千葉大学でクラフトビールを製造、コンテストで金メダルを獲得!
今や全国各地で生産されているクラフトビール。そこでしか飲めないビールを訪ねて旅行をするというファンもいるほど。そんな中、千葉大学で教授や学生が開発したクラフトビールが、先日開催された国際的なビールコンクール「インターナショナル・ビアカップ2025」で金メダルを受賞しました。なぜ大学がビール作りに乗り出したのでしょうか?11月19日放送『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと三浦優奈が、千葉大学大学院理学研究院数学・情報数理学部門教授の萩原学先生に、クラフトビールプロジェクトについて尋ねます。
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そもそも数理学部の教授がなぜ、クラフトビールを作っているのでしょうか?
今から4年前の2021年、萩原先生の故郷である栃木県足利市と千葉大学がある千葉県千葉市がたまたま市制100周年を迎えることを知り、何かお祝いができないかと萩原先生が勝手に考案。
お祝いといえばお酒、しかし当時はコロナ禍で酒宴が急激に開かれなくなった時期です。
そこで自宅で楽しめる特別なお酒はないかと考えたところ、クラフトビールに行き着いたという、まるで連想ゲームのような展開。
千葉市にあるブルワリーの協力で瓶ビールを2千本プロデュースしたところ、予約だけでほぼ完売しました。
学生が集まるように
このビール作りをXに投稿したところ、千葉大学の学生さんたちが「自分も作りたい」と声をあげるように。
コロナ禍で大学に行けず友達も作りにくいという状況で、このまま卒業するのも寂しく、高校には作れなかった思い出を作りたいという意見があったそうです。
それが今や、毎年1、2種類のクラフトビールを作るようになりました。
萩原先生の行動力が、思わぬ広がりを見せたようです。
最初は「千葉大ビールプロジェクト」という名前でしたが、千葉大の他の先生も別でビールを作りたいのかもしれないと考え、自分たちのプロジェクト名として「CURAFT(クラフト)」と名付けています。
クラフトビールのクラフトの綴りは、本当は「CRAFT」ですが、これは間違っているわけではありません。
千葉大学を英語にすると「Chiba University」、その略の「CU」とかけているのです。
ちなみにビール作りと数学・情報数理学は直接関係ないからか、単位はもらえないとのことです。
1年かけて販売
企画の立ち上げからお店に並ぶまではだいたい1年ほどかかるそうで、参加している学生さんは15名ほど。
学部は関係なく勉強会にきちんと参加できることが条件で、もちろん未成年はNGです。
学生ならではの良さとしては、マジメな点と熱いところ。
ラベルのデザインを考えたり、販路を作ったりとそれぞれの個性を生かして役割を担っているそうで、その経験は社会人になっても役立ちそうです。
さて気になるビールのお味ですが、今回受賞したのはコーヒービールと呼ばれるもので、何杯も飲めるようなさっぱりしたビール。
軽井沢ブルワリーと共同開発してできたビールですが、工場長さんも千葉大出身。
売っているのは千葉大学の購買部と軽井沢ブルワリーの工場の2か所のみで、あとは千葉大の周辺のお店で提供されているとのことです。
(岡本)
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