クリプトン開発担当者が語る「初音ミクV6」Early Access版への反響
最新のVOCALOIDエンジンに対応した「初音ミクV6」が2026年上半期のリリースに向けて開発されています。12月10日には、旧来のVOCALOID版「初音ミク」シリーズ製品のユーザーを対象に、無料のEarly Access版(日本語ボイスライブラリーのみ)が提供されました。12月21日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、前週に引き続き、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の佐々木渉さん・小泉聖道さんが出演。清水藍がEarly Access版への反響を尋ねます。
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今回のインタビューは、10日のEarly Access版リリースを経て再度行われたもの。
冒頭「このインタビューの前に2時間ほどミーティングをしていた」と話した2人に、すかさず尋ねる清水。
清水「言えないないようだったら申し訳ないんですけど、今日は何のミーティングを?」
「来年のまだ発表されていないやつをね、、、他の会社さんも交えて企画を。ちょっとにぎやかし的な」と濁すふたり。
清水「最近、佐々木さんのXで匂わせてませんでしたか?」
佐々木「そうですね、いつもXで匂わせて皆さんをドギマギさせてるんです(笑)」
いきなり企業秘密に足を踏み込もうとする清水です。
リリース日をめぐる攻防
インタビューした日、ちょうど「初音ミクV6」のデザインが届いたと話す佐々木さん。
前夜イラストレーターとやり取りした結果、今朝ラフが届いたため小泉さんなど関係者にメールしたとか。
清水「1週間ぶりにインタビューさせてもらってますけど、結構いろいろ進んでいるんですね。びっくりしました」
小泉「佐々木さんが一番(進行に)ドキドキしたんじゃないですか?」
佐々木「2007年に何かが壊れてからずっとドキドキしっぱなしですね(笑)」
ちなみに2007年は「初音ミク」が開発・発売された年です。
実は「初音ミクV6」のスケジュールについては「締め切りより2週間程度は余裕を持って進行できている」と小泉さん。
清水は今年の『マジカルミライ』のトークイベントで佐々木さんが残した言葉、そして小泉さんが別のイベントで発言した内容からリリース日を聞き出そうとしますが、「春以降になりそう」という言及までが限界だったようです。
Early Access版の反響は?
12月10日に初音ミクV6の「Early Access版」がリリースされ、SNS等でどのような反響があったのでしょうか?
佐々木「そうですね、『ミクの声がミクに聴こえるか?』って点については我々(開発側)は年中ミクの声を聴いているんですけど。やっぱりユーザーさん・リスナーさんによって捉え方は違うなと。
『あ、こういう風に聴こえているのか』と感想を伺いながら答え合わせをしていく、不思議な時間でしたね」
清水「動画も早速いくつか投稿されてましたし、以前のバージョン初音ミクV4Xとデュエットしている動画もあって個人的に楽しいなと思って観てました。小泉さんはいかがですか?」
小泉「大きく言うと予想通りというか、喜んでいただけているという前提で言うと、初音ミクもいろいろな歌声があって時系列がある中で、様々な賛否もあることを踏まえながらリリースに向けて調整していこうねってことでもあったので。まずは多くのリアクションをいただけたことに感謝しながら見ていました」
そんな中、「もう一回Early Access版が出せないかな」などと意外な発言をする佐々木さん。
最後に「V6のデザインをずっと見ながら考えていて、インタビューの間、頭がいっぱいだった」と明かし、まだまだやりたいことがあることが伺えました。
(葉月智世)
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