身体の不調を大改善!距骨ケア&かかと落とし

2019年11月24日(日)放送 【第381回】
身体の不調を大改善!距骨ケア&かかと落とし

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:赤楚衛二
ゲンキリサーチャー:U字工事
ドクター:吉原正宣
すねの骨の下にある「距骨」という小さな骨が、医療や整体の世界で今注目を集めています。距骨は全身のバランスを取るのに大切な骨で、傾くと筋肉や関節の痛みだけでなく、全身のあらゆる不調を招く恐れも…。そこで今回は、知られざる「距骨」の健康に迫ります。

全身の健康を左右する「距骨」とは?

・距骨について
距骨は、地面に着く足(foot)と足首より上の脚(leg)との間にある小さな骨。この骨が動作の際に支点となり、全体重を支えています。私たちが普段、滑らかに歩いたりできるのは、着地をするときや蹴り出すときに距骨が滑らかに動いているからです。

・傾きやすい骨
距骨は、普段の生活によって誰もが少なからず傾いてしまいます。すると、土台の傾きをカバーしようと骨盤や背骨が本来の場所とは違う場所でバランスを取ろうとし、結果痛みやコリなどの症状が現れます。

・距骨の傾きが与える健康への悪影響
距骨の傾きは、背骨を緊張させるため、そこに沿って走る自律神経にも影響を与えます。そのため、睡眠障害・めまい・うつ・むくみ・便秘など、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

距骨の傾き方のタイプで異なる症状

距骨の傾きには、大きく分けて「フロントタイプ」と「バックタイプ」の2つのタイプがあります。

・フロントタイプ(距骨がつま先側に傾いている)
フロントタイプは、つま先重心。前に傾いた身体のバランスを取ろうと、無意識に骨盤が後傾し、身体の後ろ側の筋肉が緊張します。そのため、下記の場所に症状が出やすくなります。

<フロントタイプに出やすい症状>
肩コリ、腰痛、太もも裏の痛み、ふくらはぎの痛み、アキレス腱の痛み、足裏の痛み

・バックタイプ(距骨がかかと側に傾いている)
バックタイプは、かかと重心。バランスを取るために、骨盤は前傾し、身体の前側の筋肉を緊張させます。そのため、下記の場所に症状が出やすくなります。

<バックタイプに出やすい症状>
肩コリ、五十肩、股関節の痛み、ひざの痛み、すねの痛み・コり

あなたはどっち?距骨の傾きタイプチェック

下記の3つのチェック方法を試してください。2つ以上当てはまった方が、あなたの距骨の傾きのタイプです。

・チェック法1
▼つま先を正面に向け肩幅に開いて立ち、しゃがむ
→かかとが浮く人は「フロントタイプ」。かかとが浮かない人は「バックタイプ」。

・チェック法2
▼正座をする
→つま先が重ならない人は「フロントタイプ」。つま先が重なる人は「バックタイプ」。

・チェック法3
▼椅子に座って物を書く
→みぞおちあたりが沈んで背中が丸くなる人は「フロントタイプ」。背すじは伸びていて頭だけ落ちる人は「バックタイプ」。

距骨の傾きをリセット!たった5分の簡単エクササイズ

距骨は傾きやすいため、1日1日傾きをリセットする事が大切です。

<簡単エクササイズのやり方>
▼隣り合う指を引き離して戻す。各指の間を5回ずつ広げる
イタ気持ちいいぐらいの力で、各指の間を広げてください。
▼人差し指と薬指、親指と小指を同様に5回引き離す
▼くるぶしの下を指で固定し、足首を左右へ10回転ずつ回転させる
▼回しづらい方向は、さらに10回転させる
▼かかとを手のひらで包み込み、手の力で左右に10往復させる
これらを左右の足で行いましょう。毎日行う事でより効果が増します。オススメは、お風呂の中で行う事。血流が良くなり、ストレッチ効果がアップします。

医学界注目の万能エクササイズ「かかと落とし」

かかとを上げて下ろすだけの簡単な「かかと落とし」に、医学界が注目しています。

<かかと落としが注目されている理由>
骨には「骨芽細胞」という骨を作る細胞があり、骨に刺激を与えると、骨芽細胞が活性化。骨粗しょう症の予防につながります。「かかと落とし」は、体重以上の負荷を骨にかけることができるので、手軽に効率良くその効果を得る事ができるのです。さらに、骨芽細胞が活性化すると「オステオカルシン」という骨ホルモンを作ります。このホルモンが、他にも色々な健康効果をもたらしてくれます。

<オステオコルシンの健康効果>
・高血糖予防       ・肥満予防
・動脈硬化予防      ・肝機能UP
・認知症予防       ・加齢による筋力の衰えを防止

<メリットだらけ!「かかと落とし」のやり方>
▼足を肩幅に広げて立つ
▼かかと上げて、そのままストンと落とす
やり方は、たったこれだけ。ポイントは、つま先立ちをするときに背筋を伸ばす事。1日30回を目安に行いましょう。ひざに痛みがある方は、椅子に座りながらでもOK。ひざへの負担が軽減できます。
(※足に痛みのある方や骨に異常のある方はかかりつけ医に相談してください)

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