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10地区から31輌の山車が大集合!6年ぶりに愛知県半田市で開催された「はんだ山車まつり」に湧く祭り男たち

10地区から31輌の山車が大集合!6年ぶりに愛知県半田市で開催された「はんだ山車まつり」に湧く祭り男たち
CBCテレビ:画像『チャント!』

2023年10月28日・29日に、6年ぶりに開催された愛知県半田市の山車の祭典「はんだ山車まつり」。半田市内の10地区から31輌の山車が一堂に集まり、2日間で50万人以上を動員しました。動かすだけでも一苦労な山車を、分刻みのスケジュールで移動させる男たち。「OMATSURIちゃん」では、市内各地から31輌が勢揃いする祭りの裏側を追いました。

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6年ぶりの開催に会場のボルテージも最高潮!

CBCテレビ:画像『チャント!』

半田市各地区から豪華絢爛な山車が集結する「はんだ山車まつり」。山車(やまぐるま)を砂浜に曳き下ろす「亀崎潮干祭」の5輌、山車が急な坂を豪快に登る「白山神社例祭」の2輌など、毎年春に行われる10個の山車祭りから、合計31輌が集結します。通常、5年に一度の開催ですが、今回は、コロナ禍の影響で6年ぶりの開催となりました。

(実行委員会・榊原敏雄会長)
「(Qいかがですか?)血湧き肉躍るというかな。いよいよだ!さあやるぞ!という感覚」

ただ一人、44年前の第一回から運営に関わるまさに生き字引。榊原会長に、この祭りの難しさを尋ねました。

(実行委員会・榊原敏雄会長)
「市内全域ですから、非常に遠い地区もあるわけです。100人、200人で半田の中心地まで(山車を)持って行って帰ってくる物理的な大変さ」

遠い地区は、会場まで片道5時間以上!とにかく移動が大変です。午前7時、早朝から出発準備を進めていたのは、今回、31輌の先頭を飾る西成岩地区の西組。所有する山車は、明治時代に作られた「敬神車」です。

この山車で最重要ポジションの「行司」を務めるのは、大川正俊さんと榊原吾郎さんの2人。山車の運行責任者で時間の管理も行います。

(西成岩地区西組 行司・大川正俊さん)
「2つの線路(踏切)を渡らなきゃいけないんですけど、通過時間が決められていまして。その時間帯で山車を通過させないといけないという、タイムスケジュールがある」

最大の難所は、名鉄とJRの2か所の踏切で、通過時間が分刻みで決まっています。敬神車はトップ入場のため、遅刻は許されません。

難関の踏切を乗り越え会場へ!分刻みのスケジュールに苦戦

CBCテレビ:画像『チャント!』

午前8時10分、定刻通り敬神車が西成岩地区を出発。約5tある山車を操るのは、交差点を一つ越えるだけでも大変!3時間以上かけて、約3kmの道のりを進みます。大川さんの指示に従い、山車を小刻みに動かし、電線や信号を躱していきます。

午前9時39分、予定通り1つ目の踏切に到着するも、想定外の事態が起こりました。電線の高さの影響で、急遽山車を隣の車線に移動させることになったのです。踏切の通過時刻まであと5分、無駄のない対応でなんとか移動完了しました。

午前9時53分、1つ目の踏切通過時刻に。慎重に進み、無事クリアしました。他の地区では、大きすぎて踏切の電線をくぐれないため山車の一部を分解したり、トレーラーを使って山車を運ぶ組があったり、31輌それぞれが苦労しながら、会場へ向かいます。

先ほど、1つ目の踏切を通過した敬神車は、2つ目の踏切へと移動中。次は10時20分までに2つ目の踏切へ移動しなければなりません。実は、この30分間が一番の難関!

(西成岩地区西組 行司・大川正俊さん)
「その30分の間にたどり着けるかどうか。事前に人間の足で歩いたところ、20分から25分かかるので、山車を引っ張ってお子さんたちも引っ張って、時間内につけるかどうかという…」

少しでもタイムロスをすると間に合いません。すると、曳き手が走り出したことで、山車も急加速!無事、最難関もクリアしました。

(西成岩地区西組 行司・大川正俊さん)
「打ち出しから2時間、クタクタな状態でここまで来ました。(Qまだ本番じゃないですよね?)そうですね、会場に入るのが本番なのかなと思います」

2か所目の踏切も難なく通過し、無事に会場前へ。他の9地区も続々と集合しました。

6年ぶりの壮観な風景が復活!大観衆の前で曳き回しを披露

CBCテレビ:画像『チャント!』

6年ぶりの31輌勢揃いへ、敬神車がトップで入場!この日、1席6000円の桟敷席は2000席が完売。そんな大観衆の前で見事な曳き回しを披露し、見事トップ入場の役目を全うしました!

CBCテレビ:画像『チャント!』

続々とほかの地区の山車が入場し、1輌また1輌と等間隔で並んでいきます。そして、敬神車の入場からおよそ1時間半後に31輌目の下半田地区南組の山車が到着し、6年ぶりに31輌の山車が勢揃い!まっすぐに美しい列が作られ、入場エリアが解放されると大勢の見物客で賑わいました。

(西成岩地区西組 行司・大川正俊さん)
「熱い男たちが勢揃いした中で、31台揃うことができました!無事、時間内に到着できたこと、それは成功だと思いますのでそれを引き継いでいって、いい祭りにしたいと思います!」

手形は31輌を代表して、大川さんにいただきました!日が沈むと、幻想的な景色を作り出した31輌の山車。半田の人々が苦労してでも作りたい景色が、そこにはありました。

CBCテレビ「チャント!」11月22日放送より

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