸さんからすれば、“適当なサインの出し方”としか思えなかったらしい。
川上『そんなんバレバレやん!セカンドランナーに!』
小田さん、ディスリにはディスリとばかり反撃!
小田『頭が悪いとかじゃなくて、このチャンネルだから言うけど…憲伸さんが分からないと思って簡単なの出してたの!』
川上『言い訳やねぇ~』
もはやどっちもどっち。
何が真実か全くわかりません!(笑)
小田『サインがバレていても打たれない、それだけ良いピッチャーだと思っていたの!』
最後はしっかり先輩を立てる小田さん!
そんなところが可愛がられる証なのでしょうね!
第二の小田幸平を作り上げるために
ではでは、最後に小田さんの良い所とは?
頭を悩ます(ふりをする?)憲伸さん。
川上『良い所はほとんど…ないっていうか…あるよ!ある!』
小田『無くても言って!』
川上『何故そんなにプロ野球人生が長かったかと言ったら、相手チームの弱点とか人のクセを掴むのが上手かったよね!』
憲伸さんが登板し調子悪くてベンチに帰って来た時など、小田さんは的確なアドバイスをくれたという。ベンチに控えていても腐らず、相手チームの選手だけではなく自チームの選手もしっかり観察していたのだ。
これはなかなかできない行いといえる!
川上『そんな言葉をくれたのは唯一、小田幸平だけ!クセを探すとか、そういう点においては本当に長けていたよね!』
相手投手の配球に対してもズバリ言い当て、憲伸さんの打席時にもよく一声掛けていたという。そんなスーパーサブがいてくれたからこそ、落合監督時代のドラゴンズは強かったのかもしれない。
さらに良い所話を続ける憲伸さん。
本当は感謝することばかりじゃないの?と思ってしまうばかりに(笑)
川上『まあホントね、ワンバウンドとか暴投とかを捕るのは上手い!動きが悪そうな割にグローブ捌きがいいのね』
小田さんのキャッチャーミット、実は通常サイズより1.5倍は大きかったらしい。
何故そんな大きなミットを使っていたのでしょう?
小田『バックホームでブロックする時にボールを弾きたくなったから。あとカットボールなどはミットの先で引っ掛けてキャッチングしたかったんですよ』
川上『今はコリジョンルールがあってなくなったけど、おそらくブロックは当時12球団の中で一番上手かったんじゃない!』
おっと激ホメの憲伸さん!
つい本音がポロリと出ましたね!
小田『ブロックの上手さを褒めて頂いたのは憲伸さんと亡くなった野村監督だけてす』
川上『今となれば全く無意味なところが昔すごかったよ!』
小田『はい…無意味なところって言わんといて下さい!』
そして最後は真面目な話で締める小田さん。
小田『真面目な話、コーチになって伝えたいのはそこなんで。憲伸さんのように一線でやれるピッチャーはいいんですけど、どうしてもこれを抑えたら一軍に残れるっていうピッチャーっているじゃないですか。そんなときにブロックで1点を防いであげると、そのピッチャーは次のチャンスをもらえる』
一軍当落スレスレのピッチャーをひとつのプレーで自信を掴ませる。
ピッチャーを育てるのも殺すのもキャッチャーと言わんばかり。
小田新コーチは一人でも多く憲伸、いや献身的なキャッチャーを育成していきたいのだろうなぁと想像してしまう。
川上『これ、自分で自分を褒める回じゃない』
小田『ガハハハ!』
お後がよろしいようで(笑)。
一軍機会を虎視眈々と狙う石橋や、ルーキー味谷らにとって、小田さんは良いお手本となるコーチになりそうですね!
来季以降の若竜キャッチャーの成長が楽しみでなりません!
(竹内茂喜)