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中日ドラゴンズ低迷の責任を痛感する田島、又吉両投手が現在の心境を告白。OB川上氏は「腕が良く振れている」と浅尾投手に太鼓判

中日ドラゴンズ低迷の責任を痛感する田島、又吉両投手が現在の心境を告白。OB川上氏は「腕が良く振れている」と浅尾投手に太鼓判

【あるドラライターの参考書的サンドラ活用法】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

26日のカープ戦でプロ2勝目を挙げた藤嶋投手、本当におめでとうございます! 7回を6安打4四球の1失点。打線の大量得点を呼びこむ粘りのピッチング、本当に素晴らしかったです! 前回、前々回といずれも勝利投手の権利を得ながら不運にも勝ち星に恵まれず・・・。心が折れるとは言わないまでも、好投を持続するのも容易ではない中で掴み取った白星の価値は大きいでしょう。相手が誰であろうとも常に向かっていく藤嶋投手のピッチングはドラゴンズの歴代エースを思い起こさせてくれます。藤嶋投手には2年目の飛躍にとどまらず、竜のエースへの道を歩み出すシーズンになるよう、今後の登板にも期待しています!
今週のサンドラは冒頭から『逆転のCS進出へ総力戦。選手の想いもひとつに』というテーマで選手が各々の決意を語っていました。その中でもひと際、強い想いを口にしていたのが、現在2軍で調整を続けている田島慎二投手と又吉克樹投手。反省と復活への手応え、そして、残り試合に向けて汚名返上の活躍を約束していました。

「やられっぱなしで終わりたくない」―。タジ魔神の眼に闘志の火が戻る

「僕がやられたという悔しさはずっと持っている。自分がしっかりしなかったことでリリーフ陣に負担をかけてしまった」と反省の弁を述べたのは田島投手。思い通りのピッチングができなかった原因は、「自分の投げたいコースに投げきれていなかったのは、上半身と下半身のバランスにズレがあった。その点を意識して修正に取り組みました」と投球フォームにズレが生じていたことを明かしていました。
インタビューに応える田島投手は終始、引き締まった表情。クローザーとしての役割を全うできなかったことへの不甲斐なさを滲み出しながら、鋭い視線はしっかりと前を捉えています。

「やられっぱなしでは終わりたくないですから。早く一軍に上がって戦力にならなければいけない。クライマックスシリーズ進出へ1つでも順位を上げられるように力になりたい」

沸々とした闘志を感じさせる言葉が聞けたことが何よりも頼もしく、必ずや1軍のマウンドに戻ってきてくれることでしょう。

「もう一度『コイツに任せたい』と思われるように」―。又吉投手は自身への怒りを力に変えて

田島投手と同様に“8回の男”又吉投手も不甲斐なさを口にしたのですが、その思いはより一層強く表れています。

「自分が一番、葛藤しています。この5年間で良くも悪くも経験させてもらったのに、今年が一番調子が悪い。自分が一番イラ立っています。嫌ですよ。自分以外のピッチャーがあのポジションで投げているのは」

2軍で重点的に取り組んでいることは、軸足を三塁側に置いたピッチング。昨年は一塁側に置いたことで好成績を残したものの、今年は結果が伴っていないことから、「何かを変えないと同じことを繰り返してしまう。軸足をプレートの三塁側に置いて投げることができれば、一塁側に置く投げ方に戻したとしても応用が効く部分が増える。実際に軸足を三塁側に置いて投げていてうまくいく部分もあるので、試しながら自分のモノにしていきたい」と改善に踏み切り、手応えを感じている様子。そして、又吉投手はCS進出に向けて並々ならぬ想いを覗かせます。

「もう一度、『コイツに任せたい』と思われるようなピッチャーになっていきたい。入団以来、Aクラスを経験した事がないので少しでも貢献できるように。しっかり準備をして、一軍に呼ばれるのを待ちたい」

クローザーとセットアッパーがともに完全復活を遂げれば、これほど心強いものはありません! チームをさらに上昇気流に乗せるような活躍を期待しています。

川上憲伸さんも光明のリリーフ陣を高く評価

チームの課題となっていたリリーフ陣でしたが、今週は安定した投球を披露してくれました。多くのドラゴンズファンが声援を送る浅尾拓也投手は、4試合に登板して失点を喫したのはわずか1試合。走者を出しながらも動じない姿は頼もしい限り。スタジオ解説の川上憲伸さんも「変化球が多くはなっているのですが、それにしても腕が良く振れているな! という感じがします。良い場面で投げるチャンスが増えるんじゃないでしょうか。経験が多いだけに頼りたいですよね」と高く評価されていました。
さらに、セットアッパーとして役割を任されている祖父江大輔投手についても「彼の存在は大きいですよね。8回を任されてきたピッチャーですから、残りの試合はかなり有効的に使えると思います」と信頼を寄せると、カギを握る存在として挙げたのは木下雄介投手。「佐藤投手と同様に若い力、勢いというのはチームを変えていくためには、大きな存在になりそうな気がしています」と、ここからの巻き返しには若手の重要性も説いておられました。

8月の月間打率3割超えの選手が6人!新強竜打線がCSに導く

26日の試合でも2ケタの11得点を奪った打線は止まることを知りません! それもそのはずで、平田、大島、ビシエド、アルモンテ、高橋、福田の6選手が8月の月間打率が3割を超えているのです。特に4番・ビシエド選手は打率4割8分2厘、7本塁打、22打点のまさに無双状態。1番に座った平田選手もチャンスメイクだけでなく下位打線で作ったチャンスのポイントゲッターとしての役割も果たし、新たな強竜打線がついに完成のときを迎えました。
タイガースとカープを相手に2カード連続で勝ち越しを決めた試合を振り返ると、4勝のうち3勝が先発投手に白星がつく理想的な勝ち方。リリーフ陣も計3失点に抑えており、もうあんな悪夢のような負け方をすることはないと信じ、祈りをこめて応援したいと思います!
3位のジャイアンツとは4.5ゲーム差。決して楽観視できる数字ではありませんが、CS進出への期待度は明らかに昨年とは異なります。今週はハマスタのベイスターズ戦とナゴヤドームでのジャイアンツ戦。8月を良い形で締めくくり、決戦の9月へ弾みをつける戦いを期待しています! いや、きっと、間違いなく、大丈夫でしょう!!

ドラゴンズライター高橋健二

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