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北海道から沖縄の1円玉を撃ち抜く難しさ?はやぶさ2、神業フライバイ成功

北海道から沖縄の1円玉を撃ち抜く難しさ?はやぶさ2、神業フライバイ成功

はやぶさ2は、小惑星トリフネに再接近し、至近距離を高速で通過しながら、形や表面の物質を調べる「フライバイ探査」を実施しました。将来、地球に衝突する恐れのある小惑星が見つかった際に、探査機などを衝突させて軌道を変える技術開発にもつながるということです。7月6日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、その意義を解説しました。

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狙って当てる技術

フライバイとは、小惑星のすぐそばを高速で通り過ぎる探査方法です。

はやぶさ2は小惑星にぶつかることも離れすぎることもなく、800メートル近くまで接近。時速1万8000キロという想像もつかない速さで通り過ぎながら、そのデータを取りました。

石塚「一番大事なのは、そういうことができる技術。狙ったもののところへちゃんと持っていくという技術がすごい」

恐竜絶滅と同じ脅威

地球に向かってくる小惑星や隕石は何万個もあります。

今のところ心配はないものの、万が一ぶつかりそうなものが見つかった際に、こちらから物体を飛ばしてぶつけ、軌道を変える。これが「プラネタリーディフェンス」、つまり地球防衛です。

石塚「昔よく言われた、恐竜が絶滅したのは、空から降ってきたものが地球にドーンとぶつかったから、という言い方があるじゃないですか」

こうした最悪の事態を避けるための、大切な備えといえます。

アメリカに続く2例目

小惑星に探査機をぶつけ、その軌道を変える試みは、すでにNASAが2022年に実現しています。

これだけの技術を持つ国はまだ少ないものの、日本も手が届きそうな段階に入っています。

今回のフライバイ探査では衝突させていないものの、この技術を発展させればぶつけることも可能だと、実証した形です。

その難度の高さを、石塚は関係者の会見での言葉を引いて語ります。

石塚「『北海道から沖縄にある1円玉を撃ち抜くぐらいの難しさなんだよ』って。ゴルゴ13の比じゃないですからね」

今回の成功は、アメリカに次いで2例目。最近の日本の宇宙技術は失敗することもありましたが、今回は見事に成し遂げました。

弱っても次の目的地へ

探査機はやぶさ2の活躍が続いています。
主要な任務は、小惑星「リュウグウ」の表面の物質を採取し、カプセルで地球に送り返すこと。今回のフライバイ探査は、その任務を終えたあとに挑んだものでした。

石塚「メインのお仕事の後に、まだ余力があるからこれもやろうか、というぐらいの感じだったら成功しちゃった」

はやぶさ2は、さらに次の探査へと向かいます。目的地は、小惑星「1998 KY26」。ただし、先日の記者会見では気がかりな話も出ていました。

石塚「うまくいって探査できるかどうか。だいぶ弱ってるな、はやぶさ2、という話もありますけどね。でもよく頑張ってるからね」

今回の成功で示された技術の高さが、いつか地球を守ることにつながるのかもしれません。
(minto)
 

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